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平成22年を振り返って
ブログを長い間更新していませんでした。ご無沙汰しておりました。
ちなみにブログの文章はあまり長文になると、皆さんに読んでいただけないようで、
できるだけ、短く書いてきましたが、今回は長文を書きます。
早いもので、平成22年も終わろうとしています。
皆さん、今年はどんな1年でしたでしょうか。
「よかった~」という方もいらっしゃれば、そうでなかった方もいらっしゃるかもしれません。
どちらであっても、とりあえず1年過ごせたことは素晴らしいことだと思います。
私の平成22年は、本当にいろいろな出来事がありました。IFEの活動でいえば本当に実りのある1年でした。
これもIFEのスタッフをはじめ、この活動を理解し、支えてくださった皆様のお陰だと心から思っております。
本当にありがとうございます。
さて、私が最近ブログを更新していなかった、いや、できなかったのは体調を崩してしまったからです。
そのために多くの方にご迷惑をおかけしました。ブログという場所で申し訳ないですが、お詫び申し上げます。
近頃、昼間の仕事も忙しくなり、夜にIFEの活動でアポイントをとっていた方との打合せをドタキャンしたり、連絡をとらなければいけない方への連絡が遅くなったりということが増えました。
それにともなって、IFEの仕事がどんどん溜まってくる精神的なプレッシャーと、昼間のなんとも言えない仕事のストレスが重なり、睡眠をとることが困難になりました。
普段から睡眠時間は3~4時間だったのが、それすらままにならなくなり、日増しに体調がおかしくなり、夜、帰宅してからパソコンに向かうことができなくなったのです。
そして、先週、その体調不良がピークに達し、仕事中に突然、膝に力が入らなくなり、そのままフラッとなりました。そして高熱が出て、まっすぐ病院に向かいました。
僕自身、今回体調を崩して、自分自身の弱さに自信がなくなりかけました。
それと同時に、もうこれ以上、いまのような生活は続けられないと思いました。
昼間の職場は、僕自身の生活基盤です。特にベナンに行く前後は日雇いをやっていて、3日に1食の生活が長く続きました。そして、派遣社員、契約社員を経験し、昨年ようやく正社員になりました。
正社員になって、はじめて貯金することが可能になりました。
しかし、正社員になって自由がきかなくなり、後輩なども生まれてくると、いよいよ両立が厳しくなってきました。
でも、先立つものもないから簡単に辞めるわけにはいかない・・・・そして僕は月給をもらうことの豊かさを味わってしまったので、また日雇いには戻りたくない・・・・そんな葛藤の日々です。
しかし、ゾマホンさんとの仕事は僕の人生です。
僕はアフリカの仕事に対して、とても大きな責任があります。
そしてその責任以上に、アフリカの仕事に対する喜びを感じています。
とは言いつつ、僕はすごく小心者で、アフリカの仕事だけで生活していく勇気と自信がありませんでした。
だから、会社を設立し、従業員を雇われている社長さんをみると、すごく尊敬します。
なお僕個人の意見ですが、IFEは決してボランティアを良しとしているわけではありません。
IFEの全体の収益の15パーセントは管理費、残りの85パーセントは活動費ということがIFEにとっての運営哲学です。昨年度もその哲学通りに活動してきました。
ただし、その哲学だと、現状の収益ではスタッフの人件費は払えません。
しかしそのために収益に血眼になると、IFEの活動理念がブレたり、活動に対して妥協が生まれるのではないかと考え、あえて収益には血眼になっていません。
あくまでもIFEは活動そのものを第一とし、それを実現する組織でありたいのです。
「現実と理想」
僕は、随分遠回りした生き方をしているな~なんて思ったりもしました。
しかし、遠回りしてきたお陰で、いろいろな経験ができ、いろいろな素晴らしい方にも出会いました。
特にIFEスタッフと巡り合えたことは、一生の財産だと思っています。
人生における「遠回り」は本当の「ゆとり」かもしれません。ある意味僕は「ゆとり君」です。
こういった文章を長々書くと、批判されることも多々ありますが、あえて書いたのは、きっと僕と同じような境遇の方がいらっしゃるのではないかと思って書きました。
また先日ある大学のゼミに呼ばれてお話をさせていただいた際も、学生さんからNPOの実態などに興味があるといわれて、あくまでも僕の経験ですが、書かせていただきました。
「夢にむかって生きる」「やりたいことをやる」そういった言葉が飛び交う昨今、夢をかなえるためには様々な高さの壁を乗越えなければいけない。
そして「勝負」するときは腹をくくって勝負するということもしていかなくてはいけない。
そう思う平成22年の年の瀬です。
最近、なんかくすぶっているな~と思われている方、いまから来年にむけて僕とともに勝負していきましょう。