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アフリカニュース

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旧大阪外語大・第2回アフリカ研究会が開催

大阪大学(旧大阪外国語大学)プロジェクトの第2回アフリカ研究会が、11月3日(土)の文化の日に、大阪・千里ライフサイエンスセンターにて行われた。この日の研究会では、「ヨルバ語コーパスの作成とその利用について」、「ナイジェリア近現代史のなかの首長たち」、「ナイジェリア北部における創造的クンフーの存在」の計3研究の発表が行われた。

最初に大阪大学世界言語研究センター、塩田勝彦氏による、「ヨルバ語のコーパス作成とその利用について」発表があった。コーパスとは、電子化された言語資料のことを指す。そして、このコーパスを使って、将来的には実用的かつ包括的なヨルバ語の辞書を編纂したいとしている。しかし、ヨルバ語を電子化するには問題がある。ヨルバ語の正書法にはいくつかの付加記号と声調記号が表記されている。これらをコンピューター上で行うと、検索時にエラーが発生する、あるいはファイルが大きくなるなどの問題があり、将来ウェブ公開する際のマークアップ(活字の組み指定)方法の確立が必要であるという。

次に行われたのは、東洋大学国際共生社会研究センター、松本尚之氏の「ナイジェリア近現代史のなかの首長たち」で、ナイジェリア東部のイボ社会にお けるエゼ(王、首長)の地位に関する研究である。元来、イボ社会では、複数の集落が集まった集団ごとに「エゼ」や「チーフ」と呼ばれる人々が存在した。エ ゼの地位や認識は時代によって変化を繰り返すが、近年はこのエゼと、エゼを中心とする自立的な共同体の増加が見られている。自立的な共同体を持つことで、 イボ人にとって大きなメリットがあるとは限らないが、ビアフラ戦争の敗戦で自信を無くしたイボ人達が、開かれた社会の媒介者としての首長を期待しているの ではないかと考えられている。

最後に、「ナイジェリア北部における創造的クンフーの存在」の発表が、文教大学人間科学部の中村博一氏によっ て行われた。ナイジェリア北部のソコトでは、90年代後半から大衆本をビデオ作品にする動きが始まった。主にインド映画の影響を受けており、踊りを中心と した構成になっている。また、ソコトではクンフー学校があり、学生らが練習している様子や、実際に製作された映画やパッケージ、グッズ類の紹介もなされ た。中には、日本のお城をバックにした俳優のポスターや、JALのはっぴを着た俳優が出演しているシーンなども紹介され、会場に笑い声が響いたほどユニー クな内容だった。

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