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雨ニモ負ケズ
学生時代、めったに行かない図書館で、何度も何度も読んでいた詩。
「自分に何ができるんだろう?」そう思い悩んでいたときに読んだ詩。
特に最近の震災では、「自分にできること」というフレーズが
ちまたで溢れているような気がする。
ややもすると、「自分に何ができるんだ?」と思い悩んでいる人も
いるかもしれない。
僕のアフリカの活動も「何とかしなければ・・」と意気込んではじめたわけではない。
ただ、縁あってはじめたにすぎない。
いまとなっては、アフリカの活動が、僕の人生そのものになったけど。
「自分にできること・・・」そんなに考えなくていいんじゃないかな。そう思う。
自然体でいこう、自然体で。
雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち
慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり そして忘れず
野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず
そういうものに わたしはなりたい