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お便り 77 - 7月後半
市川先生 編
2010年7月17日(土) サプライズパーティー
本日の19時からの授業中、ちょろちょろと来るはずのない学生が教室を覗きにきました。
あれ?どうしてきたのかな?
と思っていたら・・・なんと、私の誕生日パーティーを企画してくださっていたようで、授業がない生徒たちもたくさん集まってくれました(涙)うれしかったです。ありがとうございます。
大きいケーキが二つ並び・・・(ケーキが二つ並んでいるのは、今回が初めてだったそうです)それから、お誕生日プレゼントに服をいただきました!!今の髪型にぴったりです☆自分だったらなかなか選ばない色合いですが、やっぱり現地の方はわかっていますね。
髪型もみなさんから好評で、だんだん板についてきました。と同時に頭がかゆくなってきました。
やはり1週間が限界のようです。
市川
2010年7月18日(日) 初級のクラス
日本語教師なら誰もが知っている『みんなの日本語』という教科書。たけし日本語学校でもこのテキストを使用しています。現地の日本語教師トス先生がこのテキストの16課まで教えたクラスを、私は今タームから教え始めました。
トス先生は文法の説明などはフランス語で行っていたようなので、生徒さんにとって、日曜の3時間の授業もそうそう苦ではなかったと思います。ですが、初回の授業、オール日本語の授業はさすがに疲れたようでした。
でも、2回目の授業では「大変」とか「難しい」とか口にすることもなく、みんながんばってついてきていました。
とても熱心な生徒さんが多いので、こちらとしてはとてもやりやすいですし、楽しいです。
トス先生が土台を固めてくださったこのクラス、さらにみんなが日本語を話すことを楽しいと思ってもらえるように、授業していきたいと思います!!
市川
2010年7月21日(土) 藤波先生の土曜日の授業
藤波先生にとって、土曜日は授業が多く、かなりハードな一日です。
ですが、先週の土曜日はどのクラスもとっていい顔をして授業をしていらっしゃいました。「今日の藤波先生の授業はどの授業もよかったですね!」と伝えると、「具体的にどのあたりがよかったですか?」と聞かれて・・・「全体的なまとまり感とか雰囲気とか生徒の表情ですかね。」とお答えしたのですが、男性的な質問をした藤波先生には私の女性的な曖昧な答えは物足りないものだったでしょう。
でも、客観的に見ていて、クラスの雰囲気がいいのはとても大切なことだと思います。その楽しい雰囲気が、生徒たちのモチベーションを上げることにもつながるわけですし。
授業後の藤波先生はげっそりされていましたが、それもこれもすべてのパワーを授業に注いだからでしょうね。
藤波先生、お疲れ様でした!
市川
2010年7月24日(火) 日本からのお客様
7月22日、ゾマホンさんがベナンに帰国されました。そして、23日、所ジョージ小学校に寄付をされた田村様がベナンに遊びにいらっしゃいました!!
私がベナンに来てから、初めてのお客様です。田村様の心のきれいさ、やさしさには心を打たれ、ゾマホンさんとの掛け合いのおもしろさに、聞いているこちらはおなかを抱える・・・田村様が到着してからはそんな日々を過ごしております。
24〜26日、ゾマホンさんをはじめ、ジャパンハウス一同はゾマホンさんの故郷であるダサズメへと向かいました。久しぶりに見る山はとてもきれいで、やっぱりきれいな景色に山(こちらの山は岩山ですが。)は必要だな、と思いました。ちなみにダサには41の山があるそうです。
市川
2010年7月25日(水) 『愛』です。
日曜日、教会のミサへ参列してきました。
ゾマホンさんのお父様の30周忌ということもあり、おそろいのボンバを着て出かけました。
ミサの後半にはいろいろな人が入れ替わり立ち代り挨拶、感謝の言葉を述べていました。そして、ゾマホンさんの番。
自分は家族の代表ではないけれど・・・とお兄様たちの名前を読み上げたあとで、お父様へのお言葉を述べられました。そして、本当に大勢の方々の前で、田村様、藤波先生、私の紹介もしてくださいました。
・・・と、その後、ゾマホンさんはフランス語で言ったことを日本語で簡単に説明してくださいました。会場からはどよめきが起きましたが、それでも日本語で話し続けるゾマホンさんに、私は感謝の気持ちでいっぱいでした。とってもうれしかったです。隣に座っていたベロちゃんが
「『愛』です。」
とポツリ。
そう。本当にそうだと思いました。ゾマホンさんは愛にあふれている方だと思います。
市川
2010年7月27日(金) 再び北部へ
昨日、26日にまたまた日本からお客様がいらっしゃいました。松井様ご夫妻、江見様の三名のお客様です!
