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NPO法人IFE

旅行道

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予防接種について

サハラ以南アフリカを旅行する際に注意しなければならないのは、予防接種である。今回はこれについて書いておきたい。

まず、予防接種には、必須のものと任意のものとがある。

必須なものは「黄熱病」の1種類のみである。必須というのは、「外国人が入国する際に、黄熱の予防接種の国際証明書を携帯していないと入国できない」という意味である。2010年10月現在、入国に黄熱予防接種証明書を要求しているアフリカの国は、アンゴラ、ガーナ、ガボン、カメルーン、ギニアビサウ、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、サントメ・プリンシペ、シエラレオネ、中央アフリカ、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、マリ、リベリア、ルワンダである。この他、南米のフランス領ギアナも、黄熱病の予防接種証明書を入国時に要求している。

黄熱病は、蚊によって媒介されるウィルス性の感染症である。しかし、予防接種を受けていればまず問題は無い。予防接種の証明書は、接種した日から数えて10日後から10年間有効となる。

では、どこで予防接種を受けるのか。黄熱病の予防接種は、「検疫所」とよばれるところで、予約制で受けることになる。たいてい平日に行われており、また直前の予約では接種できないことが多い。したがって、アフリカ旅行を考えている人は、できるだけ早く、それも3〜6ヶ月前に行動し始めるのが望ましい。

さて、必須な予防接種について書いてきたが、次は任意の予防接種である。任意となっているのは、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、破傷風、髄膜炎などである。詳細は「ベナン観光情報 - 予防接種について」に明記しているので、詳しくはこちらを参考にしてほしい。

これら、任意の予防接種であるが、長期の旅行で行く場合は、A型肝炎、狂犬病、破傷風は必ず日本で接種しておくほうがいい。また北部に滞在する場合は、さらに髄膜炎の予防接種を受けることを勧める。予防接種はお金のかかる保険のようなものだが、万が一のために接種しておけば、命を守ることになる。

余談だが、狂犬病にかかると死亡率はほぼ100%となっている。しかし、まれに助かる人がいている。それは、事前に予防接種をしており、かつ狂犬病に感染した動物にかまれた直後に適切な措置を行ったからである。特に長期で行く場合は、安心を買うためにきちんと接種したほうがいい。

ところで、検疫所は主要都市にしかないが、一部の予防接種は一般の病院でも行われている場合がある。自宅近くの病院があるかどうかを調べるには、以下のサイトを活用しよう。

厚生労働省「予防接種機関データベース」

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