5月19日(土)、20日(日)、東京日比谷公園で「アフリカンフェスタ2007」(外務省主催)が行われた。例年通り、アフリカの音楽やダンスのショー、NGOブースでの活動紹介や物品販売、アフリカ大使館ブースでの観光パンフレットの配布や、アフリカ料理の販売が行われた。初日の午前中は雨が降り、客足がやや少なかった感じではあったが、2日目は五月晴れのよい天気になり、アフリカ料理販売のコーナーに行列ができるほど多くの来場者でにぎわった。
NGOコーナーでは、各団体の活動紹介のほか活動対象国の特産品や民芸品を販売していた。来場者の中にはお目当てのものを探したり、掘り出し物を見つけようと、様々なものを比べたりしている人がたくさんいた他、アフリカ大使館コーナーでも販売スペースがあり、「アフリカ物産市」のようにも見受けられた。
NPO法人IFEは、今年度もフェスタに参加。今回の最大の目玉は「観光」であり、ベナンは安全な国であることを強調し、写真を交えながらベナンの観光PRを行った。結果的には民芸品販売の方が多くの来場者の足をとめることになったが、ガーナに留学予定の学生や、29年前にベナンに渡航した方などと、話が大いに盛り上がったときもあった。
2日目のNGO活動報告の時間では、在日ベナン人3人がトーキングドラムなどで即興演奏をするなど、多くの人の関心を集めた。また、演奏後の講演の中で、貧困やAIDSなどの問題を取り上げるNGO団体が多いことを踏まえ、これからIFEでは、貧困やAIDSなどの負の部分、暗い部分以外のアフリカの側面を注目、アピールしていくことと、アフリカにとっての必要な援助は人を育てることであることを改めて強調した。さらに、ベナンの観光PRや、日本語教師体験談も行った。
2期8年大統領を務めたナイジェリア大統領のオバサンジョ氏の任期満了に伴い、4月21日に、次期大統領の選挙が行われた。選挙の結果、北部カツィナ州知事で、オバサンジョ大統領の後継者とも言われる、ウマル・ヤラドゥア(Umaru Yar'adua)氏56歳が、24,638,063票を獲得し当選した。2位のブハリ氏は6,605,299票獲得と、その差が大きく開いた。
ウマル氏は、財政改革や社会基盤整備に取り組んできた実績があるほか、汚職疑惑の少ない州知事との高評がある。
選挙では、票の水増しや投票所襲撃事件などが報告されており、不正を指摘する声もあったが、選挙結果に影響は無いと思われる。
ナイジェリアは政治、経済の面で、周辺諸国や主要先進国にも影響力があり、これからの新政権の運営に世界中が注目している。