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リベリア大統領が来日

3月11日~14日まで、エレン・ジョンソン・サーリーフ、リベリア共和国大統領が日本を訪問した。リベリア大統領の日本訪問は、今回が初めて。サーリーフ大統領は日本滞在中、天皇陛下との御会見を行ったほか、安倍総理、各大臣らと会談を行い、国連大学で講演も行った。

安倍総理との会談においては、国際機関を通じて元児童兵・制的搾取・暴力被害者支援等、食糧援助、難民帰還の為に、合計約656万ドルの支援を予定していることを述べた。一方サーリーフ大統領は、債務帳消し、医療・保健分野におけるインフラ整備への支援を安倍総理に求めた。また両首脳は、国連安保理改革や北朝鮮問題において、今後も引き続き連携・協力していくことを確認した。

さらにサーリーフ大統領は、2001年に国連安保理で採択されたリベリアのダイヤモンド禁輸措置を今年9月に解禁することを目指し、内戦終結後の復興資金を獲得するため、ダイヤモンドの輸出再開に意欲を見せていた。

サーリーフ大統領とは?

エレン・ジョンソン・サーリーフ(Ellen Johnson Sirleaf)大統領は、西アフリカ、大西洋岸に位置するリベリア共和国の大統領で、2006年1月に就任した。1938年10月29日生まれ、現在 68歳のサーリーフ大統領は、アフリカで2番目となる女性国家元首(ギニア・ビサウのカルメン・ペレイラ大統領代理がアフリカ初の女性国家元首)で、選挙によって選出された女性大統領(女性民選大統領)としては、サーリーフ大統領が初めてである。支持者からは、「鉄の女」とも呼ばれている。

リベリアってどんな国?

統計

国名:リベリア共和国(Republic of Liberia)
首都:モンロビア(Monrovia)
面積:111,370km²(日本の約3分の1)
人口:330万人(2005年:UNFPA)
民族:ペレ、バサ、クル、ゴサなど
言語:英語(公用語)、ペレ語、パサ語、クル語、グレボ語など
宗教:伝統宗教のほか、キリスト教、イスラム教
通貨:リベリアドル、1米ドル=約56リベリアドル(2006年12月現在)
元首:エレン・ジョンソン・サーリーフ(Ellen Johnson Sirleaf)大統領

概要

リベリアは、アメリカ合衆国の解放奴隷が1820年代に送還され、1847年に独立した共和国である。かつては「穀倉海岸」や「胡椒海岸」とも呼ばれていた地域である。だが、かねてからアメリカ系帰還民がリベリアの国家運営を担っていたため、土着の人々の不満は増大し、両者の間で度々衝突を起こしていた。近年までクーデターや内戦が多かったが、今は落ち着いている。

産業は鉄鉱石やダイヤモンドの輸出が盛んだが、それ以外にはコーヒー、ゴム、木材などの商品作物の輸出もある。

リベリアの観光名所には、首都モンロビア近郊のケンデジャ(Kendeja)ビーチ、サポ(Sapo)国立公園の熱帯雨林散策があるが、エネルギッシュなリベリア人と親しくなることも、リベリア観光のおすすめポイントである。リベリアへ行くには、アビジャン(コートジボワール)やコナクリ(ギニア)等からフライトがある。欧州からの定期便は確認できなかった。

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