農業、自動車関係などの分野で何か協力できることはないかと今回ベナンへお越しくださいました。
今回の旅のメニューは下記のとおりです。
7/27 コトヌー→ダサズメ
7/28 いのうえ小学校→IFE農園(花畑牧場ベナン支社)→パラク
7/29 たけし小学校→明治小学校→所ジョージ小学校→江戸小学校→ナティティング
7/30 ナティティング→コトヌー
とにかく盛りだくさんの内容で、特に小学校はあいのり小学校を除いてすべて見学しました。
みなさんが感激されていたのは「江戸小学校」。ゾマホンさんが作った細い道を除いて、道らしい道はないようなところに小学校が建てられているのですが、周りには畑が広がり、のどかな場所にひっそりと建てられているその佇まいになぜか心を惹かれました。今まで(今でもそうかもしれませんが)何キロも歩いて学校に通わなければならなかった子どもたち、遠くて学校に通えなかった子どもたちに希望の光を与えた場所だということが、とてもよくわかりました。
市川
2010年7月27日(金) 留学生からの電話
北部への旅行の前にジャパンハウスで出発を待っていたら、日本に留学しているポヌさんから電話がありました。
「先生、お元気ですか?」
「ベナンはどうですか?」
「藤波先生となかよくやっていますか?」(「時々いじめられています」と言ったら、「どうして!?」と驚いていたので、「冗談です」とすぐに訂正しておきました)
など、私のことを気にかけてくれました。ポヌさんはベナンの水やゴミの問題・処理の方法を研究しています。もちろんポヌさんはベナンにあるもので、何とか解決しようとしていますが、恐らく彼女の研究を実行するとなると、かなりのお金を要すると思います。ポヌさんがベナンに帰ってくるまでに、何らかの方法で資金が集められればいいな、と思います。
市川
2010年7月30日(月) 糸川先生、ベナンへようこそ!
本日、民主党副幹事長 衆議院議員の糸川正晃先生がベナンへいらっしゃいました!
ベナンの独立50周年式典へのご参加、水(環境)関連等の視察で今回ベナンへいらっしゃいました。また、今回は親書をお持ちくださり、ゾマホンさんは心の底からよろこんでいらっしゃいました。なんと菅内閣が出された最初の親書だそうです。日本では本当に忙しい時期だと思うのですが、それにもかかわらずお越しくださった先生にたけし日本語学校の生徒たちも最大限の感謝を歌、踊り、スピーチで現しました。
糸川先生にも「感激して涙が出そうになった。」と言っていただけました。
市川
2010年7月31日(火) 強行スケジュールで三度北部へ
糸川先生、ゾマホンさんの北部視察、ボルグ県知事との会談に同行させていただきました。(前日の夕食の時・・・夜11時頃に急遽決定。。。)この1週間の間に3度も北部に行くとは思わず・・・ジャパンハウスのみなさんも「先生、大丈夫ですか?」とかなり気遣ってくれました。朝4時起きで仕度をし、パラクを目指しました。
国会議員の方とお話させていただくことが今までまったくなかった私にとって、何を話していいやら行くまでは少し不安でしたが、糸川先生はとても気さくな方で、非常にお若いのですがそれを感じさせない振る舞い、話し方などは本当にすばらしいなと思いました。
この日はボルグ県知事、教育副大臣、パラク市長、村長、元財務大臣などが顔をそろえ、意見交換、会食をし、たけし小学校を見学されました。
その後、ガンビエへ。とはいえ、ガンビエに着いたのは、午後8時すぎ。残念ながら真っ暗で何も見えませんでした。。。でも、夜のガンビエも二度目ならいいんじゃないかな、と思いました。
・・・ここ数日の北部旅行と睡眠不足でボロボロの状態の私が次の日、寝坊をしたことは言うまでもありません。
市川