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フンボさん、ダデさん、セバスチャンさん
将来のベナンのリーダーたち
IFEの産業支援プロジェクトでプロジェクトリーダーとして、こちらにいらっしゃっていた加藤さんが帰国されました。加藤さんがベナンにいらした間、学生たちが加藤さんとプロジェクトについて、また自分の専門について話している姿をよく見かけました。
今回はその中で最も真面目に加藤さんと話していた3人をご紹介いたします!
◆フンボさん
フンボさんは既にやりたいプロジェクトがあり、長い間そのプロジェクトを温めていました。短く言えば、『パーム王国復活プロジェクト』とでも言えるでしょうか。昔、ベナンはパームの生産No.1の国でした。パームの油もたくさん生産していたようです。ですが、今では外国からパームの油を輸入している状態。フンボさんはそんな状態から昔のベナンを取り戻そうとしているのです(ちなみにフンボさんのご実家では昔からパームの油をつくっています)。
今回加藤さんの指導の下、計画書を練り直すことで、より実現可能なプロジェクトになってきたそうです。資金の面で難しいところがあるので、すぐに始められないのですが、近い将来、ぜひこのプロジェクトを実行に移してもらいたいと思っています。
◆ダデさん
ダデさんの大学での専門は農業と英語。加藤さんのご専門も農業ということで、ダデさんは大学4年で論文執筆の忙しい中、時間を見つけては、アポを取って加藤さんと話しに来ていました。
ダデさんの夢は有機農法で作ったおいしい野菜を安い値段でベナンの人たちに売ること。
ダデさんの熱心さ、吸収の速さには加藤さんも驚いていらっしゃいました。ぜひ、ダデさんに日本で農業を勉強してもらって、ベナンの農業をさらによくしてもらえたら・・・と思っています(自費留学はなかなか難しいので、どこかいい留学先、研修先をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください!)。
ダデさんは明るく、真面目で、礼儀正しく、謙虚で・・・どうやったら、こういう風に育つのだろう??と思うほど。そして、2011年からたけし日本語学校で始まった新クラス『育成クラス』を誰よりも楽しんでやっていた学生です。
◆セバスチャンさん
セバスチャンさんの夢は電気のエンジニアになること。今も電気のエンジニアの仕事をしていますが、日本で勉強して、さらに一歩進んだエンジニアになりたいと考えています。
今回、加藤さんとはソーラーシステムについて話していました。ベナンの村には電気がないところがたくさんあります。その村に、少しでも電気を届けられないか・・・というところからその話は始まりました。
通常の日本語の授業ではソーラーシステムに関する言葉など勉強しません。自分で学校の辞書を使いながら、コツコツとフランス語から日本語に訳していました。とても大変な作業だったと思いますが、忙しい仕事の合間を縫って頑張っていました。セバスチャンさんは通常の授業でも真面目にコツコツと努力しています。こういったひとつひとつのことを努力し続けられる人こそが本物ではないかと改めて考えさせられました。
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プロジェクトリーダーとして加藤さんに来ていただいたことは、たけし日本語学校の学生たちにとって、かなりプラスに働いたようです。また、加藤さんに戻ってきていただいて、今度はいろいろなプロジェクトを進めていただけたら…というのが、私たち教師の願いであり、学生たちの願いでもあると思います。
ひとまず・・・加藤さん、6ヶ月間どうもありがとうございました!!
そして、今回、こういった機会をつくってくださった株式会社ネクスト井上社長、関係者の方々に深く御礼申し上げます。