Published on
お便り 38 - 12月後半
山下先生 編
12月16日(火)「西アフリカみな兄弟」
今日の夜のクラス(JKクラス)でのこと。
「要ります」「要りません」の説明で、「私は日本人です。トーゴ(ベナンの隣国)へ行きます。パスポートが要ります。皆さんも外国へ行くときパスポートが要ります」と話したら、生徒の1人が「私たちはトーゴへ行きます。ナイジェリアへ行きます。ガーナへ行きます。パスポートは要りません」と言われてしまいました。「どうして?」と聞くと、「(私たちは)IDカードがあります。IDカードが要ります」ということでした。写真つきのIDカードは以前生徒に見せてもらったことがありその存在を知っていましたが、そのカードで国境を通過できるとは不覚にも知りませんでした。
生徒の話では、どの範囲までかは知りませんが西アフリカのある程度の地域まではIDカードだけで国境通過ができるとのことでした。失礼、「IDカードだけ」は正しくありません。ある程度のお金(国境警備の警官?への「袖の下」)も要るそうです。
12月17日(水)「ある一日本人のサンタクロースに関しての一考察」
先日ジャパンハウスの「呪い」の話をしましたが、またしてもその犠牲が…今度はテレビのチューナーが壊れました。きのうの昼から使えなくなり、今日修理屋が来ましたが結局直りませんでした。おかげでNHKは見られずベナンのテレビだけ見ています。
今日も夕食のとき何気なくテレビを見ていたら、サンタクロースの格好をした人がコマーシャルに出ていました。それだけであれば時節柄、何も問題ありませんね。が、ここはアフリカです。当然その人は黒人です。皆さん黒人のサンタクロースを想像してみてください。想像しましたか?どうですか?あなたが想像したサンタクロース、おかしくないですか?実物はきっとあなたの想像以上におかしいですよ。この目で見た私が言うのですから間違いありません!
日本人にとってサンタクロースは白っぽい人(黄色い人も可)でなければいけないのです。黒人がサンタクロースになったとき、それは日本人にとってサンタクロースではないのです。赤い服、赤い帽子をかぶった「変なおじさん」でしかないのです。
でも、誰がそう決めたんでしょうか?それは日本人だけ(あるいは私だけ)の考えで、きっとアメリカ人なんかは日本人のサンタクロースを見たらおかしいと思うに違いありません。
12月18日(木)「金鳥の夏、日本の夏」
あるテレビコマーシャルで、今日のブログのタイトルのようなもの(「ようなもの」ではなく「そのもの」ですね)がありますね。そう、花火の映像とともに流れるアレ、「蚊取り線香」のコマーシャルです。蚊取り線香といえば夏の代名詞、俳句でも季語になっていますね(うそです!)。
今の私には「年末」「12月」「もうじきクリスマス」という感覚がまったくありませんが、その原因はこれまで「暑さ」「すいか」だけだと思い、何か物足りなさを感じていました。この重要な夏の代名詞の存在を忘れていたんですね。今このブログを書いている間にも、横に置いた蚊取り線香は遅いながらも着実にその歩を進めています。このなんともいえぬ香りとともに…
「暑さ」「すいか」「蚊取り線香」これで三役が揃いました。と安心していたら外から相変わらず「秋の虫」の声が…いったい今は年末なのか、夏なのか、秋なのか、私の頭の中は混乱しています。
12月19日(金)「中華料理」
今日の夕食はゾマホンさんに「招待」していただいて中華料理屋へ。ベナンの中華料理はどんなものか、とても楽しみ。店はいつも買い物のときに通りかかり気になっていた「HAIKING」というところでした。
店内に入ると小さい橋がかかっていて、その下には金魚が泳いでいます。なかなか凝った造りの店でした。メニューを見ると中国語とフランス語(一部英語)で書かれていて、私たちは漢字を頼りに「これは餃子じゃない?」とか「これはきっと炒飯だ!」とか適当に見当をつけて頼むしかありませんでした(麻婆豆腐はすぐにわかりました)。頼んだ(つもりの)ものは水餃子、炒飯と麻婆豆腐の3品。こんな中華料理の頼み方は初めてだったので、いったい何が出てくるのか、またベナンの中華料理とはいったいどんなものなのかドキドキしながら待っていました。
つまみにピーナッツを食べながらジャスミン茶を飲み待つこと15分、最初の1品が来ました。それは紛れもなく水餃子でした。その後2品目、3品目も同時に運ばれ、それらは見るからに麻婆豆腐と炒飯でした。心のどこかにとんでもないものが出てくることを期待していた私は少しがっかりしました。
でも「この餃子のたれは黒酢を使っていておいしい」とか「この豆腐はどこから調達したんだろう」とか「この炒飯は日本のと少し違うなあ」とか言いながら、久しぶりの中華料理に懐かしさを覚えつつ、おいしくいただきました♪
12月20日(土)「ベナンの爪切り」
きのうの夕方、秘書のベロちゃんがテラスで爪を切っていました。よーく見ると使っているのは「かみそりの刃」これで足の爪を器用に削っています。近くにいたダベデさんに「指を切りませんか?」と聞くと「時々切ります」と言っていました。見ているこっちが顔をそむけたくなるわ!
