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NPO法人IFE

きときとアフリカ

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きれいな水、そして想像力

水は生命の根源です。

人類の文明がどんなに進化しようとも、地球上の生物がどんなに進化を遂げようとも水なくしては存在しません。

日本では、水道の蛇口をひねれば、当たり前のように無色透明な水が出てきます。
しかし、世界に目を向けたとき、「水=無色透明」ということを知らない人々もいます。
綺麗な水を見たことがないのです。

元国際連合事務総長コフィー=アナンのスピーチによると、“世界では11億人が安全な飲み水を利用できず、25億人が適切な衛生設備を利用できないと見られています。また、水関連の病気で死亡する人々は毎年500万人を超えると推計されていますが、この数は、年間平均の戦死者数の10倍に上ります。”

また世界保健機関(WHO)の調査によると、安全な飲料水にアクセスできない人が世界では9億人弱もいます。(ここでの“アクセス”とは1km以内に一人1日20リットルの水を確保できる場所がある、ということが目安です。)

日本人は一人平均300リットルの水を使用すると言われています。上記から考えると、9億人弱の人々が日本人と同じ量の水を使用するとなると、一日15往復、水を汲みにいかなくてはいけない計算になります。
その9億人弱の人々が住んでいる地域がアフリカ大陸で、特にサハラ砂漠から南に位置する西アフリカ地域が占める割合が多いです。

皆さん、想像してみてください。

西アフリカの乾いた大地を、毎朝子供達が頭に「たらい」をのせて水を汲みにいきます。
子供達が履く靴もいいものではありません。中には裸足の子供もいます。
その子供が10キロほどの道を延々と歩き、時には通る車の砂埃をかぶり、水を汲みにいきます。もちろん無色透明な水ではありません。
ましてや、一人分の水ではありません。家族が一日に使う水を運ぶのです。

現在、世界では様々な問題があります。しかし、水は生命の根源です。

日本人が当たり前のように綺麗な水が飲めるように、西アフリカの人々(特に子供たち)にも、当たり前のように綺麗な水を飲んでもらいたい。そして遠くの雨水を汲みにいくような、そんな環境を改善したい。

今日も、西アフリカの子供たちは、水を汲みに行っています。日本との時差はおおよそ8時間。日本人がお昼ご飯を食べる頃、アフリカの子供達は水を汲みに出かけています。

皆さんがお昼ご飯を食べるとき、コップに水を注ぐ瞬間、一瞬でもアフリカの子供達が「たらい」をもって、大地を歩いている風景を想像してみてください。

その一人一人の小さな想像が、世界の水問題を解決に導くと僕は思います。

4 コメント

izumi mituhiro

発展途上国の情報を見るたびに水の大切さを痛感します。水を得る手段としていろいろありますがますが、「かずさぼり」という手法をご存知でしょうか。名前に「上総」がつくように千葉県の方でしたら知っている方も多いと思いますが、全国的にはどの程度知られているかわかりませんのでご提案させていただきます。基本的には手掘りの井戸掘り手法です。詳しくはネット検索していただけたら調べられます。もしご存知でしたらお手間を取らせ申し訳ございませんでした。

大阪府民

別の番組で恐縮ですが、マチャアキJAPANという番組で、
道具をすべて現地調達で、井戸を掘れる日本人技術者を派遣して、
現地の人が、機械がなくても、手掘りで井戸が掘れるように、
メンテナンスできるようにという事から、一緒に教えながら作業すると
いうやり方をやっていました。

アフリカ各地で、アフリカの将来の技術者になれる人材を集めて、
日本の技術者を派遣し、手動で井戸を掘る方法を大勢にレクチャーし、
自分の国で、自分たちの手で井戸を掘ってもらう事はできないんでしょうか?

機械掘りはコストもかかるし、メンテナンスも難しいと聞きます。
でも、手で井戸を掘れるなら、現地の人にもできるのではないでしょうか?
与えるのではなく、現地の人がまず出来る事からやって行くしか、
本当の発展はないように思います。

その意味で、学校も大切ですが、まず、親が仕事ができる体制も
必要だと思います。。。

井戸を掘る。かまどを作る。
水を浄化する(煮沸→墨や粘土や小石で浄化など)
現在、ほとんどの地域では、泥水をそのまま飲んでいますが、煮沸し、墨や粘土や小石の層で浄化した水を使うだけで大分、環境がかわりませんか?

これらは、日本の昔ながらの工法である程度、すぐいでもコストをそれほど使わず対応できると思うのですが。。。

ゆみこ

先日のテレビ朝日のベナンの番組拝見しました。

私たちには想像もできない事ばかりで、悲しく思ったり、反省したり、色々な事を考えさせられました。
一年間一万円のお昼をおごるプロジェクト、素晴らしいと思いました。
私も少しでもベナンの恵まれない子の力になりたいので、このプロジェクトに参加させて頂きたいと思い、今詳しいことを調べている最中です。先日メールで、このプロジェクトに関しての質問をさせていただきました。

今後、ベナンの国の皆さんが幸せに毎日を暮らせる日が来る事を願っています。

お忙しいとは思いますが、お体には気をつけてベナンの為に頑張ってください。

TTT

いや、解決しない気が・・・
心配する事は出来ます。 どうにかしたい気もしなくはありません。
 が、どうすればいいのかは・・・さっぱりわかりません。


 現状を知らぬながら(調べずに)聞きかじりだけで考えますに
水場が近いと病原蚊が出るからもあるのではないかと思いますし
水の汚れは人も家畜も共用であるためもあるようですし・・・

 たけしさんの番組で、ボーリング機械がレンタルでも高いとか
ありまししたが、別の同様の番組で「職人が教える手掘り井戸」みたいなのも別の黒人さん(アジアだったかも)に教えていたのですが、地下水って結局のところ無尽蔵ではないですし・・・
人間用の動物使用不可の溜め池を(井戸ではなく)作ったり、いっそ25メートルプール(10メートルでも5メートルでも)作ってゴミ取り網でも完備したほうが、または(中古)バスタブと蓋とゴミ取り網の方がいいのかもみたいな気がしなくもありませんでした。
(あと納豆のお薬)

 あと知識も無く適当描きますと、太陽熱とかの無動力で自動蒸留器でも作って水場に設置できたらいいんじゃないかとか思いました。今日。
(一日ドラム缶1本でも・・・いや水不足のとこで毎日蒸発させちゃ駄目かもしれませんね・・・)

 ただ、もう少しきれいな水を、高額重機や燃料無しに手に入れる事は不可能ではない気がするんです・・・
・・・アフリカに可能な植物があるか知りませんけど、ヘチマ水方式とか・・・

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