ジャパンハウス設立の目的
ジャパンハウスはアフリカにおける日本についての情報発信の場としてIFE財団が設立しました。
なぜ、ベナンに日本についての情報発信の場を作ったか
日本のことを学びたいアフリカの人々に学習環境を提供したい
ベナンでは様々な日本製品があります。車・家電製品など様々なところで「Made in Japan」を見かけます。日本に対する情報がない中でも、ベナンの人々は日本の自動車会社の名前、松下・サンヨーなど家電メーカの名前を知っています。
「一体日本はどんな国なのか?日本人はどんな民族なのか?」はベナン人にとって大変興味のあるところです。日本の「物」は知っているが、その国が一体どんな国なのかは未知の世界です。
そのために日本で生活しているゾマホンが“日本の事を学びたい、知りたい”という人々のためにジャパンハウスを設立しました。
日本の外交政策に対するゾマホンからの提言
よくゾマホンは日本の外交政策は「アメリカにおんぶに抱っこの政策」と話します。
昨今の国際情勢を省みて、ゾマホンは日本独自外交ができるようになる為には、日本の魅力やメッセージをもっと世界に伝えなければならない。と考えています。
それはゾマホンが中国に留学し、中国の外交政策やその他の諸外国の対アフリカ諸国の外交政策と比較して日本の外交政策に対しての意見です(中国の外交政策については、たけし日本語学校の特集「日本と中国の文化戦略」で取り上げております)。
なお外務省の平成19年度我が国の重点外交政策でも、日本の魅力とメッセージの積極発信が掲げられております。
- 日本外交の基礎体力の強化
- 国民の安全の確保と繁栄の促進
- アジア外交の強化と望ましい国際環境の確保
- 日本の魅力とメッセージの積極発信
その重点外交政策の4番目を実践することを目的としています。
日本の技術を学びたい。その前に・・・
日本の技術(農業・工業・水産業など様々な分野)をベナンにも取り入れたい。
実際に、技術協力なども行っております。しかし、そこに技術を学ぶ側としてもう一つ大切な気持ちがあるとゾマホンは考えます。それは日本から技術を学ぶのだから、日本語を学ぶことは一つの礼儀ということです。
技術を教えに来る日本人に「フランス語を話せ」という従来の方法よりは、少しでも日本人を知ろう、日本語を学ぼうという姿勢を持つほうが、より学んだ技術も自国に根付くのではないか・・・このように技術を学ぶ側の姿勢を見直し、学んだ技術を自国に根付くような努力と環境作りのためにジャパンハウス内に日本語学校を設けました。
日本に留学生を送りたい。その前に・・・
かつての日本もそうであったように、海外に留学生を送り、その国の良い部分を学び、そして彼らがその知識や技術を持って帰る。それは国の発展のために大切なことです。
一方受け入れを行う日本にとっても、優秀な留学生を育てることは、将来、彼らが帰国した後、親日派・知日派として学術面・経済面・政治面などあらゆる方面で、その国と信頼関係を築くことが可能になり、日本にとっても利益となります。そのため各種奨学金も設けられています。
しかし、現在“いわゆる”途上国からの留学生は、日本に留学した後は、そのまま日本に残りたいという人も多くいます。日本は留学生個々人の生活が豊かになるために、日本の税金を使って、留学生を招致しているわけではありません。
そんな問題から、ジャパンハウスではベナンから日本に行く留学生や研修生に、事前に留学する目的を教育し、留学した後は必ず帰国することを約束させます。
日本側が設けている海外留学生奨学金制度をより有効で価値のあるものに作り上げていくため、送り出す前に事前教育をさせることがジャパンハウス存在の大事な目的です。
日本人にアフリカを知ってもらいたい
日本人にとってアフリカ大陸はちょっと遠い国。情報も少ない。まして観光目的で行くには情報が少ないので不安も多い。でも日本人にもぜひアフリカの良さを知ってもらいたい。
そこでジャパンハウスは日本人とアフリカの人々のための憩いの施設・交流の施設として設立しました。また宿泊も可能で、いままでに沢山の日本人の方が訪れました。一番多いのは大学生で、中にはアフリカのことを研究している方も利用されました。
場所もコトヌー国際空港から車で10分と交通のアクセスもよく、多くの日本人に遊びにきてもらいたいとゾマホンは思っています。