October 2010 の記事一覧
サハラ以南アフリカを旅行する際に注意しなければならないのは、予防接種である。今回はこれについて書いておきたい。
まず、予防接種には、必須のものと任意のものとがある。
必須なものは「黄熱病」の1種類のみである。必須というのは、「外国人が入国する際に、黄熱の予防接種の国際証明書を携帯していないと入国できない」という意味である。2010年10月現在、入国に黄熱予防接種証明書を要求しているアフリカの国は、アンゴラ、ガーナ、ガボン、カメルーン、ギニアビサウ、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、サントメ・プリンシペ、シエラレオネ、中央アフリカ、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、マリ、リベリア、ルワンダである。この他、南米のフランス領ギアナも、黄熱病の予防接種証明書を入国時に要求している。
黄熱病は、蚊によって媒介されるウィルス性の感染症である。しかし、予防接種を受けていればまず問題は無い。予防接種の証明書は、接種した日から数えて10日後から10年間有効となる。
では、どこで予防接種を受けるのか。黄熱病の予防接種は、「検疫所」とよばれるところで、予約制で受けることになる。たいてい平日に行われており、また直前の予約では接種できないことが多い。したがって、アフリカ旅行を考えている人は、できるだけ早く、それも3〜6ヶ月前に行動し始めるのが望ましい。
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前回は、中東、アジア系の航空会社が就航しているアフリカ(※1)の都市、および国を紹介した。しかし、前回紹介していない都市に行く場合は、どうしたらよいのだろうか。ベナンをはじめ、日本人があまり行かないような都市や国には、どういう航空会社を使えばいいのか。今回は、前回とは違う都市や国に就航している航空会社を中心に紹介する。
まず、旧フランス領であった地域を中心に路線を就航させているのが、エールフランス航空である。今でもフランスとの関係は強固なものだと言わんばかり、パリから西アフリカへのフライトはたくさんある。ベナンのコトヌーも、エールフランスが就航している。コトヌー以外にも、ニアメ(ニジェール)、ロメ(トーゴ)、バマコ(マリ)、ワガドゥーグー(ブルキナファソ)、ヌアクショット(モーリタニア)、コナクリ(ギニア)、ンジャメナ(チャド)、バンギ(中央アフリカ)、ブラザビル、ポワントノワール(いずれもコンゴ共和国)、ドゥアラ(カメルーン)、リーブルビル(ガボン)、ジブチ(ジブチ)などがある。むしろ日本からこれらの都市に空路で行こうものなら、多くの場合、エールフランスしか選べない状況である。もちろん、アフリカ各国の航空会社もパリから各都市に就航してはいるが、日本で予約できなかったり、ダイヤが大幅に乱れたりなど、まだまだ使い勝手が良いとは言えない。アフリカ諸国の空路の“独立”は、まだ少し先のようである。
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アフリカ(※1)へ行くには、当然ながら飛行機を使う。しかし、日本からの直行便は現在は無く、どこかで乗り継がなければならない。では、日本からアフリカへは、どのような航空会社が就航し、どこを経由すればいいのだろうか。
最も便利なのは、エミレーツ航空である。関空、もしくは成田を夜に出発し、早朝にアラブ首長国連邦のドバイに到着する。ドバイからは数時間以内の乗り継ぎで、アフリカ各都市へは出発翌日の日中に到着するダイヤが組まれている。就航都市は、アクラ(ガーナ)、アビジャン(コートジボワール)、ラゴス(ナイジェリア)、ダカール(セネガル)、ナイロビ(ケニア)、ダルエスサラーム(タンザニア)カンパラ[空港名はエンテベ](ウガンダ)、アディスアベバ(エチオピア)ヨハネスブルグ、ケープタウン、ダーバン(3つとも南アフリカ共和国)、ルアンダ(アンゴラ)、ポートルイス(モーリシャス)、ビクトリア(セイシェル)である。現地から日本へ帰る際は、ドバイで長時間待つことを余儀なくされる。ただ、ドバイの空港はトランジットホテルがあるうえ、免税店も充実している。また、日本国籍なら、ビザなしでドバイの街を散策することも可能である。帰国便の出発まで時間がたっぷりある時は、上手く時間を使えばよい。
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海外旅行、とくにアフリカや一部のアジア諸国に出かけるとなると、お金をどのように持つかが重要な問題となる。
欧米圏では、現金だけでなく、クレジットカード、トラベラーズチェックなど現金以外を持ち歩いても問題がないことが多い。実際に、多くの人がそのようにしている。しかし、アフリカ諸国や一部のアジア諸国では、現金以外で支払うことがほとんど不可能な場合が多い。ベナンでも、一部の銀行でトラベラーズチェックを現金に換えることはできるが、買い物は現金ですることがほとんどである。カードはほとんど使えない。
しかし、数万円、数十万円に値する額を持ち歩くことに関して、不安に思う人もいるだろう。ベナンの旅行情報を何年も提供しているが、この種の事柄に関する質問も何件かあった。
では、実際どうするか。答えは、「多くの額を数か所に分散して持ち歩く」のである。
現金以外の支払い方法がほぼ無い以上、現金で支払うしかない。ただ、日本にいるときのように、一つの財布に全額入れておくというのは・絶・対・に・避けるべきである。その財布を紛失した場合、もしくは盗難された場合、一切の支払いができないからである。このことに関しては、多くのガイドブックでも記載されているとおりである。
では、どのように分散するのか?
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