旅立つ前に
ベナン国内の移動
ベナン国内交通
ベナンの都市間輸送手段は、タクシー(乗合タクシー)と長距離バスが主な移動手段である。レンタカーを利用することもでき、国内航空路線も1区間存在する。鉄道は運休中。各都市内では、バイクタクシーなどの都市内交通もある。
タクシー(乗合タクシー)
タクシーといっても、日本のようなタクシーではない。普通乗用車やワゴン車(ミニバスと言う人もいる)に、目的地が同じ人を複数乗せて都市間を往来する。タクシーの起点では、乗客が満員になるまで出発しないことが多い。途中で乗客をひらうこともあるので、そのたびに停車し、所要時間が長くなることもある。主要都市間の料金はだいたい決められているが、その都度運転手に確認しよう。荷物が多いと、追加料金がかかることもある。
タクシーの乗り場は、町の中心部にあることが多い。ホテルの人に尋ねれば、色々な情報を教えてくれる。
なお、ベナンのタクシーは、助手席に 2名、中央や後ろの席に 4〜5名の乗客を乗せるので、非常に窮屈である。長時間のタクシーでの移動はかなり疲れるので、注意しておきたい。
バス
複数のバス会社が、コトヌーからパラクー、ナティティングなどの主要都市にバスを運行している。多くのバスは朝 6〜7時に出発し、午後から夕方に目的地に到着する。コトヌー〜パラクー間に関しては、午後、夜に出発するバスもある。バス会社によって乗り場がいくつかに分かれている。乗車時にどこから乗るのか、乗り場は早朝に自分で行くことができるかを十分に確認しておいたほうがよい。なお、コトヌー出発の場合、ほとんどのバスがエトワール・ルージュで乗客を乗せる。バス会社にこだわらなければ、朝エトワール・ルージュに行ってみよう。
ベナンの一部のバスは、通過する主要都市でも下車できるようになっている。窮屈なタクシーを避けるなら、バスを選ぶのがよい。料金やダイヤなどの詳細は各バス会社で確認しよう。
なお、コトヌーとベナン北中部を結ぶバスは、ボイコンという街で休憩がある。トイレは無いが、市場の中にバスを止めるので、多くの食料、飲み物がここで調達できる。10分程度しか止まらないので、自分の乗ったバスが発車するまでのわずかな時間に、食料と水を調達しよう。また、エアコン付のバスは、エアコンが強すぎて寒く感じるときもある。そのため、長袖の服を 1枚用意しておいたほうがよい。エアコンの無いバスは、窓からの風で暑さをしのぐことになる。
目的地 | 運賃(CFA) | 所要時間 | 備考 |
---|---|---|---|
ボイコン Bohicon | 2,000 |
2時間半 〜3時間 |
|
パラクー Parakou | 5,000 | 約7時間 |
Ayina Transport(ATT)の 夜行便あり |
ナティティング Natitingou | 8,000 | 約10時間 | |
マランビル Malanville | 10,000 | 約13時間 |
※バスの時刻や運賃等は頻繁に変更されるので、切符購入時によく確認するように。
※エアコン付きのバスは、これに1,000~2,000CFAが加算される。
レンタカー
公共交通機関が十分に整備されていないため、時間のない人やより快適な旅をしたい人には、レンタカーを利用するのも一考である。ベナンのレンタカーは、車を借りた際にドライバーを雇うことが基本になっている。コトヌー市内には、レンタカー会社のオフィスがいくつかあるので、あたってみるとよい。ただし、窓口でのやり取りや料金表などがフランス語になっていることと、1日あたりの目安の料金がだいたい 1万円くらいとなり、小人数だと高くつく。
主なレンタカー会社
サンコー Sanko
- Tel: +229-21-38-81-31
- Fax: +229-21-38-79-00
ここは、ゾマホンさんの日本留学仲間で、日本語ペラペラの社長、アイランドー氏がつとめている。この番号にかけ日本人であることを告げると、快く日本語で対応してくれるかも!?
ユロップカーベナン Europcar Benin
- 住 Carre No 26 Guinkomey, 06 BP 107 Cotonou
- Tel: +229-21-31-44-44
- Fax: +229-21-31-43-26
- http://www.europcar.com/car-BENIN.html
空路(国内航空路線)2008年の運賃・時刻情報
コトヌー~パラクー間を、Cotairが週 4便運行している。運賃は片道55,000CFA、往復98,7000CFA。12歳以下は半額。小型機による運行で、一人あたりの荷物の重量制限は15kgまでとなっている。15kgを超える場合は、1kg毎に1,000CFAの追加料金が必要。出発60分前から15分前の間に、搭乗手続きを完了しておく必要がある。
なお、Cotairは搭乗48時間前までにリコンファーム(予約再確認)が必要なので、忘れないように。
予約、問い合わせは、以下の営業所まで。
Cotair
コトヌー営業所
- 920 Sikecodji - Immeuble Montcho 02 BP 2788 Cotonou
- Tel: +229-21-32-60-41
- Fax: +229-21-32-39-82
コトヌー発 | パラクー着/発 | コトヌー着 | 運行曜日 |
---|---|---|---|
07:00 | 08:15 / 09:00 | 10:15 | 月・水 |
15:00 | 16:15 / 17:00 | 18:15 | 金・日 |
鉄道 2012年12月現在、鉄道は全線運休中(貨物輸送のみ)
ベナン・ニジェール共同鉄道交通機構公社(OCBN; Organization Commune Benin Niger)が、コトヌーからボイコン、ダサズメ、サベ、パラクーへ鉄道を運行している。全区間の所要時間は10~12時間、全区間の運賃は4,000CFA。車内にトイレ設備あり。ドリンク類の車内販売もあるほか、停車駅に必ず売り子がいるので、食べ物を調達するのに困ることはない。
出発地 | 出発時間 | 運行曜日 |
---|---|---|
コトヌー | 08:30 | 火・木・土 |
パラクー | 08:47 | 水・金・日 |
各都市内の交通
各都市内の市民の足は、バイクタクシーで、ゼミジャンとも呼ばれている。バイクに後部座席をつけて、町中を走っている。運転手はユニフォームを着ており、コトヌー・パラクーは黄色、ボイコン・アボメーは紫色、ダサズメは緑など、各都市によって色が異なる。運賃は、初乗りが100CFAで、距離に応じて運賃が上がっていく。深夜や休日は割増運賃となる。なお、運賃は乗車前に必ず値段交渉をすること。最近は原油高の影響もあり、値段交渉をしてもあまり下げてくれない。深夜や休日で無い限り、ぼられることは少ない。
また、2012年8月から、コトヌー市内で路線バス・ベナフリク(Benafrique)の運行が開始された。運賃は 1乗車200CFAの均一運賃で、車内の車掌に支払う。バスはダントッパ(Dantokpa)市場からエトワール・ルージュを経由し、アボメーカラビ大学(L’Universite d’Abomey-Calavi)方面へ行く路線と、フィジロセ(Fidjrosse)方面へ行く路線がある。