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お便り 116 - 3月後半
永田先生 編
2012年3月17日(土)テスト週間
テストというものは、教師側としたら作るのが本当に大変ですが、生徒にとっても前々から勉強をしなければならないので、大変です。
が!うちの学生は社会人も多いので、仕事が忙しい時期とテストがかぶったりすると、まぁ1回で合格ラインの60%に達してくれる生徒はわずかです。
私も転職して日本語教師になったものですから、働きながら勉強することは、本当に大変なことだと少しはわかります。でも、そんなにわたしの授業って悪い・・・!?と考えるのもナンセンス!再試で60%とっても、そこまでの実力がともなっていない生徒は、容赦なくクラスを変えて、もう一度同じ文法を学習するように指導しました。果たして、そんな彼らが4月からの変更後のクラスにしっかり登校してきてくれるか、うーん、心配です。
2012年3月31日(土)そして始まるラストターム
とうとう始まりました、4ターム目。本日はクラスで会話のDVDを見る授業内容。初級クラスでは、日本語教育で超メジャーのテキストを使っているのですが、このテキストの中の登場人物に、ミラーさんというアメリカ人がいます。
彼は、会話のDVDの中でも、よく登場するので、DVDを付け、彼が出てきた瞬間「ミラーさん。」と生徒から声が上がるくらいのメインパーソンです。が、今日のDVDの主役はミラーさんではなく、タワポンさん。ですが、なぜかDVD鑑賞後、ある生徒から「すみません。ミラーさんは日本にいますか。」と、真顔で質問されました。・・・ん?なぜ、いきなり、今その質問?とイマイチ意味がわからない不意打ち。アメリカには、絶対ミラーさんという名前の方がいるはずですが、日本にもきっと、留学生などでミラーさんという名前の方がいるでしょう。が、この質問の答えはこういうことでしょうか。
あとで、よくよく考えてみたら、きっと「今日ミラーさんはDVDに出てこないんですか。」ということだったのかもしれない、と思いましたが、もう遅いです。
日本で働き、そして日本語を勉強しているミラーさんですが、最後のユニットで「実はアフリカに行くのが子供のころからの夢だった。」とDVDの中で話しています。これを見た生徒からは「日本じゃなくて、最後はアフリカなんですね!」と喜びの声が上がるので、このクラスの生徒たちも、ミラーさんの夢が聞けるまで、日本語の勉強をずっと続けていってほしいものです。
永田