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NPO法人IFE

アフリカニュース

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シリーズ・ベナンの歴史(2)ベナンの先史時代

アフリカ諸国がヨーロッパに植民地支配されるはるか以前、人々は野生動物を狩猟したり、森の果物を採ったりする、狩猟採集の生活を行なっていた。やがて、工具を磨いて地面を耕したり、犬、猫、鴨、豚、牛、馬などの家畜を飼いならしたりしていたと考えられている。さらに時代が経過すると、鉄の矢、銅の腕輪の製造や、洞窟の内壁面に動物を描くといったことも習得した。こういったことは、洞窟の壁画や地面に埋もれた化石等の発見で、当時の人々の生活が解明されていったのである。

農耕、あるいは牧畜を行なう際、人はまず家族を集団となす。いくつかの大きな家族が集まって、首長によって統率される「民族」を形成する。力のある民族の首長は、少しずつ近隣の民族を征服していく。このようにして、後に「王国」が形成されていくのである。西暦1500年以降に比較的力のある王国が、現在のベナン国内に出現する。ニッキ、クアンデ、カンディ、アボメーやポルトノボなどで王権がしかれると、「グリオ」と呼ばれる人たちがすべての王の名前や、王の戦いと勝敗の行方、即位したときや死亡したときの様子、一族の系譜などを歌にした。彼らグリオたちは、こういった物語を歌にして子供たちに教え、次の世代へ、次の世代へと口承で伝えられた。

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