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NPO法人IFE

日本語教師の窓

Category "お便り" の記事一覧

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お便り 93 - 3月後半

市川先生 編

2011年3月18日(金)国費留学生として日本へ行くには・・・

今日は国費留学生のシステムを学生に知らせるために説明会を行いました。

今年の4月から国費留学生として日本へ行く予定のアムスさんの勉強方法を話したり、ちょうどベナンに帰国していた留学生のオルーさんにも来ていただいて日本の生活について話していただきました。

オルーさんまずは国費留学生となったアムスさんの勉強方法。試験前の1年間は毎日8時間勉強したそうです。暇なとき、常に日本語のテキストや何かが手の中にあったと言っていました。漢字は1400字ぐらい覚えたそうですが、十分ではなかったとも言っていました。もちろん、昔から授業の予習復習も欠かさなかったそうです。それから、試験を受ける前から自分で大学を探し、その大学の教授とやり取りもしていたそうです。

自分でいろいろ考えて行動し、努力できる人こそが国費留学生となれるわけです。そして、そういう努力をする人がここ、ベナンにもいるのです。

それから、留学生のオルーさんにはみんなからいろいろな質問がでました。この説明会は参加自由だったので、ここに集まった人たちはやる気のある人。この中から日本へ行く人がたくさん出てほしいと思います。

そして、急なお願いにも関わらず、快諾してくださったオルーさんに感謝!です。

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お便り 92 - 3月前半

市川先生 編

2011年3月2日(水)ゾマホンさんのお母様の6回忌

急遽(とはいえ、いつものことなのですが)、前日に「明日、ダサヘ行きます。」と言われ、ダサヘ行ってきました。ダサへいくには大きな穴があいている道を通らなければなりません。本当に道が陥没しているところが何箇所もあり、その穴を避けて運転するとかなり揺れるので、車に座っているだけでも大変です。

朝、4時に出発し、10時に教会でセレモニーが行われました。

既にダサにいらしたゾマホンさんは「昨日、車が壊されただよ。」と笑いながらおっしゃっていましたが、大統領選挙も今週末に控えているということで、何かと嫌がらせもあるのかな、と思います。その車にゾマホンさんが乗っていなくて、良かったと思いました。

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お便り 91 - 2月後半

藤波先生 編

2011年2月16日(水)産業支援プロジェクト

1月にベナンに到着され、私と市川先生と一緒にジャパンハウスでに生活されている加藤さん。加藤さんのベナンでのお仕事は日本のIFEが中心になって進めている産業支援プロジェクトのプロジェクトリーダーです。現在はシアバターのプロジェクトを中心に活動されています。

産業支援プロジェクトは、ベナンに産業を根付かせるという目的があるので、ベナンから日本へ輸出できるものや、ベナンが輸入に頼っているものを自国で生産できるようにする、というのがプロジェクトの具体的な内容になってきます。加藤さんはいつも町をご自分の足で歩き、新しいビジネスの「種」を探しているようです。

今たけし日本語学校にはリーダー育成を目的として開講されている「育成クラス」というクラスがあります。

当面の目標は他人の意見や、文章に触れ、ポイントをつかみ、問題点を探すことです。現在は各自が自分の夢や目標についてまとめ、プレゼンテーションをしているところです。このプレゼンテーションには、加藤さんにもアドバイザーとして参加していただいています。実際、すでに2人の生徒のプロジェクトは、実現できる可能性が高いものとして加藤さんのお墨付きをいただき、加藤さんとの話し合いも進められています。生徒にとっては、チャンスがひとつ増えたことになります。もちろん、加藤さんの目にとまるプロジェクトは一握りです。そういうプロジェクトを考えられる生徒は真面目に粘り強く今まで取り組んで来て、プランを練ってきた生徒です。

加藤さんのお話をうかがっていて思うことは、ベナンに住んでいる人と日本に住んでいる人とでは、アフリカに対する認識が全然違うということです。日本に住んでいる人はアフリカの現状がわかりません。もちろんそれは悪いことではなく当り前のことです。アフリカの現状を日本側に正確に伝えるのは本当に難しいそうです。違う文化の中で暮らしている人たち同士が何かを共有するというのは、途方もなく難しいことだと思います。それはベナン人と一緒に仕事をしているわたしも毎日感じていることです。異文化の中で仕事をする時は、そのギャップを埋めるという作業をいかに楽しめるかが大切なことなのだと思います。

藤波

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お便り 90 - 2月前半

藤波先生 編

2011年2月1日(火)バクミナさんの卒業式

卒業式の会場この前の日曜日、中級クラス(現在たけし日本語学校で一番上のレベルのクラス)に在籍しているバクミナさんの卒業式を見に行きました。バクミナさんは以前日本の共立女子大学に半年間留学した経験がある生徒です。彼女は今年ベナンの大学の修士課程を終えて、今日がその卒業式だったのです。

卒業式の場所はコトヌー市内にある大きくて立派な会議場です。会場は外観も中も本当に立派な建物です。ベナンの卒業式ですから、2時間くらい遅れてスタートするんだろうなと思いながらも私とイレネさんは開始時刻15分前の8時45分には会場入りしました。待つこと20分。なんと、ほぼ時間通りに式が始まりました。これには驚きました。そして、なんだか得した気分になりました。

式は偉い人の挨拶に合間に、いつも通り歌や踊りをはさみながら進んで行きます。今日は途中でマイケルジャクソンも登場しました。まさかベナンの卒業式で「ムーンウォーク」を見られるとは。なかなかおもしろかったです。

