ベナンの食生活
ベナン料理
ベナンの食材は豊富で、米、パン、パスタ、肉、魚、野菜類など、旅の楽しみである食にあまり不自由することはない。だが、アフリカ、ベナンへ行ったからには、ぜひともアフリカ固有の料理を食べてほしい。
ウォー
とうもろこしの粉から作られる料理で、豆腐より少しかたい感触。ベナン全土で食べることができる。一口サイズに手でちぎり、それを野菜やカニの入ったスープと一緒に口に運ぶ。店によっては、黒いウォーもある。
アグー
ヤムイモを蒸してやわらかくし、さらに餅のようになるまで縦長の杵(きね)でついて作られる料理。これも一口サイズにちぎり、スープを付けて食べる。スープの具には、羊の肉やチーズなどが入っていることも。
アブロ
米から作られる蒸しパンのような料理。これを野菜をベースにしたスープに付けて食べる。
アタスィ
いわゆるベナンの豆ご飯。塩や辛味のあるソースをかけて食べる。塩をかけると日本人好みの味にはなるが、辛味のソースは非常に辛いので、甘党の人はかけない方が無難。
アタ
見かけは沖縄料理のサーターアンタギーに似ている揚げ物で、インゲン豆を材料としている。ブラジルから帰ってきた黒人奴隷達が伝えた食べ物だと言われている。トウガラシのきいた辛味のソースをつけて食べるが、非常に辛い。
アフリカンディッシュ
中級以上のレストランでは、上記のような料理だけでなく、肉や魚と、穀物類を組み合わせたセット料理が出される。肉や魚からは、牛肉、鶏肉、焼き魚等から選び、穀物類からは、米(ライス)、パスタ、フライドポテト等から選ぶ。組み合わせは基本的に自由。なお、鶏肉や魚はほぼ丸焼きで出されるので、フォークやナイフで食べるのは苦労する。そのようなときは手で食べるのが最も効率的。実際に手を使って食べてるアフリカ人を何人も見かけた。レストランによっては、手洗い用の水をボールに入れて用意してくれるところもある。