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日本アフリカ学会 第45回学術大会開催
5月24日(土)と25日(日)の2日間、龍谷大学(京都市伏見区)で「日本アフリカ学会 第45回学術大会」が開催された。この大会は毎年5月に行われており、アフリカを研究している教員や院生らが、現在研究していることを報告、発表する場となっている。発表方式は口頭発表とポスター発表の2種類ある。口頭方式は12分以内で発表者が研究発表を行い、その後3分聴講者が質問できる。一方のポスター発表では、ポスター掲示のほか、指定時間帯に発表者と来場者が研究について意見交換ができるようになっている。研究発表の内容は、農業、牧畜、言語、政治、経済、紛争、教育、宗教などと多岐にわたるため4教室に分けられており、参加者がそれぞれの研究内容や興味、関心にあわせて自由にそれぞれの教室を行き来できるようになっている。
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の亀井伸孝研究員は、ポスター掲示で「アフリカの手話言語に関するデータベースの構築」について発表。カメルーン人ろう者が日常生活に用いているフランス語圏アフリカ手話の語彙を動画データにし、コンピュータで学べるシステムを紹介した。フランス語と日本語の両方が表記され、それらの語をクリックするだけで、フランス語圏アフリカ手話の手の動きが明確にわかるようになっている。亀井氏は、「夏までに2600語の動画辞典を完成させたい。将来的には、カメルーン以外の西アフリカの国々の手話もデータベースに盛り込みたい。」と熱心に語っていた。