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なぜベナンに?
時々よく聞かれる質問がある。
「どうしてアフリカに、ベナンにそこまで興味を持つようになったのですか?」
この質問に回答するには、10年ほど前に話を戻さなければならない。
私が15歳、中学3年だった1999年、「ここがヘンだよ日本人」という番組が放映されていた。地理が好きだったので、様々な国の人が出演してあれやこれや話をしたり、時々出てくる特集なんかが面白かった。通常の討論に限らず、劣化ウラン弾の被害を受けたイラクの状況、宗派によって立ち入りが制限されてるイスラエルのエルサレム、コンゴ・パパイヤツアーと称したコンゴ共和国など、どれも興味深かった。
そして忘れてはならないのが、IFEの代表であるゾマホン氏である。彼は当時、「ゾマホンのほん」を執筆し、その本の印税で小学校を建設する活動を始め、その活動がこの番組内で何度も放送された。当然ながら、彼の国のベナンの映像も出てくるわけである。この期間、私が見たベナンの景色、人々の生活、文化等に興味を持ち始めたのだ。それ以来、「ベナンに行きたい、アフリカに行きたい」、「ベナンやアフリカの社会や文化を勉強したい」と思うようになったのである。
アフリカに興味のある人の中には、動物をはじめとする自然に興味を持つ人もいるだろう。しかし、私は別に野生動物にも興味はなかった。サハラやナミブの砂漠にも興味はなかった。とにかく、向こうの社会や文化がどうなっているのかをこの目で見てみたかった。それ以来、「何としてでもベナンには必ず行こう。」そう思い始め、現在に至るのである。
今思えば、相当変わった中学生であったに違いない。