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NPO法人IFE

日本語教師の窓

December 2011 の記事一覧

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お便り 108 - 11月後半

永田先生 編

2011年11月18日(金)亀を助けて

亀先日、教室掃除をしていると、なぜか教室のすみに小さな亀がおりました。どうしたもんかと、その小さな亀をそこから助け出し、結局その亀をジャパンハウスで飼うことにしました。亀は「浦島さん」と名付けられ、加藤さんの手によって立派なうちが設けられ、私は週に1回、その浦島さんのうちを掃除するという日課ができました。

今日も浦島さんの様子を見に、浦島ハウスへ伺ったところ、本日の浦島さんは、目を閉じたまま、ピクリとも動きません。「浦島さんが動かない!」と慌てふためいていたら、そこへ7月から日本語の勉強をはじめたばかりの生徒がやってきました。彼は私の異変と、私の手に持った亀の異変に気付き、悲しい顔で知っている限りの日本語を使い、「それは元気じゃありません・・・。」と一言言って、教室へさっていきました。笠井先生と与えたえさが悪かったのか等、最悪の事態を想定し、浦島さんをそっと小屋に戻し、気を落として夜を迎えました。私はその時、一瞬、浦島さんの口がパクッと動いたのを見ました。きっと「最後に『助けてくれてありがとう・・・』って言ったのかもしれませんよ」と、笠井先生は寂しいことを言いました。

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お便り 107 - 11月前半

笠井先生 編

2011年11月3日(木)ある雨の日の教室

11月に入り、雨季が終わりに近づいているからなのか、最近激しい夕立が降るようになりました。

前触れは急に吹き始める涼しい風。
空は雲で暗くなり、気温は5度ぐらい下がるように感じます。
こうなるとあと5分もしないうちに、雨が降り始めます。

ベナンの雨は日本の雨のように静かに降り始めるのではなく、2階から誰かにバケツの水をかけられるような、物凄い勢いの雨粒がいきなり地面めがけて降ってきます。
一旦降り始めれば、かばんから折りたたみ傘を出す間もなくびしょ濡れになってしまいます。

そして最近の悩みはこの夕立とともに起こる停電。
たけし日本語学校では夜7時からの時間帯にもクラスを開いています。
この時間帯は仕事がある人でも勉強ができるように配慮したものです。

しかし夜間のクラスであるがゆえに、停電は一番大きな問題になります。
昼のクラスであれば視聴覚教材が使えない程度ですが、夜はさらに黒板も全く見えなくなります。
この前停電したときは、永田先生が日本から持ってきた懐中電灯、携帯電話に付いているライトなど、ジャパンハウスにある明かりを発するものを総動員して授業をしました。

今日も例に漏れず、夕立からの停電。
幸い道はあまり冠水しなかったようで、学生はなんとか学校には来られたようです。
7時に教室へ向かうと、暗闇の中から声をかけられました。

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