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NPO法人IFE

日本語教師の窓

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お便り 28 - 鬼頭先生と山下先生がベナンに到着

山下先生 編

日本の皆様、はじめまして。山下と申します。鬼頭先生とともに今年7月から約1年間、たけし日本語学校で日本語を教えることになりました。ベナンでの出来事や私たちが感じたことを皆様に伝えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

現在わたしのパソコンが故障し写真を送ることができません。当面は文章だけの仮営業になります。ご了承ください。

6月24日(火)

日本からベナンまでの道のりはさまざまなトラブルもあったせいか、とても遠いものに感じました。モロッコで最後の乗り継ぎを終えた私たちは、飛行機の中でぐったりしていました。

6月25日(水)

日付が変わり、ベナン到着30分前の午前2時、コトヌーの街の様子が知りたくて窓からずっと外を眺めていました。私は「真っ暗闇の中を飛行機が着陸する」ものだと思い込んでいました。

高度を下げるにつれ、点々と明かりが見えてきます。その数は次第に増えていきました。街灯の明かり、車の明かり… こんな時間にこれほどの明かりがあるとは、びっくりしましたし、正直ホッとしました。

飛行機は定刻どおり到着。幸か不幸か、鬼頭先生も私も機内預けの荷物は経由地のパリで無くなってしまったので、荷物を待つこともなくロビーに出ることがで きました。ロビーを出るか出ないかのうちに私たちを呼ぶ声が。成田先生でした。そのとき、ようやくアフリカに着いたんだと実感しました。

コトヌーは大雨でしたが、空港の外では多くの生徒の皆さんが私たちを迎えてくれました。歌や踊りのもてなしを受け、日本語教師として一層身が引き締まる思いがしました。

6月26日(木)

無くなっていた機内預けの荷物が空港に届いたという電話があり、空港へ取りに行きました。空港に着き見覚えのあるバッグを見て2人でホッと一安心。着替えや本なども揃い、いよいよベナンでの生活がスタートします。

6月27日(金)

毎週金曜日は学校の休み&買い物の日。教師3人買い物へ。鬼頭先生と私ははじめてベナンの電器店に行きました。品物の多さにビックリ。大型 テレビやCD,DVDプレイヤー、大型冷蔵庫なども豊富に取り揃えてあります。もちろん日本製も。日本で買うよりかなり割高ですが、お金さえあれば何でも 買えることがわかりました。

その後、ガンヒというところにあるマーケットへ。ここでも野菜、果物、魚、雑貨など種類、数の多さにビックリ。人々が着る民族衣装も色鮮やかでとてもきれい。

6月28日(土)

生徒のアジェさんのお母さんのお葬式で首都ポルト・ノボへ。道路の状態は良く、移動も快適。コトヌーから約1時間で到着。街はコトヌーと比べ、落ち 着いた雰囲気。葬儀のある教会はかなり大きかったです。たまに流れる音楽は明るい調子のもので、日本の葬儀の趣とは異なるものでした。が、亡くなった人へ の悲しみはベナンも日本も同じです。

6月29日(日)

今日私たち教師3人はお母さんと一緒にトフォというところにある教会へ。「お母さん」は日本で留学中のジャーン・エドさんのお母さんです。いつもお世話になっています。

途中悪路の中を走り、ようやく着いた先は周囲の景色とは全く異なった世界でした。よく整えられた庭園に宝石のようなステンドグラスを備えた小さい教会… ここはどこ?

教会で流れる音楽も心地よく、いつまでもいたいと思える場所でした。

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