次世代日本語教師の職場〜国内・アフリカ編〜
2008年11月30日(日)13:00~17:00、大久保地域センターにて、「次世代日本語教師の職場〜国内・アフリカ編〜」と題して、セミナーを開催致しました。この度は、株式会社アルク「月刊日本語」編集部の方々にもご協力頂き、 次のような2部構成で行いました。
- 第1部
- 「社会的認知度アップを目指して」~日本語教育アンケートから~
- 第2部
- 「アフリカの日本語授業」~アフリカから学んだ事~
第1部は
- 『月刊日本語』について
- 日本語教育を取り巻く状況
- 日本語教育の概要 海外/国内
- 日本語教師について—日本語教師アンケートから—
- 日本語教育業界の未来予想
- “次世代教師”に必要なもの
という流れで、日本語教育・教師の現状やこれからについてお話いただきました。
※アンケートデータの詳細は「月刊日本語」2008年3月号の特集 日本語教師という仕事の魅力 教師アンケート2008にて見ることができます。
第2部は、ベナン共和国で唯一の日本語学校である“たけし日本語学校”で2年間の任期を終え、帰国した成田友香里が日本語学校の概要と実態、そして学習者の素顔について話しました。
今回のセミナーは、内容が濃く、今後の日本語教育の発展を考える良い機会になったと思います。
以下、参加者から寄せられた感想を紹介させていただきます。
- 具体的な内容でとても良かったです。今現在、学校がどんな先生を必要としているかがわかりました。20代~30代の教師が少ないようですが、その年代が一番養成講座に通われているのに、実際教師になる人は少ないです。そういう方にスポットを当てて、なぜならないのか聞いてみるのも良いのかなと思いました。その原因の多くは、労力 vs 報酬の問題だと思いますが・・・。養成講座も費用が高いのに、自己投資したにもかかわらす、現状が分かった途端ならないというケースが多いのかなと思います。今日は有難うございました。
- 日本語教育を巡る概況が理解できました。留学生30万人計画が達成される一つの鍵は、日本語教育の充実があろうと考えています。
- 日本語教師を目指しているので、魅力的な日本を海外の人々に伝えたいと思った。将来のことはどうなるか分からないが、今日のことを参考にして一生懸命やっていきたい。日々の積み重ねが大事だと思う。
- 私は今、専門学校で日本語教育について学んでいます。学校の先生たちからは聞いたことがなかった生の情報を得る事ができて、とても参考になりました。日本語教育能力以外の専門分野をこれから身につけて行きたいと思いました。
- 編集部の方のお話しとあって、流れがスムーズで分かりやすかったです。勉強になりました。
- 日本語教育の社会的認知度が低い事から生じる諸々影響、特に賃金についてお話しが有意義なものでした。
- 一生懸命楽しい話をしていただき有難うございました。ただ、具体的にどんな教材を使って、どのように教えていらっしゃるという話がなかったので、ちょっと良く分かりませんでした。
- 自分のやりたい授業ができるとおっしゃっていたので、そこがとても魅力的でした。アフリカという国をとても遠い存在と思っていたのですが、今回のお話で、近くに感じることができました。
- とても熱心な学習者ばかりで素晴らしいな・・・と思うと同時に、もう少し環境が整っていればいいのになと思いました。成田先生の笑顔と朗らかさから、沢山の学習者の方々が安心感とやる気を貰ったのだろうな・・・と思いました。今日は有難うございました。
- 先生がとても充実していた事が分かってよかったです。
- 遠いアフリカで日本に興味を持った友人が年々増えているのを実感しました。
- 成田先生2年間お疲れ様でした。生き生きと楽しそうに話をされている姿を拝見し、大変充実されていたんだと思いました。養成講座を終了したばかりですが、もし教師になるなら、成田先生のようにゆっくり優しく話す先生になりたいと思います。
- とても貴重な体験を聞かせていただく事が出来ました。学習者の方の笑顔や意欲的な態度がとても印象的でした。海外で日本のことを伝えるのはとても難しいですが、困難を乗り越え楽しんでこられた先生が凄く生き生きとされているのも心に残りました。
また、セミナーで寄せられた質問に対する回答については、後日、このコーナーに掲載させていただく予定です。