Published on
親の許可を取るには
前回は「10代のうちに旅に出ろ!」というタイトルで、そのメリットについて書いた。しかし、「親が許可してくれない」という問題が発生する。どうすればいいのか。親の許可を取るコツはあるのか。
答えは「ある」。それを今回は紹介しよう。
まず第一に、「旅に出て得られるメリットを明示する」ことである。できれば、紙に書いて渡すとよい。具体的には、自分で手配する経験をしたい、将来遠方の学校の受験の際に困らないようにしたい、学校の勉強に役立てたい、などである。これに関しては、自分の思ったことを正直に書けばよい。
次に、「旅の目的をはっきりさせる」ことである。目的地で○○について知ることができる、学校の勉強(主に地理、歴史関連)の役に立つ、といったことを知らせる。
さらに、「旅の予定表を作成し、親に渡す」ことも忘れてはならない。出発日時、経由地、宿泊地、宿泊先の連絡先、訪問地など、出発までに決まっていることをすべて予定表にしておくのである。予定表といっても、旅行会社のパンフレットのようなしっかりしたものである必要は全く無い。○月○日にはどこにいて、どんなことをし、どこに泊まっているのかを知ってもらい、親を安心させるのである。
最後に大事なのは、「旅先から電話をかける」ことである。旅行中にもしものことがあったら、というのが親心。ただ、旅先から電話をするだけで、親の不安はかなり和らげることができるのである。出発前に、「宿に着いたら電話する」と約束しておけばよい。あるいは、旅の予定表に、「○○にて電話」と明記するのも一考である。
僕が高校生のときに一人旅をしていたが、上記のことは実践していた。特に、予定表を作成することと、旅先から電話をかけることに関しては、欠かしたことは無かった。おかげで、かなりの遠方の旅も許可してくれた。
上記のことは、国内旅行、海外旅行の両方にも使える。ただし、海外旅行の場合、陸路の交通など予定がはっきりしない場合がある。その場合は、暫定の予定表でもかまわないので、予定表を完成させて渡しておく方がいい。○日目はこの都市、次の日はこの都市、というように、居場所がある程度特定できるようにしておくのがいい。
こういうのは手間ではないか、準備が大変ではないか、と思うかもしれない。だが、「これだけ準備をしている」という熱意が親に伝われば、「ま、準備も万全そうだし、行かせるか。」と思うのである。
アフリカに行きたいけど親が許可しないという方、一度、上記の方法を検討してみてはいかがだろうか。