8月26日、ヤイ大統領が、ゴドメー(Godomey)の立体交差建設の礎石を設置した。土地の収用費と交通網の移転費用を除いた総費用は120億CFA(約30億円)で、完成後は円形のカーブを加えたスピーカー形になる。
この立体交差は、交通事故を防ぐことと、主要交通とオートバイを側道で分離することを目的に計画された。立体交差は6つの連絡道路、2つの地下道路と3つの側道を有する。本線は片側2車線ごとに分けられ、計4車線が予定されている。ゴドメーはコトヌーの西に位置しており、この立体交差が、コトヌー港や内陸国を発着する交通をより便利にさせることが期待される。平日ラッシュ時のコトヌー付近の交通量は非常に多く、渋滞が目立つ。近い将来、この立体交差の建設によって、コトヌー~アボメー・カラビ間の交通渋滞の解消と、アビジャン~ラゴス間の輸送や乗り継ぎの利便性が向上されるとみられている。
なお、この立体交差の工事については、2006年にヤイ大統領が中華人民共和国を訪問した際に話し合われた事柄である。中国の監督のもと、今年10月から工事が始まり、2011年の完成を目指す。
横浜・八景島シーパラダイスで、来年2月1日まで「アフリカ水族館~森をうるおす水辺と生き物~」が開催されている。このイベントは、「元気なアフリカを目指して」をテーマに今年5月に横浜で開催されたアフリカ開発会議(TICAD Ⅳ)を記念して、明るく元気なアフリカを応援しようと開催されている。
会場では、アフリカ大陸の大河、グレートリフトバレー(大地溝帯)やマダガスカル島に生息する約50種の魚類、両生類、は虫類が展示されている。なかでもカメレオンやカエルの展示や解説が充実しており、会場にはカメレオンの行動を真剣に眺めていたり、展示ケースの隅に隠れている小さなカエルを探すのに夢中になっていたりする子供たちもいた。
また、マダガスカルの展示、解説にも力が入れられていた。マダガスカルは8千万年前からアフリカ大陸と分離し、大型の肉食獣がいなかったため、大陸とは異なる独自進化をとげた動物がたくさんいる。それに着目してか、アフリカ53ヶ国のなかでも唯一独立したゾーンで来場者の注目を得ていた。
展示場内全体はコンパクトにおさまっており、解説もわかりやすく、子供でもわかるように漢字に読み仮名も書かれていた。取材時は夏休み中ということもあって、子供連れの家族やカップルらでにぎわっており、初めて見る生きものに、様々な反応を示していた。アフリカといえば、ライオンやシマウマなどの大型哺乳類が有名だが、このアフリカ水族館は日本にいながら、あまり注目されることのないアフリカの水辺の小さな生きものを観察する絶好の機会である。近くの方は足をのばしてみてはいかがだろうか?
(8月21日取材)