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お便り 76 - 7月前半
市川先生 編
2010年7月1日(木) 自己紹介
みなさま、はじめまして山下先生の後任として着任いたしました市川あずみと申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
日本語教師としての経歴を簡単にお話しすると・・・日本語教育に足を踏み入れたのはちょうど10年前。オーストラリアの小学校で日本語教師アシスタント、国内でのプライベートレッスン、年少者・大人向けのボランティア、就学コースなどを経験し(どれも少しずつですが・・・)、この度、たけし日本語学校で教えることとなりました。そして、日本語教師一本で生活するのは、今回が初めてです。
ここ、ベナンに来て、今のところ想像以上に快適な生活を過ごしております。
これも、日本で活動されているIFEの方々、ジャパンハウスで働いている現地の方々、そしてこのブログをご覧になっている方々のおかげだと思っております。どうもありがとうございます。とりあえず1年間(みなさんから「2年じゃないの?」とよく聞かれますが(笑))、自分にできることを精一杯やっていきたいと思っておりますので、どうぞたけし日本語学校の応援をよろしくお願いいたします。
ということで、7月からは藤波先生(2年目)、トス先生(ベナン人の日本語教師・初級担当)、市川の3名で授業を担当いたします。
2010年7月2日(金) めずらしい食べ物
以前もブログで紹介されていますでしょうか?
このたべもの。
パイナップルのような、メロンのような…。
なんと芋の一種だそうです。
フランス語ではないので、フォン語で「ベレフトゥ」(と私には聞こえました)。
スライスして、揚げるととってもおいしいんです。
みなさんもベナンにいらしたら、ぜひ召し上がってくださいね。
2010年7月3日(土) 特訓!
8月2日に行われるJapan Dayに向けて、ジャパンハウスでは日本の曲がたくさん流れています。
今朝は藤波先生率いるよさこいソーラン節チームが早朝練習!
何時だと思います?
朝の7時半です!
ベナンの方は早起きの方が多いそうですが、それにしてもこれだけ集まるとはすごいです!
初回の練習ではほとんど人は集まらなかったようですが、その後の藤波先生のプロモーションでこれだけの人が集まるようになりました。(本当はもっといます)
さすが、日ごろから踊っているだけあって、飲み込みは早いです。
今から本番が楽しみです♪
2010年7月4日(日) 未来を明るくさせる子どもの力
子どものクラスに勉強大好きなポールくんという13歳の男の子がいます。
初めて、ポールくんと話しましたが、かなり頭がいい(類推力がある)子だと思います。
というのも、彼はまだひらがな、カタカナ、数字と少し自己紹介を習った程度。
数字を習ったということで、「なんさいですか。」「_さいです。」をやってみると、最初は要領をつかめなかったのですが、何回か繰り返すうちに、理解し、すらすら言えるようになりました。それを聞いた大人の生徒さんもびっくりしていました!
そして、絵カードでひらがな、ものの名前を確認。「なんですか。」「__です。」で確認していると、最初は「なんですか。__です。」とすべてリピートしていたポールくんですが、途中から気づいたらしく、正しい答え方に。そして、自分が読めそうもないものに関しては、先に「なんですか。」と聞くようにまでなりました。すごい!!
ポールくんの礼儀正しく、しゃんとしている姿はベナンの未来を明るくさせます。
2010年7月6日(火) ダニよ、さようなら
ここ数日、マットレスのダニに悩まされていました。恐らく、雨季でじめじめしていたせいでしょうか?
なんか背中がかゆいな〜と思っていて、鏡で見たら、なんと!バババッと特に左半分に刺されたあとが・・・(泣)
蚊に刺されるのならまだしも、防ぎようのある「ダニ」に刺されるのはなんとも屈辱的です。
藤波先生曰く、2回ぐらいマットを干せばダニはいなくなるとのことでしたので、数日おいてマットレスを2回干し、何とかダニのかゆい状態からは抜け出せたような気がします。一時はどうなることかと思いました。。。これからもこまめにマットを干そうと思います。
2010年7月7日(水) 七夕
ささのは さーらさらー・・・
今日のベナンは朝から大雨。
大通りからジャパンハウスへの道にはひざぐらいの深さの水溜りができていました。
しかし、3時ごろから何とか雨がやみ、なんとか七夕をすることができました。
七夕の説明を藤波先生が日本語で、ダベデさんがフランス語で。
七夕の歌を歌い・・・短冊に願いを込めました。
・・・と、みんな書きすぎ!!片面(もしくは両面)びっしり書いています!!
そのあと、ただすいかを食べるだけでは芸がないので、「すいか割り」。
かなり盛り上がりました!七夕はこどもメインの行事ですが、みーんな大はしゃぎでした。
みんなの願いがかないますように。
それから、織姫と彦星もすてきな一日を過ごせますように☆
2010年7月10日(土) 記念すべき初授業
記念すべき初授業はビジネスクラスでした。
特別クラスの授業・・・しかも、今回からビジネスクラスは志向を変えて、カリキュラムを組んでいます。
このクラスの生徒たちはたけし日本語学校では上の方のクラスに在籍する希望者。
これから日本との架け橋になってくれる人材の可能性が高いです。
ビジネスクラスで行ったプレゼンテーションなどは、今後、ウェブサイトもしくは何らかの形で皆様にお届けしようと思っておりますので、楽しみにお待ちくださいませ。その際、ぜひぜひ、みなさまからのコメントもお待ちしております。
今回の授業では、表現や文型をバンバン入れましたが、みんなとてもよく文作成できていましたし、発表も短時間でよくまとめていました!
2010年7月11日(日) 「先生、わかりません」
生徒にそういわせてはいけないのですが、ダイレクトにそう言ってもらえるのは本当にありがたいです。
日本の就学生向けの日本語学校ではみんなテキストを持っていますから、予習ができます。また、国で日本語を勉強して、来日している学生も多かったので、それほど授業でつまることもありませんでした。
今、ベナンのたけし日本語学校ではテキストを持っている学生はほとんどいませんし、コピーを持っている学生もわずか。学校以外で日本語を耳にすることもほとんどないでしょう。その中で日本語を教えるというのは、ある意味、教師側にとっては最高の環境といえます。これから、もっともっと噛み砕いたわかりやすい授業をしていきたいと思います。
2010年7月12日(月) ベナンの警察官
ベナンでは警察官になるのは簡単だそうです。勉強が嫌いな人がなるケースも多いようで、大学に行きたくないし、やりたいこともないし・・・と警察官になるという人もいるそうです。また、悪いことをして大学を退学させられた人が警察官になっていることもあるそうです。また、罰金を安くとって、自分の懐に入れてしまうなんてことも少なくないとか・・・。平和な国だからなのか、争いを嫌うからなのか・・・警察官という職業の大切さがベナンではまだ浸透していないのでしょうか。もちろん日本にも悪事に手を染める警察官はいますが、多くの警察官はその職業に誇りを持っていると思います。
とはいえ、ベナンでもだんだん状況は改善されているようなので、これからのベナンの警察に期待したいと思います。