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お便り 89 - 1月後半

市川先生 編

2011年1月16日(日)じゃんけんぽん

今タームより日曜日に日本文化クラスと会話クラスを隔週で行うことにしました。

初回なので、私も気合いを入れて準備しました。本日は日本文化の授業。内容は「じゃんけん」と「あっちむいてほい」と「福笑い」。この1月から日本語の勉強をはじめた生徒さんもいるため、あまり複雑なことはできません。視覚的に分かりやすく、少し日本語が学べるようなものにしなくてはなりません。

でも、ちょっと説明が必要な場合は上のクラスの生徒さんに通訳をお願いしています(ちなみに、その生徒さんは通訳になるのが夢です)。

「じゃんけん」や「あっちむいてほい」は日本語のレベルはまったく関係なく、飲み込みの早い遅いがあり、見ていてちょっとおもしろかったです。福笑いも仕上がりをみて、口々に「かわいい!」と言っていたり(言っているのは男性です)・・・何だか和んだ雰囲気でよかったです。

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お便り 88 - 1月前半

市川先生 編

2011年1月1日(土)涼しい元旦

みなさま、あけましておめでとうございます。

ベナンはとてもひんやりとした元旦を迎えました。
お昼になっても、28度。扇風機もいらない。とても過ごしやすい一年のスタートです。

たけし日本語学校の教室も、ジャパンハウスの壁もペンキが塗り替えられ、きれいになって新年を迎えられました。

これから、もっとベナンと日本との距離が短く感じられるように、こちらからも何かできたらと思います。

31日から今日にかけて、やはり新年ということもあって、なんだかご近所はにぎやかです。
爆音でかかり続ける音楽を聴いていると、『近所迷惑』という言葉が恐らくこの国にはないのかな、と思ってしまいます。「みんなが楽しければそれでいい」、そんな考え方は今の日本には必要かもしれません。
私はぐっすり寝させていただきましたが、藤波先生と加藤さんは眠りが浅くなってしまったそうです。

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お便り 87 - 12月後半

藤波先生 編

2010年12月18日(土)運命のテスト

今日は初級3土日クラスのテストの日でした。

初級3土日クラスは10月から12月まで、クラスを二つに分けて授業をしてきました。9月に行ったテストで点数のよかった人は市川先生が担当するクラスに、9月のテストが悪かった人は、私が担当するクラスにそれぞれ振り分けられました。ちなみに市川クラスは生徒数5名。藤波クラスは生徒数12名です。つまり、みんなできなかったということです(笑)

クラスを分けた理由は二つあります。ひとつはクラス内でできる生徒とそうでない生徒の差があまりにも激しかったことです。もうひとつの理由は、これからこのクラスは一段と難しい内容を勉強しなければなりませんから、今までの内容が理解できていない人は間違いなく授業について来られません。というわけであまり理解できていない生徒に復習をしてもらおうと考えたのです。10月から12月までの3ヶ月間、藤波クラスは授業でひたすら今まで勉強した項目の復習をしました。宿題もたくさん出しました。かなりハードな3ヶ月でした。

そして、藤波クラスは今日テストをしました。ただのテストじゃありません。このテストで70点以上取れなかった生徒は、ひとつ下のクラスに移らなければなりません。このクラスの人たちがこれほど必死で勉強している姿を私は初めて見ました。やっぱりみんな下のクラスには移りたくないようです。
果たして、何人がこのクラスに残ることができるのでしょうか。

藤波

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お便り 86 - 12月前半

藤波先生 編

2010年12月4日(土)茶道

茶道今日は初級1土曜午前クラスで、茶道をしました。今日授業に来た生徒は6人。市川先生にお茶をたててもらい、簡単な作法を生徒に教え、実際にお茶を飲んでみました。正座はかなり苦しかったようですが、みなさん楽しそうでした。

藤波

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お便り 85 - 11月後半

市川先生 編

2010年11月18日(木)ガソリンチケットの使い方

ベナンでは交通費としてガソリンチケットが支給される会社があるそうです。

みなさんお金がほしいので、そのガソリンチケットを80%の価格でガソリンスタンドに売り、自分で使うガソリンは道路わきで売っているガソリンを使うそうです。その差額はおこずかい・・・といったところでしょうか。

最近では道路わきで売っているガソリンの質もいいので、バイクや車が壊れやすくなると心配も少なくなってきたようです。

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お便り 84 - 11月前半

市川先生 編

2010年11月1日(月)暗闇との戦い<前編>

みなさま。今、たけし日本語学校で働いている藤波先生をどんな方だと思っていらっしゃいますでしょうか。このブログに綴られている文面からも、きっとしっかりした人なのではないかと思われている方が多いのではないかと思います。授業や仕事に対するまじめさはみなさんのご想像のとおりです。

しかし、それだけではないのが、「藤波先生」なのです。

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「やべぇっ。」

いつもと違った藤波先生の声。「何かあったのかな。」と思いつつも、私は部屋で授業準備を続けていた。しかし、その後、洗面所で水の流れる音が続いた。「一体何があったの?」と洗面所へ向かった。すると、顔をしかめた藤波先生がいた。なにやら必死で目を洗っている。

「どうしたんですか?」

私の問いに・・・藤波先生は・・・

「ウナコーワを目にさした。いてぇ。」

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