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NPO法人IFE

旅行道

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日本からアフリカへのフライト(02)

前回は、中東、アジア系の航空会社が就航しているアフリカ(※1)の都市、および国を紹介した。しかし、前回紹介していない都市に行く場合は、どうしたらよいのだろうか。ベナンをはじめ、日本人があまり行かないような都市や国には、どういう航空会社を使えばいいのか。今回は、前回とは違う都市や国に就航している航空会社を中心に紹介する。

まず、旧フランス領であった地域を中心に路線を就航させているのが、エールフランス航空である。今でもフランスとの関係は強固なものだと言わんばかり、パリから西アフリカへのフライトはたくさんある。ベナンのコトヌーも、エールフランスが就航している。コトヌー以外にも、ニアメ(ニジェール)、ロメ(トーゴ)、バマコ(マリ)、ワガドゥーグー(ブルキナファソ)、ヌアクショット(モーリタニア)、コナクリ(ギニア)、ンジャメナ(チャド)、バンギ(中央アフリカ)、ブラザビル、ポワントノワール(いずれもコンゴ共和国)、ドゥアラ(カメルーン)、リーブルビル(ガボン)、ジブチ(ジブチ)などがある。むしろ日本からこれらの都市に空路で行こうものなら、多くの場合、エールフランスしか選べない状況である。もちろん、アフリカ各国の航空会社もパリから各都市に就航してはいるが、日本で予約できなかったり、ダイヤが大幅に乱れたりなど、まだまだ使い勝手が良いとは言えない。アフリカ諸国の空路の“独立”は、まだ少し先のようである。

次に、アフリカ諸国の航空会社でで最近新規路線を拡大させているのが、ケニア航空である。日本にはまだ就航していないが、格安航空券の中には、タイのバンコクまでタイ国際航空で飛び、バンコクから目的地までケニア航空を利用するものがある。この場合、ナイロビで一度乗り継ぐことになる。旧イギリス領、旧フランス領、旧ポルトガル領諸国にも路線を就航させており、日本からの新たなルートとして十分使える。もちろん、ベナンのコトヌーへも、ケニア航空で行くことができる。コトヌーに行く場合は、ナイロビで往復ともに乗り継ぎに長時間待たなければならないので、体力的な余裕があれば、ナイロビ国立公園などを訪問するのも手だ(その際、信用のおけるタクシーなどを使用すること)。

ケニア航空は、日本では馴染みの無い都市への就航が多く、その一例としてマラボ(赤道ギニア)、ンドラ(ザンビア)、ブジュンブラ(ブルンジ)、モンロビア(リベリア)、フリータウン(シエラレオネ)などが挙げられる。全体的に週当たりの運航便数が少ないが、ケニア航空しか就航していない都市に行く場合、もしくは他航空会社では料金が高い場合は、ケニア航空を利用するのも一考である。

ケニア航空以外のアフリカ系航空会社にエチオピア航空がある。格安航空券などではあまり見かけないため、登場する機会が少ないかもしれないが、それでも、ナイロビ、ラゴス、ヨハネスブルグといった主要都市から、バマコやワガドゥーグー等の旧フランス領西アフリカの都市にも路線を持っている。特にエチオピアを経由した旅程を組みたい場合は、非常に便利な選択肢の一つとなるだろう。

他にも、エジプト航空がアフリカの諸都市に路線を就航させているが、路線網が充実しているとは言い難い。特に西部、中部、南部アフリカへ行く場合で、エジプトを経由地にしたい場合以外は、避けた方がいいかもしれない。

ところで、最近はアフリカでもLCC(格安航空会社)が登場し、主にケニアや南アフリカで営業している。アフリカ諸国の航空需要は、アジア同様に拡大傾向にある。王手航空会社もLCCも、今後アフリカ諸国内で路線を拡大する傾向は変わることなく、むしろより充実していくだろう。

※1 ここでのアフリカは、サハラ以南のアフリカ諸国(サブサハラアフリカ諸国)のことを指す。

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