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NPO法人IFE

日本語教師の窓

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お便り 92 - 3月前半

市川先生 編

2011年3月2日(水)ゾマホンさんのお母様の6回忌

急遽(とはいえ、いつものことなのですが)、前日に「明日、ダサヘ行きます。」と言われ、ダサヘ行ってきました。ダサへいくには大きな穴があいている道を通らなければなりません。本当に道が陥没しているところが何箇所もあり、その穴を避けて運転するとかなり揺れるので、車に座っているだけでも大変です。

朝、4時に出発し、10時に教会でセレモニーが行われました。

既にダサにいらしたゾマホンさんは「昨日、車が壊されただよ。」と笑いながらおっしゃっていましたが、大統領選挙も今週末に控えているということで、何かと嫌がらせもあるのかな、と思います。その車にゾマホンさんが乗っていなくて、良かったと思いました。

2011年3月4日(金)ベナン最先端の研究所

シアバターのプロジェクト関係で、生徒の大学であるIRGIB-Africaへ行ってきました。シアバターの酸化値を調べられるところはないか?ということで、生物・化学関係の学部で勉強している学生に問い合わせたところ、ドナドさんという学生の大学にたどり着いたわけです。彼自身も来週からこの研究所で勉強するようなのですが、アボメカラビ大学では知識だけを教えて終わってしまうそうなので、こういう風に実験ができる設備がある大学というのは恐らく珍しいのではないかと思います。

ドナドさんは日本語力はもちろんのこと、とても礼儀正しく、大学の勉強もしっかりこなしていて、今後が楽しみな学生のひとりです。

2011年3月5日(土)ひらがなとカタカナを覚えましょう。

今年の1月から始まったクラス。このクラスは去年の10月から始まったクラスとは一味違います。

10月からのクラスは優秀な学生が集まった精鋭クラス。授業の1時間前から学生が来はじめるようなクラスです。1月からのクラスは何かふわふわしていて、ひらがな・カタカナもいまだに覚えていません。しかも、遅刻してくる学生が多いです。このままでは、25人中6人だけができて、あとの人たちは何もできない・・・という状態になりかねないので、一度、現地のスタッフにフランス語で注意してもらいました。授業中の態度についても、です。それから、ひらがなカタカナのテストをもう一度来週するので、授業前に早く来てくださいと。

ひらがなとカタカナを覚えなければ、読むのにも書くのにも時間がかかり、最終的におちこぼれてしまいます。

だからここは「しつこいな」と思われても、ひらがなカタカナを覚えていただきます!

来週のテスト、まずはみんなが来るか。そして、みんな覚えてくるか。楽しみです。

2011年3月8日(火)Jounee Internationale De La Femme

女の日今日は昼の授業を藤波先生に代わっていただいて、生徒のお母様が教授を務める大学へお邪魔しました。

「女の人のための・・・大学で・・・いろいろなことをするから・・・それから、カンファレンスがあるので、ぜひ来てほしい。」とのことだったので、参加したのですが、実際のところ何をするのか分かっていませんでした。。。

行ってみると、きれいに着飾った女の子たちがたくさん・・・!!
今日は女性の日。
そういえば、今朝、生徒さんから・・・おめでとうメールが届いていたっけ。

第一部は3つの教室に分かれて、パンケーキの作り方やメイクの仕方、アフリカの人は色が白いのがきれいと思っているようで、色が白くなるよう努力するらしいのですが、それは間違っている・・・ということなどを楽しくレクチャーしていました。フランス語が分からない私にはずっと英語がネイティブ級の学生がずっと通訳としてついてくれました。

第二部は女性の権利についてのカンファレンス。

その分野において権威のある方が話をされていました。その話を聞いて、今の日本は平等だな、と改めて感じました。もちろん昔はそうではなかったかと思いますが、今の日本で・・・私が働いてきた中で・・・平等ではないと感じたことはなかったように思います。もしかしたら平等ではないこともあったかもしれませんが、私にとっては、むしろ(働き方に関しては)都合がよかったりもしました。

話が終わり、前に座っている人たちがひとことずつコメントしていきます。私もなぜか前に座らされていたので、つたない英語で話しました。通訳の子がきれいなフランス語にしてくださったので、まだ助かりましたがジェンダーについてはあまり得意な分野ではなかったので、大変でした。

第三部はいろいろな国の料理が振舞われました。学園祭のような感じでした。

ちなみに私が行った大学はIIM(International Institute of Management)という大学です。ここではビジネスの学位(BBA1、BBA2)が取れるそうです。構内にはMBAについてのポスターもありましたから、きっとそこまで目指す学生が多いのだと思います。アフリカの8カ国に大学があり、年に1回、他の国へ行く機会があるそうです。(恐らく修学旅行のような感じだと思います。)こういう書き方はよくないかもしれませんが、来ている学生たちはお金持ちそうでした。私の通訳をしてくださった学生さんは育ちがケニアで去年ベナンに来たそうです。本当はカナダに行く予定だったそうなのですが、ビザの問題でベナンにきたそうです。でも、彼女はアメリカやヨーロッパで勉強を続けたいので、いろいろと奨学金を探しているようでした。

ずっと海外で生活したいの?という私の質問に、勉強が終わって、1、2年働いたらアフリカに戻りたいと答えていました。こういった優れた才能を持っている人はぜひぜひアフリカで活躍してもらいたいと思います。

それから、ベナンの方で、もっと勉強がしたい、いい教育を受けるために日本に行きたいと思う人に日本へいってもらえるような奨学金やシステムが国費留学以外にもいろいろあったらいいのにな、と思いました。

写真はイベントでいただいたお花です。ベナンでお花がいただけるなんて思っていなかったので、とてもうれしかったです!!

2011年3月12日(土)地震

今日、日本では東北を中心に大きな地震があったとのニュースを聞きました。
ベナンでもこちらの時間で午後には日本の地震の映像が放送されました。

学生たちから、「ご家族は大丈夫ですか。」とメールや電話をいただきました。
それから被害にあわれて、亡くなられた方のために各クラスで黙祷をしてくださいました。
IFEの山道さんが藤波先生と私の実家に連絡を取ってくださり、家族の無事を確認することができました。

みなさま、どうもありがとうございました。

特に東北出身の藤波先生は気が気ではなかったようです。
今日、やっとご家族と直接電話で話ができたようで、安心していらっしゃいました。

今回の地震・津波で被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

2011年3月13日(日)大統領選挙

投票所の小学校前3月6日に行われる予定だった大統領選挙が本日3月13日に行われました。
投票所は学校や市役所。

選挙前日まで市役所には長蛇の列ができていました。これは選挙で投票するためのカードを申請するために並んでいる人たちの列でした。前回の選挙では、(ありえないことなのですが)同じ人が何回も投票して票がおかしなことになっていたそうです。ですから、今回は厳しく登録の際に指紋や顔写真、その人の特徴などを書き記しているそうで、カードをもらうにもかなりの時間がかかるとのことでした。

選挙当日は投票所にその地域の方々(カードを持っている人)の顔写真、名前などが書かれた紙が小学校の塀に貼られていました。これって個人情報じゃないのかな?とも思いましたが、まだまだこの国ではそんなことは守られていません。

投票時にもいろいろと確認されるらしく、1時間半〜2時間ぐらいは待たなければならなそうでした。

選挙の詳細につきましては、また後半のブログで書かせていただきます。

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