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海外旅行でお金をどう持つか
海外旅行、とくにアフリカや一部のアジア諸国に出かけるとなると、お金をどのように持つかが重要な問題となる。
欧米圏では、現金だけでなく、クレジットカード、トラベラーズチェックなど現金以外を持ち歩いても問題がないことが多い。実際に、多くの人がそのようにしている。しかし、アフリカ諸国や一部のアジア諸国では、現金以外で支払うことがほとんど不可能な場合が多い。ベナンでも、一部の銀行でトラベラーズチェックを現金に換えることはできるが、買い物は現金ですることがほとんどである。カードはほとんど使えない。
しかし、数万円、数十万円に値する額を持ち歩くことに関して、不安に思う人もいるだろう。ベナンの旅行情報を何年も提供しているが、この種の事柄に関する質問も何件かあった。
では、実際どうするか。答えは、「多くの額を数か所に分散して持ち歩く」のである。
現金以外の支払い方法がほぼ無い以上、現金で支払うしかない。ただ、日本にいるときのように、一つの財布に全額入れておくというのは・絶・対・に・避けるべきである。その財布を紛失した場合、もしくは盗難された場合、一切の支払いができないからである。このことに関しては、多くのガイドブックでも記載されているとおりである。
では、どのように分散するのか?
まずは、財布以外に現金を保管する場所を作ることである。たとえば、服の内側につける腰巻などである。海外旅行用品を取り扱うお店では、必ずあるはずだ。しかし、これだけでは2か所に分散しただけで、まだ十分とは言えない。他にどのような方法があるだろうか?
私が旅しているときは、カバンの内ポケットに保管しておくことにしている。内ポケットに入れているのは、簡単に盗難にあわないためである。ただ、取り出すときはカバンをごそごそしてしまい、盗難する側からすると狙われやすい。そのため、ホテルや個室のトイレ内で、使う分をあらかじめ財布に移しておき、使わない金額分を内ポケットに入れておくといい。
これ以外にも方法がある。日本から持ってきた本に、新聞紙や広告などで簡易の紙カバーをつけ、そのカバーの内側(カバーと表紙の間)に現金を隠しておくのである。あるいは、色々な書類のなかに紛れ込ませるのである。こういった方法であれば、宿泊施設に残しておいても、盗難にあう可能性は低くなるのである。市場など、盗難に遭いやすい場所に行くときは、必要な額以外は宿泊施設に残しておくほうが安全性は高まる。ただ、留守中にホテルの従業員は部屋に入ることは可能であるため、念には念を入れて、より取り出しにくくしておくほうがよい。机の上にほったらかしてはいけない。
とにかく大事なのは、「多くの額を分散して持ち歩く」ことである。自分でもどこに隠したかわからないくらい、多くの場所に分散しておけば、万が一盗難や紛失といった状況になっても、リスクは減らせるのだ。
ここで取り上げた方法は、あくまで私の経験を書いたものである。他に良い方法があれば、ぜひコメントをいただきたい。