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喜ばれるおみやげ(現地の人に)
アフリカ方面に旅行し、かつ現地の人に会う予定がある人もいるだろう。その際、お土産に何を渡したらいいのかと考えることがあるかもしれない。アフリカ人が喜ぶ日本からのお土産とはなんだろうか。ベナンの人にあげたお土産を例に、話を進めていく。
私の私的な経験では、「文房具類」が喜ばれた。具体的には、「ボールペン」「電卓」だ。
「ボールペン」は、ベナンで学術調査をした際、調査協力者に一人1本渡したものだ。よほどの金持ち以外は、みな喜んでくれた。ベナンの文房具は中国製が多いのだが、安物は品質がよくない。高級品は、庶民の買える値段ではない。ボールペンの1本でも、庶民の人たちは喜んでくれた。
ただ、ベナンや西アフリカでは、青色のボールペンの方が広く使われている。黒色のボールペンも使われているので黒色を持っていっても問題はないが、青色の方がより喜ばれるだろう。
なお、仮に日本で中国製のボールペンを持っていっても、それほど問題はない。日本で売られている中国製品は、他の国で売られている中国製よりも高級品だ。したがって、「日本で買った」と言えば、たいてい喜んでくれる。予算に余裕があったら、日本製造で日本から持ってきたボールペンを渡せばいい。
「電卓」は、お金持ちやビジネスマンに渡すのに良い選択肢の一つだろう。空港の免罪店で売られている1,000円のソーラー電卓は、名刺サイズでかさばら ず、電池交換の必要もない。電卓の裏側は、日本の伝統的な情景が描かれており、日本らしさもアピールできる。合う相手の職業によっては、電卓もひとつの手 だ。
どちらの場合も、「実用性の高い」ものが喜ばれる。ボールペンや電卓以外でも、日常生活や仕事で使えそうなものを持っていこう。飾るだけのものは、むしろ敬遠されがちだ。
なお、日本のおせんべいをあげたことがあったが、醤油味が合わなかったらしく、全部食べてもらえなかった。食品は避けておいたほうがよいのかもしれない。
注意しておきたいことがある。ベナンを含むアフリカの人にお土産を渡すとき、「一人に渡す」よりも「家族・親族の分も含めて渡す」のが文化となっている。少し多めに用意しておいたほうが良い。