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アフリカ連合首脳会議開催 - 森元首相も出席
1月31日から2月2日までの3日間、エチオピアの首都アディスアベバでアフリカ連合(AU、モロッコを除く独立国52カ国と西サハラ)の首脳会談が行われた。仮名カ国国の議員のほか、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長、日本アフリカ連合友好議連会長の森喜朗元首相も参加した。会議では、ケニア情勢の対応について話し合われたほか、いわゆるスーダンのダルフール紛争について協議された。
今回の森氏の訪問の目的は、5月に横浜で開かれる第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)への参加を呼び掛けるほか、国連安全保障理事会常任理事国入りの支持拡大や、地下資源獲得や対アフリカ投資の増加が著しい中国の対抗意識もあるとみられる。さらに、7月の洞爺湖サミットで、アフリカ諸国の積極的な関与を引き出す目的もある。
なお、今回のAUサミットでは、新委員長が選出された。新たに選出されたのは、元ガボン外相のジャン・ピン氏で、2004年に国連総会議長に選出された経験があるほか、05年の国連安保理改革問題で対立した加盟各国の仲裁に尽力を尽くしたことなどが高く評価された。