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NPO法人IFE

きときとアフリカ

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福島県会津若松市の仮設住宅訪問 ~その1~

「もし、もしもし、もしもし・・・・山道さん、大丈夫ですか?」
平成23年3月12日、あの東日本大震災発生の翌日、ベナン共和国に現地調査のために一時帰国していたゾマホンから国際電話がかかってきた。

「あ~よかった。つながった。つながらなかったので心配したよ。お父さんお母さんは元気?IFEの皆さんもベナンの留学生も大丈夫ですか?」

地震のニュースはベナンにもすぐに伝わったらしいが、現地調査で電気も通っていない地域にいたゾマホンは、ベナンの中心地であるコトヌーの友人から「日本が大変な事になっている。」と連絡がはいり、慌てて街まで戻って事のしだいを知った。

そして、その直後、ベナン共和国では僕自身も想像しなかった事が起こっていた。

私たちIFE(イフェ)は、これまでベナンの田舎の各地に小学校を建てたり、給食を提供したり、井戸を掘ったりしてきたのだが、その村々から、日本に対して募金活度が始まったのだ。発起人はゾマホンだが、村の人々はこぞって協力した。

ちなみにベナン共和国国民1人あたりの1年間の平均収入は約6万円程度である。その人々が日本のために募金活動を行なった。加えて言うと、募金活動の中心は、農村部の村人たちで、平均年収は6万円には達しない人々だ。

その人々と、そして日本に来ているベナン人留学生が募金し、日本円で113,247円も集まった。
村人たちの中には、ゾマホンに直接お金を渡しに来た人もいるのだが、中には涙を流しながらクチャクチャの紙幣を握り締め、「私にとっては貴重なお金ですが、日本人にとっては少ない金額かもしれない。でも今だからこそ日本に恩返しがしたい。ゾマホンさん、よろしくお願いします」と言って来た人もいた。
 

集まった金額を日本に持ち帰ったゾマホンは、そのお金でベナン産シアバター配合のハンドクリームを購入し、それを仮設住宅で生活している人々に渡そうと決めた。そこで、ベナンから直接シアバターを購入し、ベナンの産業発展に貢献いただいているスタジオグラフィコ社に相談した。
詳しくは ⇒ Feel Peace

スタジオグラフィコ社の方は、「その寄付金を受け取れない、ただしハンドクリームは提供します。」と、言っていただいたのだが、そこはゾマホンという人物の性格と、現地の人々の気持ちをくんでいただいて、113,247円分のハンドクリームを購入した。実際は、スタジオグラフィコ社から金額以上の数を提供いただいた。

そして、11月23日(金)に休みを利用して、福島県会津若松市内の仮設住宅に訪問することとなった。
なお、この場所を決めるにあたって、以前お世話になった会津喜多方青年会議所の皆様にご協力をいただいた。改めてこの場所を借りて、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

そして、ゾマホンとIFEの理事3名、会津喜多方青年会議所の方々と、1軒1軒訪問し、ハンドクリームを配った(※事前に、仮設住宅の自治会長さんには、青年会議所の方を通じて、訪問をお願いしていた)。

ただし、時間も限られてきたので、配りきれなかった箇所については、自治会長さんにお願いして、あずけることとした。

印象的だったのは、お年寄りの方がゾマホンの話をよく聞いてくださり、そしてゾマホンと固い握手を交わしていたことでした。

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