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NPO法人IFE

IFEについて

大統領からのメッセージ

2006年7月に大統領としては初めて訪日されたベナン共和国新大統領、ボニ=ヤイ氏から、NPO法人IFEを通じて送られた日本人へのメッセージを紹介します。


平成18年7月5日(水)赤坂プリンスホテル。

NPO法人IFEメンバーに対して、大統領の挨拶から会談がスタートしました。大統領は、「IFEが行っている活動は十分に知っております。私は全ベナン国民を代表してお礼を申します。」とはじめに挨拶されました。

会談の中で、大統領はあるベナンのことわざをお話になりました。

「永遠に生きたいと思う人は、決して絶えることの無い活動をしなければならない」と。

ことわざの意味は、「ある人が長い間、人々の記憶の中に留めておいてくれる存在でいるためには、実りある活動をしなければならない。その人がこの世からいなくなった後も、善い行いは、長い間、記憶に残るものである。」ということでした。大統領はベナンの人々のなかに長く記憶されるような、継続的な活動を IFEに行って欲しいとお話しになりました。

大統領のお話を要約します

ベナン共和国は、1990年に正式に民主化し、現在も継続しており、常に様々な分野で改善がなされています。このことを証明する直近の出来事は、今年3月のベナン大統領選挙です。選挙は非常に透明性のある、民主的なものであったので、国際社会はこれを高く評価しました。つまり、ベナンは言うまでもなく、正義、平等、そして協力することにのっとった、平和で民主的な国です。

これを受けてベナンは、全アフリカにおける民主化の、平和の、そして正義における巨大なショーケースとなっており、全世界において善良統治の非常によい例となっていると思っております。さらに、ベナンの地理的な位置が、ニジェールやブルキナファソなどの多くの内陸アフリカ諸国にとって、大西洋を経由した貿易が容易にできるような、重要な役割を担っております。

これらベナンという国の地理的利点や、それ以外の事柄(治安状況)もふまえて、アフリカ大陸で安全に生活でき、かつ実りある仕事をしたい場合はベナンに活動拠点をもつことは最適だと思います。

私は、日本政府関係者のみならず、民間の日本人にも早くベナンに来ていただきたいと願っております。なぜなら、ベナンと日本の友好関係(国交)はありますが、まだアメリカ合衆国、フランス、イギリス、中国などの国と比べて、交流は少ないからです。

(ベナンにはアメリカカルチャーセンター、中国カルチャーセンター、フランスカルチャーセンターなど大使館とはまた別にそういった施設があり、そこには図書館をはじめ、英語、中国語、フランス語など、その国の文化も学べるようになっております。注:平沢勝栄衆議院議員の国会答弁を参照下さい。)

ベナンの国状況は民主化の非常によい例であると思っております。

今後、さらなる民主化を進めるにあたって、私は日本の政府関係者、日本のビジネスマンなどが、すでに多くの諸外国と交流しているように、ベナンとももっと交流していただきたいと切に願っております。

ベナンは、様々な諸問題について、平和的に、かつ正しく民主化を促進していくためには、日本の協力が必要だと思っております。

私の最大の関心事であり、またベナンの民主化を促進していく上で問題だと思うことは、全国民の飲み水の確保が不十分であること、初等学校がまだ普及していないこと、そして、病院の不足です。

ある地域では、綺麗な水が飲める人は5分の1、診療所を利用できる人は5分の2、学校に行くことができる子供は5分の3しかいません。全ての子供たちが平等に学校に通えない状況で、そして全ての人々が綺麗な水も飲めない状況で、全ての人が平等に病院にも通えない状況では、正しい民主化の道は歩めません。

なので、私の任期が終了するまでに、2000の病院、2000の学校建設、2000の井戸を掘ることは私の信念です。

最後に改めて今後ベナンにおけるIFEの役割は、重要なものになると確信しております。

IFEには、アフリカは野生の王国ばかりではないということ、また、ベナン人は外国人に対してとても親切であるということを、これからも多くの日本の人々に伝えて続けて欲しいと思っております。

IFEの今後の活躍を期待しております。

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