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アフリカニュース

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EU・アフリカサミット 7年ぶり開催

アフリカ連合(AU)とヨーロッパ連合(EU)の首脳会議が7年ぶりに開催された。この会議は12月8日、9日の両日にわたって、ポルトガルの首都リスボンで開催され、およそ70の国の首脳が参加した。AU、EU共により緊密な関係を築いていこうとしており、安全保障、気候変動対策、民主化促進など多岐にわたる分野について話し合いが行われたが、貿易や人権などの問題で対立が見られた。

EUは、中国やインドのアフリカ進出に対抗することを視野に入れ、自由貿易や関税率の引き下げをAU側に要求したが、EUの要求が導入されると、競争力の無いアフリカ産業が衰退することをAUは懸念しているため、EUの要求に合意するまでには至らなかった。

いわゆるダルフール問題やジンバブエの人権問題でも、具体的な支援策や解決策は見出せず、せっかくの機会を嘆かざるを得ない結果となった。特にジンバブエのムガベ大統領が出席することを巡って、イギリスのブラウン首相が抗議して欠席する一方、ムガベ大統領もスピーチで欧州批判を行うなど、対立をより大きくしたかのようなやりとりもあった。

次回のEU・アフリカサミットは2010年に開催されるが、2008年はTICAD(アフリカ開発会議)が日本で開催される。こちらの会議の行く末がどうなるかにも注目していきたい。

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