ベナン人の「かみそりの刃」の用途はほかにもあります。それは「鉛筆削り」と「修正液の代わり」です。鉛筆削りは想像できると思いますが、「修正液の代わり」とは…ペン書きして間違えたところを削ります(「こそぐ」といったほうが適当です)。時々「こそぎ」すぎて紙に穴が開いています。
12月21日(日)「ベナンの夕日」
ベナンの夕日は美しい!きっと日本の夕日も美しいんだと思いますが、日本で美しい夕日を見る機会がなかった私はつくづくそう思います。日本の空は都会ではどんどん狭くなり、何より日本人は忙しいですから。
それに比べてベナンの空は広いですし、時間もありますから夕日を楽しむチャンスは日本以上です。
今日は夜クラスがなかったので沈む夕日を眺めようと6時半ごろジャパンハウスの屋上に上りました。今ベナンの日の入りはだいたい7時ごろなのでまだ日は少し高いところにありましたが、いすに座り通りの様子などを眺めていました。放し飼いのヤギや羊の群れや鶏などはもう見慣れた景色になってしまいました。
日も次第に落ちてきて、うまく撮れるかどうかわかりませんでしたがカメラに収めてみました。カメラもカメラマンもよくないのであまりいい写真ではありませんが、みなさんに雰囲気が伝わればと思います。
もっといい写真が撮れたらみなさんにお見せします!
12月22日(月)「きのうは…」
最近朝起きると薄暗いので「どうしてかなあ。朝曇っているせいかなあ」なんて漠然と思ってたんですが、きのうは冬至だったんですね。ベナンも一応北半球ですから、冬至はいちばん日が短くなります。
でも日本では夏至がいちばん日が長いですが、ここは違います。それじゃあ、いつがいちばん日が長いんでしょうか?
それは…すみません。わかりません。
12月23日(火)「テストが終わって」
今日の夜クラス(JKクラス)で定期テストが終了しました。Jクラスは私たちの学校で定められている最後のコースの終了テストだったので出題範囲をかなり広くしました。採点してみると…フンテンニョさんを除きみんなギリギリのラインでクリアしました。みんな勉強したのかなあ。ちゃんと身についているのかなあ。私としてはもう少しいい点数を期待していたので複雑な気持ち。「やはり教え方が悪かったのかなあ」
それはそうと、JKクラスの生徒!テストだというのに鉛筆やペンを持ってこないってどういうこと!1人は芯の折れた鉛筆1本を持ってきて開始直前にあわてて例の鉛筆削りをほかの人に借りる始末。テストが終わってから説教しようと思っていたらつい忘れてしまいました。生徒も生徒なら教師も教師です。
JKクラスの新年の授業は「説教」から始まりそうです。
12月24日(水)「クリスマスディナー」
先日ゾマホンさんから中華料理をごちそうになったばかりなのに、今晩も「クリスマスプレゼント」ということで夕食をごちそうしていただきました。今日は「ピリピリ」というレストランへ。
中に入ると十数人の中国人の団体がいました。私と鬼頭先生で渡されたメニューを見ると、当然全部フランス語。先日の中華料理のときは漢字が頼りになりましたが、今日はそうはいきません。2人で「ああでもない。こうでもない」といいながらサラダ(これはわかりました)と、何とか覚えていた「魚」「牛」の単語を見つけ注文を終えました。
こんな注文の仕方は初めて海外旅行に行ったとき以来だったので、何が出てくるかドキドキしながら待っていました。
待つこと約20分、最初にサラダが出てきました。これは予定通り。
次に鬼頭先生の頼んだ焼いた「魚」が運ばれてきました。が、その大きさにビックリ!先生の顔よりはるかに大きいんです。2人で唖然としてしまいました。
そのあと私の前に焼いた「肉のかたまり」が来ました。これも大きかったんですが、形が少し「異様」です。でも、どこかで見たことあるんだよなあ、この形。
