ベナン共和国の教育制度
教育制度
1863年からフランスの植民地となり、フランスの近代教育がベナンで行われた。
1960年8月1日の独立後、小学校6年、中学校4年、高校3年、大学4年(1972年開校)の制度となっている。
教育区分 | 学校区分 | 学年 | 試験・学位 |
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就学前教育 | 幼稚園 | - | |
初等教育 |
小学校 義務教育 |
1 | |
2 | |||
3 | |||
4 | |||
5 | |||
6 | CEP試験 | ||
中等教育 |
初級コレージュ (日本の中学校にあたる) 義務教育 |
1 | |
2 | |||
3 | |||
4 | BEPC試験 | ||
中級コレージュ (日本の高等学校にあたる) | 5(1) | ||
6(2) | |||
7(3) | バカロレア試験 | ||
高等教育 | 大学 | 1 | |
2 | |||
3 | Licence(学士) | ||
4 | Maitrice(修士) | ||
5 | |||
6 | DEA(専門教育課程修了証書) | ||
7 | |||
8 | PHD | ||
9 | Expert(専門家) | ||
10 | Expert(専門家) |
幼稚園について
学費は年30,000CFA(約7,500円)で、女性は無料。
小学校について
小学校6年次にCEP試験(初級コレージュ入学試験)がある。小学1年から、毎年上級へ行くための試験がある。授業料は年間17,000CFA(約4,000円)で、女性は無料。将来は男性も無料になる予定。
初級コレージュについて
4年次にBEPC試験がある。ここでの成績によって中級コレージュの教育課程や、バカロレア(大学入学資格試験)の種別が決まる。英語の教育課程が導入される。
中級コレージュについて
最終学年時に、大学入学資格試験であるバカロレアを受験する。この試験に合格すると、希望の大学へ進学することができる。バカロレアにはいくつか種類がある。
(※一例として、バカロレアDは、数学、生物、物理分野、バカロレアCは化学分野、バカロレアLは、言語、文学分野に分けられる。)
大学について
1~3年次は、入学者が受験したバカロレア試験に関連する分野の勉強を幅広く行う。多くの大学生は、学士を修得する3年修了時に大学を辞める。4年次以降の進学者は非常に少ない。3、4、6、8年次には、次のステップに移るための試験、または論文作成がある。
ベナンにある国立大学は、アボメーカラビ(Abomey-Calavi)大学と、パラクー(Parakou)大学の2大学。
その他
ベナンの義務教育は6歳~16歳間での10年間となっているが、入学年齢に制限は無い。ベナンの教育システムは、フランスの教育システムの影響を強く受けている。
参考資料
- ベナン人留学生、エティエン・オボスー氏のヒアリング
- ゾマホン、小国秀宣著「ゾマホンも知らないゾマホンの国」明窓出版 2005年
※ここに掲載されている情報は、2006年12月現在のものです。ベナン人留学生の話を元にこの書類を作りましたが、ここに掲載されている情報以外は、まだわからない部分がたくさんあります。あらかじめご了承ください。