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NPO法人IFE

きときとアフリカ

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・・・雪の東京・・・

いま、東京は雪が降っている。
仕事も終わりそうにないし、今日は帰れないかな~と思ったが、なんとか仕事に目処がついたので、急いで帰宅することにした。

JR中央線で帰宅途中、案の定、雪のために電車がストップした。
線路の切り替えポイントが凍結したためとのことだった。30分以上、電車が動かなかった。

待っている間、雪の中で復旧作業をしている作業員を車内から見ていた。

そういえば、6年前。ちょうどNPO法人IFEを立ち上げたばかりで、NPOなんて今以上にわからなかった時、僕は日雇いで働いていた。

その時、「列車見張り員」を数回経験した。「列車見張り員」とは、線路で作業している作業員に、列車が近づくと、それを知らせる役割の人だ。

6年前、今日みたいに雪が降っている夜、僕は「列車見張り員」をしていた。
同じ見張り員の仲間が数人いて、一人は板前で、自分の店をかまえる資金を蓄えるために働いていた。もう一人は、青森からの出稼ぎで、娘の大学の入学金を払うために働いていた。もう一人は、リストラされた人だった。

夜間作業の休憩時間、僕らは作業小屋がないので、工事車両の陰に隠れ、降りしきる雪から、少しでも身を隠そうとしていた。

そして、僕がもっていたカイロを皆でまわして暖をとり、青森から出稼ぎで来た人から「唐辛子」を分けてもらい、それぞれの安全靴の中にいれた。「唐辛子」を靴の中に入れると、足が冷えないらしい。

そして、被っているヘルメットにドンドン雪が積もるのを互いに苦笑いしつつ、みんな、思い思いに夢を話していた。

「はやく店をかまえたいな。そしたら一度皆を招待したい。」
「うちの娘は賢いから、将来が楽しみだよ。」・・・などなど。
それぞれが足を小刻みに動かしながら、話をしていた。

・・・・・・・・・・

そんな6年前のことを、作業されている方と、その傍らで黄色服を着ている「列車見張り員」を眺めながら思い出していた。

みんな夢は叶ったのだろうか。

そんな事をふと思った。

そして自分自身、毎日IFEのために充実した時間を使っているか、ベストを尽くしているかと、自問自答していた。

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