フライドポテトの付け合わせが来て2人食べ始めました。私の肉のかたまり、一口食べてみるととても柔らかいです。日本で食べた様々な牛肉を思い出しながら食べると…あっ、そうだったのか!このかたまりは牛の「べろ」そう「牛タン」だったんですねえ。間違いなく牛の舌の形をしたかたまりです。でも牛1頭分のタンが出されるとは思ってもいなかったのでビックリでした。正月は毎年東北地方の温泉に行くんですが、仙台駅のホームで毎回牛タンの弁当を買うぐらい牛タン好きの私にとってはラッキーでした♪
私たちの周りは先ほどの中国人の団体に、さらに中国人4人のテーブル…ベナン人よりもアジア人のほうが多く「いったいここはどこ?」
帰りに車から夜のコトヌーの街を観察すると、いつもよりわずかに人が多い程度。クリスマスシーズンのせいか、ちらほらとイルミネーションが見られますがとても地味です。が、キリスト教徒が多い国柄、教会には多くの人が訪れていました。全体的に「静かなクリスマス・イヴ」という印象を受けました。
12月25日(木)「ついに来た?」
昨夜レストランから帰って近所の教会へ行ったんですが、今朝も10時ごろ鬼頭先生とドライバーのフィルメンさんと3人で同じ教会へ行きました。今日も多くの人が来てお祈りをしていました。
ミサが終わり帰ろうとすると、入り口で神父さんと赤ちゃんを抱いた大勢のお母さんの姿が。フィルメンさんに聞くとどうやら洗礼式のよう。フィルメンさんが見てもいいというので、めったにないチャンス。見てから帰ることにしました。
洗礼はキリスト教徒にとっては重要な儀式。ここはカトリックの教会ですからクリスチャン・ネームが授けられます。儀式の内容はよくわかりませんでしたが、興味深いものでした。
ところで最近「暑い暑い。寒くならないかなあ」とうわごとのように言ってましたが、おとといぐらいから朝晩は涼しくなり始めました。日中も雲が多く、以前ほど汗もかかなくなりました。どうやら来たようです。「アルマタン(大乾季)」が。風邪をひいたわけでもないのにのどがイガイガします。少し空気が乾燥している様子。もしそうだとすると、以前フルメンさんやMクラスのジェラさんが「クリスマスのあとです」といっていた通りになりました。
「ついに恐怖の季節が来た」まだ断定できないのでもう少し様子を見てみたいと思います。
12月26日(金)「モスク」
私たちは仏教徒ですが、ここ2日ほどはクリスマスということもあり何度か教会を訪れました。ベナンはキリスト教徒が多く、私たちの生徒も大半がクリスチャンですが、中にはイスラムを信仰している生徒もいます。えこひいきしてはいけないので、今日はモスク(イスラムの礼拝所)へ行くことに。
午前中買い物に行く途中、街の中心にある大きいモスクを訪ねました。守衛にモスクのすぐ外の小さい店を案内され、そこでしばらく待っているとモスクの代表のような方が来て親切に応対してくれました。夕方4時に来てほしいといわれたので、夕方出直すことに。
夕方再度その店を訪れました。先ほどの代表の方に少し待つようにいわれましたが、20分ほどして私たちを案内してくれるお兄さんを連れてきてくれました。そのお兄さんも親切に私たちを案内してくれました。敷地はかなり広く、ラジオ局も併設されていました。モスクの屋上、内部の女性専用の礼拝室、その奥のかなり広い男性専用の礼拝室、集会所など。手元の事典を見てみると、「モスクの著しい特色はその非祠堂的性格で、偶像はもちろん神祠、内陣、祭壇の類も備えない(ブリタニカ国際大百科事典より)」とあるとおり、その内部はいたってシンプルでした。(注:「祠堂」は先祖、祖先を祭った「ほこら」のこと。「神祠」は神を祭った「ほこら」の意。「内陣」は神体、本尊を安置する場所。)
モスクの内部を見学することができ、またその周囲に漂うイスラムの雰囲気を味わうことができ、とてもいい経験でした。
12月27日(土)「年末の大仕事」
