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エメ・セゼール『植民地主義論』
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異なった文明を互いに接触させることはよいことだ。異なった世界を互いに結びつけることはすばらしいことだ、と。文明というのは、どんな優れた特性をもっていても、自らの殻のうちに閉じ籠もっていては、衰微を免れない。交流はいわば酸素である。
・・・(中略)・・・・
しかしここで、私は次の問いを提出する。植民地化は真の意味で接触させたか。あるいはこう言ってもよい。接触を作り出すすべてのやり方の中で、植民地化は最上のものだったか。私の答えは「否」である。
エメ・セゼール『植民地主義論』:平凡社より抜粋
ベナンで活動をしていて、改めて考えさせられる。そしていつもその壁にぶち当たる。ベナンの本当の夜明けはいつおとずれるのか・・・・そして日本は大丈夫なのか・・・・