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NPO法人IFE

日本語教師の窓

June 2010 の記事一覧

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お便り 72 - 5月前半

藤波先生 編

2010年5月2日(日)停電の理由

最近、9月から日本に行く予定のイワダンさんのために個人授業をしています。大体週に2回、日本に行くための準備として、日本語の勉強をしているのです。

その授業の中で、イワダンさんがベナンの停電の理由について話してくれました。実はイワダンさんは、ベナンで最も有名な国立大学の大学院で外交の勉強をしていて、時々ベナンの国営放送の番組でコメンテーターのような役割も務めてしまう、ちょっとすごい大学院生です。

イワダンさんによると、現在、ベナンはガーナやナイジェリアから電気を買っているとのことでした。現在何が問題なのかというと、何とコートジボアールとトーゴも、ガーナから電気を買うようになってしまったというのです。つまりガーナは、コートジボアールとトーゴとベナンという3つの国に電気を売っていることになります。なんでも、ガーナの水力発電施設は非常に優れているので、そういう芸当が可能なのだとか。なぜコートジボアールとトーゴがガーナから電気を買うようになったかというと、単純に発電のため設備が壊れてしまったかららしいのです。いくらガーナの水力発電が優れているとはいえ、3つの国でその電力をわけなければいけないとなれば、足りなくなるものうなずけます。それで、今コートジボアールの首相がベナンに来て、ベナンのヤイ・ボニ大統領と今後の策を検討しているらしいのです。今後、どのような解決策が提示されるのか、興味があります。

それにしても、旧フランス植民地のベナン、トーゴ、コートジボアールが、旧イギリス植民地のナイジェリア、ガーナから電力を買っているというこの図式は、フランスの旧植民地に対する対応の仕方を暗示しているような気がしてなりません。

藤波

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お便り 71 - 4月後半

藤波先生 編

2010年4月16日(金)日本人とカレーの関係

今日は珍しく電気ががんばりました。いつも通り短い停電はあるものの、すぐに復旧。午後はほとんど停電することなく乗り切りました。

金曜日は授業がない代わりに、週末の授業の準備に追われます。そんな時電気があるのは非常にありがたいです。おかげで仕事がはかどりました。

金曜日は、いつもご飯を作ってくれるベロちゃんが休みなので、私と山下先生でごはんを作ります。外食はほとんどしません。日本に比べて物価が安いとはいえ、やはりレストランで食事をするとかなりの金額を払わなければならないからです。今日の食事当番は山下先生。メニューは、肉なしカレーです。肉はとても高いので、ちょっと手が出ません。ですからいつもジャパンハウスのカレーは肉なしです。ちなみにカレールーは日本のものです。しかし、肉なしカレーってやっぱり何か物足りないんですよね。おいしいんだけど、妙にサラサラしていて物足りない。例えば肉じゃがも、肉がないとおいしくないですよね。当たり前ですが。やはりあの脂身は重要な役割を果たしているわけです。せめて油揚げでもあればもうすこし違うのかもしれませんが、さすがにベナンに油揚げはないですね・・・。

でもやはりカレーはカレーです。肉なしでもやっぱりカレーはおいしいです。日本人は(少なくとも私と山下先生は)一か月に一回はカレーを食べないと生きていけない人種のようです。

藤波

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お便り 70 - 4月前半

藤波先生 編

2010年4月1日(木)小刻みに

小刻みな停電に悩まされました。恒例の10時間停電の後、やっと復旧したと思うと10分から30分おきくらいの感覚で小刻みに停電します。

こういう時はもうあきらめて寝るしかないんですね。暗闇の中で寝ころがりながら授業の構成を考えています。

授業の時の停電もやっぱり困ります。先日は、授業中10分おきに短い停電があって、授業に出席していた秘書のダベデさんはその度に発電機の所まで走って行って、発電機を回したり止めたりしていました。何回も教室と発電機の往復を繰り返していたので、ダベデさんは疲れきってしまい、それはそれでおもしろい光景だったのですが、さすがにベナン人の皆さんもこの停電には呆れ気味のようでした。

しかしいつまで続くのでしょうか、この停電は。このまま今の状態が普通になってしまいそうでこわいです・・・。たぶんそうなったらそうなったで、私達も何とかやっていくんでしょうが・・・。すでにこの停電地獄に慣れてきている自分にちょっと驚きます。こうやって、人間は環境に適応していくんですね〜。

藤波

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