午前中Sクラスのトス先生が生徒たちのデータをパソコンに入力するためにジャパンハウスに来ました。私たちは昼まで彼のデータ入力に付き合い、午後からは3人で図書館の整理をすることに。図書館といっても教室の前方に2つの本棚があるだけですが…本を返さない生徒がいるので、学校の代表でもあるトスさんが2ヶ月ほど前から貸し出しを禁止して貸し出しリストをチェックしてきました。が、実際の蔵書のチェックはなかなかできませんでした。今日は(1)長い休暇中で(2)教師が3人いて(3)年末という3つの条件が揃いました。特に2人の日本人にとっては(3)の要素が大きく、「年を越す前に片付けてしまおう!」ということになったわけです。
始めてみるとあるはずの本がなかったり、ないはずの本があったりと作業は難航しましたが、夕方5時ごろようやく終わりました。3人ともくたびれ果てましたが、これで新年からまた本の貸し出しができるようになりました。帰り際トスさんが「先生、本を借ります」と早速本を借りていきました。いちばん本を借りたかったのはトスさん、あなただったんですね!
12月28日(日)「ベナンの遊園地」
皆さん、遊園地は好きですか。私、遊園地は好きなんですが、人が多いところが苦手で…最近は行くこともなくなりました。私の「遊園地」体験は、今をさかのぼること35年以上前、今はなき「横浜ドリームランド」から始まりました。今その跡地は横浜薬科大学となり、奇しくも?ベナン人留学生オボスーさんがそこで勉強しています。
ベナンの遊園地は時々クラスでも話題になってました。遊園地好きの私ですから、ベナンに遊園地があると聞いて無関心でいられるわけがありません。鬼頭先生も好きらしいので2人でそのチャンスを待っていたんですが、ついにそのときが来ました。おとといJKクラスのファドヌボさんの店に遊びに行ったとき、彼女と約束して今日の夕方その遊園地に行くことになりました。
生徒が「クリスマスの村」と呼ぶその遊園地は街の中心に近いところにあります。確かに遊園地の看板は‘VillagedeNoel’「クリスマスの村」です。遊園地の周りはおびただしい数のバイクと人と車でした。夕方は空いていると聞いていたんだけどなあ…
入場料は200CFA(約40円)、日本のディズニーランドの約100分の1です。中に入るとディズニーランドのように通りの両脇にお菓子や土産を売る店があります。でも誤解しないで下さいね。その店は露店、そうそう縁日の出店を想像してください。あんな感じの店が通りの片側に5店ほどあると考えてください。園内の乗り物は小さい観覧車、回転するブランコ、小さいバイキング(というんですか、船の形をした前後に揺れるやつです)、電気で走る車(今話題の電気自動車、じゃありません。2人乗りのハンドルがよく回ってわざと違う車にぶつかるようバンパーがゴムでできているやつです)など…私は昭和40年代の日本の小さい遊園地のようだと思いました。私たちもせっかく来たので写真の乗り物に乗りました。コーヒーカップの形をしていてぐるぐる回るやつです。何と、これに乗るために約1時間待ちました。待ちくたびれたころ、やっと順番が来ました。私たちの感想は…皆さんの想像におまかせしますが、遊園地好きなのに三半規管が弱い私は少し気分が悪くなりました。何せ、久しぶりの遊園地でしたから。
12月29日(月)「病気」
おとといトスさんがジャパンハウスに来てパソコン入力しているときに「先生、ヴァイルス(ウイルス)です」というので鬼頭先生とパソコンをのぞいてみると、確かにUSBメモリーの中のデータに見慣れないものが入っていて、削除できなくなっていました。気がつけばパソコンにも今まで見たことのないアイコンが。「あらら、えらいこっちゃ」どうやら、メモリーをダベデさんに貸したときにダベデさんのパソコンから感染したようです。トスさんが入力していたパソコンは学校のもので、わたしがパソコンを日本で修理していたときに借りてブログの原稿を打ったりテストを作ったりしていました。セキュリティソフトが入っていないのでもっぱらワープロとCDプレーヤーとして使ってきましたが、まさかこんな形で病気にかかるとは…おまけにいつの間にか画像データをためていた私の外付けハードディスクにも感染していて、きのう遊園地に行く前はその復旧作業に追われていました。
