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NPO法人IFE

日本語教師の窓

May 2010 の記事一覧

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お便り 69 - 3月後半

藤波先生 編

2010年3月16日(火)苦情

最近どうやら、日本からの荷物がうまくベナンに届かないようです。私が日本から郵便で送ってもらった荷物も届きません。前任の先生が日本から送って下さった荷物も届きません。イギリスの知人から送ってもらった郵便も届きません。届く確率は5割というところでしょうか。

郵便があまりに信用できないので、日本から宅急便で送ってもらった荷物は、こちらの営業所に届いていることが確認できているにもかかわらず、「手続き上の理由」とかで何回営業所に足を運んでも荷物を受け取れません。ものすごい金額の関税を払ったのにも関わらず、です。この状況にはちょっと呆れてしまいました。

何回も郵便局に行ったり宅急便の営業所に行ったりするのは、本当に時間の無駄ですが、フランス語の練習にはなります。苦情を言うのは本当にいい練習になるんです。そういう場合は秘書のダベデさんやドライバーのイレネーさんが一緒についてきてくれるのですが、とりあえず自分が言いたいことはできるだけ自分で言うようにしています。

しかし、どれだけ文句を言っても相手は「だって仕方ないじゃん」という態度を崩そうとしません。誰が文句を言っても、答えはいつも「だって仕方ないじゃん。もう少し待ってよ。」です。前回は「もう3回も来て、お金も払ったのに荷物が受け取れないというのは、おかしいでしょう?」と文句を言ったら、「3回?それじゃ足りないわ。30回は来ないと受け取れないわよ。」と言われてしまいました。私は思わず笑ってしまいました。それまでは結構いらいらしていたはずなのに、その発言を聞いた瞬間に、その怒りはどこかへ行ってしまいました。ここまで徹底して「私に責任はない」という態度を貫かれると、客に対して全く媚びないその態度が逆にいいものに思えてくるから不思議です。

とりあえず私はあと27回ほど営業所に通う必要があるようです。

藤波

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お便り 68 - 3月前半

藤波先生 編

2010年3月1日(月)ベナンの電気事情

ベナンは電気を他の国から輸入しています。ベナン国内にも発電のための設備はあるようなのですが、その発電所だけでは国内の全ての電力を供給することができないので、例えばトーゴなどの近隣諸国から電気を買っているのです。

自分の国で使う電気を国内でつくれないというのは、なかなかつらいことだと思います。もちろん日本も石油や食料を大量に外国から輸入しているので、そういう状況はベナンと同じと言えます。

しかし、電気を長い距離送るとなるとさすがにロスも大きいでしょうし、他の国で何か問題が生じて発電ができなくなるとたちどころにベナンもその影響を受けてしまいます。何年か前にベナン政府は、電気の自給率を上げるべくガス発電用の施設を建設し、機械等も輸入したそうですが、現在それは稼働していないそうです。なんでも、すぐに壊れてしまって使い物にならなかったとか・・・。政府の詳しい状況はわからないのですが、道路とか電気とか水とか、その辺は早急にがんばってほしい所だなと思います。それからもちろん教育も。しかし、この国で生活していると、その道は果てしなく長く険しいもののように感じてしまいます。

藤波

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