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NPO法人IFE

Report from BENIN

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No. 009
ブードゥー教の町 ウィダ

ブードゥー教の祈祷所が白い幕の奥にあります。

ブードゥー教の祈祷所が白い幕の奥にあります。

祈祷所の横窓の右側には、牛の骨が置いてありました。

祈祷所の横窓の右側には、牛の骨が置いてありました。

寺の御神木の根元では、山羊などを生贄として捧げるのだそうです。

寺の御神木の根元では、山羊などを生贄として捧げるのだそうです。

ベナン最大の都市コトヌーから西へ車で1時間ほどのところにウィダ(Ouidah)という町があります。この町は、ブードゥー教の中心地でもあり、また、奴隷貿易の基地でもあったところです。

蛇寺にはへびの館があって、1〜2メートルの蛇が数十匹飼ってあります。
へびは神様であるとのことです。
また、その蛇寺の御神木の上には、何十匹ものコウモリが飛び交っていました。

ブードゥーの森を見学(以前は王族の土地だったが、今は公共施設としての公園)。町の職員だろうか、年配の男性が森の案内をやってくれた。

ブードゥーの神々には次のようなものがある。

  • 鬼は森の入り口の守り神(この守り神の格好には誰でも笑ってしまう。)
  • 雷の神様
  • 光と闇の神様(神々の中で最上の神とされる)
  • 大地の神様
  • 両面(顔がふたつ)の裏も表も知る神様
  • 蛇の神様
  • 村の守り神
  • 虹の神様
  • 鉄の神様(オグウ)
  • 三面(顔がみっつ)の水の神様

この森に関わっている王族には17人の王がいるらしい。
1661年頃、王族の一人の王が、ブードゥーを信じていなかったために、この森にある友人の家を訪問中にそこでその姿を人間から木に変えられてしまったという。壊れた家の中の一室から大木がはえている。

1985年に、蛇の神様が祭られている大木が嵐の中で倒れてしまった。
森の管理人がこの倒木を片付けようとのこぎりで切ろうとしていたところ、いつの間にか、倒れていたその大木が 元のところに戻って立ち上がったという。

神々の像は、実に面白い形をしている。
大きく言えば3種類ある。

  • セメントで作られたまるっこい人間の形の像。
  • 鉄の神様などは、オズの魔法使いに出てくるようなブリキのロボットのような鉄のオブジェ風。
  • 雷の神様などは、宮崎駿のアニメ、天空の城ラピュタに出てくるロボット兵に似たイメージで、なんだかガラクタを集めて創ったような感じ。

ブードゥー教という「おどろおどろしい」イメージを持っていた宗教の神様たちは、意外にもユーモラスな格好をしていた。日本の八百万の神々もこうであろうか。

公園自体は、特に掃除をまめにやっている様子もなく、枯れ葉などがつもり放題であった。

左手の奥には、王様たちの入り口というのがあって、王族にだけ立ち入りが許される場所というのが決めてあった。

毎年、1月10日のブードゥーのお祭りの日には、様々な催しが行われるということだった。

残念ながら、この森の写真は撮影できませんでした。是非、じかにご覧になってください。

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