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FEEL PEACE(フィール・ピース)プロジェクト 商品化
FEEL PEACEプロジェクトの第1号の製品は、ベナン共和国で採れる「シアバター」を使っての、ハンドクリームと石鹸です。
「シアバター」とは、西アフリカで生育しているシアバターノキ(なんかそのままの名前ですが)の種子から作られるもので、保湿成分に長けた植物性油です。
西アフリカはサハラ砂漠以南に位置しているので、乾燥した大地が広がります。その土地で伝統的にシアバターは、人々の肌に塗って、乾燥を防いでいました。
「砂漠の乾燥から肌を守る油」と聞いただけでも、保湿力抜群のイメージじゃないですか?
そんなシアバターをベナンから購入し、日本で製品化したのが、今回のFEEL PEACEプロジェクトの第1号製品のハンドクリームと石鹸です。
※ちなみにインターネットからでも購入できます。乾燥する季節に、そして特に男性の方々は日頃支えてくれる奥さんや、彼女へのささやかなプレゼントにいかがでしょうか。
http://www.skinpeace.jp/ (商品名:スキンピース)
さてさて、シアバターをベナンで購入し、それを製品化したというだけでは、なんの事もありません。(いや、それだけでもかなり大変ですが・・・)
自立した産業を育てるためには、下に書いた条件は、最低限クリアしなければいけないものでした。
一、現地でどうやってシアバターを買い付けるか。(買い付け業者の選定)
二、ただ1回だけの買い付けではなく、今後継続的に仕入れることができるか・・・・
三、シアバターを採取している人々(地域)にとって利益となるか。
しかし、まず私が驚いたのは、シアバターの原材料費です。
なんと、シアバターは採取されるベナンで購入するよりも、ヨーロッパやアメリカ経由で購入したほうが、安いという現状です。
日本で例えるなら、富山で収穫した「コシヒカリ米」(すごく美味しい)が、富山で購入するよりも、アメリカを通して購入するほうが安いというロジックです。
みなさん???と思いませんか?
それが、途上国を途上国たらしめる現状です。
ちなみに僕個人的な意見ですが、「フェアトレード」という言葉が嫌いなのは、「フェアトレード」は当たり前のことだからです。それを「フェアトレード」商品とうたって販売していること自体が、途上国の実態を認めてしまっているように感じるからです。
さて、話を元に戻します。上記に書いた三つの条件の前に、原産地で購入するより、その他の国を通して購入することが安いという現状を変えなければ、自立の道もない・・・・という問題に直面したのです。
<続く>
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また、改めてご紹介しますが、この製品化のために、スタジオグラフィコの若松さん、水谷さんをはじめ
様々な方が獅子奮迅の努力をされ製品化までこぎつけました。
私はその方々と仕事をして、改めて「国際協力」を掲げて活動している組織の存在について考えさせられました。若松さん、水谷さん本当にいつもありがとうございます。
このブログを読んでくださっている皆さんに是非紹介したく、書かせていただきました。