今日は鬼頭先生と新しいUSBメモリーを買いに行きました。4GBのもので、値段は15000CFAでした。あとからジャパンハウスに遊びに来たJKクラスのフンテンニョさんとチェタンニさんに聞いたら、「とても安いです」といってました。普通30000CFAはするとのこと。それを聞いて嬉しいような嬉しくないような複雑な感じ。なぜなら、ベナンでは「安かろう悪かろう」が当たり前だからです。またすぐ壊れるのかなあ…
12月30日(火)「ベナンの床屋」
最近髪の毛が長くなり気になり始めてきたので、年を越す前に髪を切りに行くことに。今回はベナンに来て3回目。前回は坊主頭にしてもらいましたが、今回は…やはり坊主頭にしました。ベナンではこれがいちばん!お手入れ不要でとても楽。最近薄毛も気になっているので…
初めてのときは少し長めに切ってもらったのではさみを使いました。それは日本では一般的に髪を切るものではなく、よく文房具屋に売っていて、柄のところがプラスチックでできていて、工作のときなどに紙を切るあのはさみでした。そんなはさみを使っているぐらいですから、仕上がりは皆さん想像できるでしょ。坊主頭にするのは、そういった理由もあるんですよ。ベナン人男性は例外なく坊主頭かそれに近い髪型です。ロン毛のベナン人男性…一回見てみたいなあ。
といったわけで、今回も電気バリカン1つで終わり。時間にして約15分、値段は500CFA(約100円)です。生徒に聞くと300CFA(約60円)のところもあるそうですが、ここはジャパンハウスから歩いて3分ですから。
仕上がりはお見せしたくありませんが、ベナンの床屋はどんな感じか、写真を見て雰囲気を味わってください。
12月31日(水)「大みそか」
今日は私たちと秘書のベロちゃん、ドライバーのフィルメンさんとビーチへ。近くのビーチへ行くつもりだったので、午後2時半ごろジャパンハウスを出たんですが…
車を1時間近く走らせても着く気配がないのでフィルメンさんに聞くと、「ウィダへ行きます」そういえば行く前からフィルメンさんは「ウィダ、ウィダ」といっていたような気が…フィルメンさんには「近くのビーチへ行きたい」と何回も念押ししていたので地名は全く気にしていなかったんですが、ウィダって少し遠かったんじゃなかったっけ。
案の定、2時間弱かかってウィダに着きました。広い砂浜、きれいな海が目の前に広がり、私たちはしばらく写真を撮ったり散歩したりしていました。が、この地はかつて奴隷貿易の中心として栄えたところ。このまま帰るわけにはいかず、フィルメンさんの案内で博物館へ。夕方遅い時間でしたが、幸いまだやっていて中に入ることができました。日本語に難があるベナン人とフランス語に難がある日本人のやり取りでの見学でしたが、それでも中の絵やフィルメンさんの懸命な通訳で大まかなことは知ることができました。ウィダへ来るとわかっていれば、もう少し早くジャパンハウスを出たのに…でもフィルメンさんが何回も「ウィダ、ウィダ」といっていたことに気付かなかった私がバカだった。
今日も夕食後、午後11時半ごろ近所の教会へ行きました。クリスマスのときより多くの人がお祈りに来ていました。残念ながら今回は教会の中に入ることができず、外から中の様子をうかがっていました。午前0時を過ぎ教会の鐘の音が鳴り、新しい年がスタートしました。周囲を見渡すと少し遠くの方、何ヶ所からか低くて小さい花火が打ち上げられていました。近いところでは爆竹が鳴り、何となく「新年が来たんだ」という雰囲気になりました。
早いもので、2008年ももう終わり。皆さん、この1年どうでしたか。
「たけし日本語学校」も私たちもおかげさまで無事2008年を終えることができました。
日本の皆さん、今年も本当にありがとうございました。