FIFA本部(チューリッヒ)で10月22日に行われた2010年のワールドカップ南アフリカ大会アフリカ地区最終予選の組み合わせ抽選会が行われた。2次予選を1位通過したベナン(FIFAランキング81位)は、最終予選ではグループDで、ガーナ(FIFAランキング25位)、マリ(FIFAランキング53位)、スーダン(FIFAランキング106位)と戦うことになる。グループ内順位を1位で通過した国が、ワールドカップに出場する。試合は来年3月以降に行われる。
ベナン戦試合日程
03月28日 対ガーナ(アクラ)
06月06日 対スーダン(コトヌー)
06月20日 対マリ(バマコ)
09月05日 対マリ(コトヌー)
10月10日 対ガーナ(コトヌー)
11月14日 対スーダン(ハルツーム)
※日付は全て2009年。カッコ内の都市は、試合が行われるスタジアムの所在地。
11月1日~3日の3日間、大阪大学外国語学部箕面キャンパス(旧大阪外国語大学)で、大学祭の一環で外国語劇が行われる。昨年の大阪外大と阪大との統合で、外国語劇の運営が一時危ぶまれたが、今のところ統合後も通常通り行われている。今年は中国語やビルマ語など20の専攻語の学生が、普段学んでいる外国語を用いて劇を行う。
日本で唯一アフリカ固有の言語を専攻語としている外国語学部スワヒリ語専攻では、2日に学生の有志らがスワヒリ語劇を行う。会場は箕面キャンパス・A棟416大講義室。開演時間は10時40分。入場無料。日本語字幕があるので、スワヒリ語の学習経験が無くても楽しむことができる。さらに 1日17時30分からキャンパス中庭にて、7月4日更新分で取り上げた西アフリカの音楽とダンスを行なうサークル『タリベ(TALIBE)』がパフォーマンスを行う。芸術の秋に、アフリカの言葉を用いた劇やアフリカの音楽に触れてみてはいかがだろうか。
大阪大学外国語学部箕面キャンパス(旧大阪外国語大学)へは、大阪モノレール「彩都西」駅より徒歩10分。または、千里中央駅から阪急バス30、56、59番系統で約35分、「間谷住宅4」下車徒歩すぐ。
国連総会で10月17日、安全保障理事会の非常任理事国5カ国の改選投票が行われ、アフリカ枠(1カ国)にウガンダが選出された。加盟国192の出席国のうち、およそ94%にあたる181票を得た。マダガスカルは、立候補の表明はしなかったものの、2票を獲得した。任期は2009年1月から2010年末まで。この他に日本、トルコ、オーストリア、メキシコが、新たな非常任理事国となり、非改選のブルキナファソ、リビア、クロアチア、コスタリカ、ベトナムとともに、2009年の非常任理事国が決定した。
在コトヌー(ベナン南部)中国文化センターは、今年で開設20周年を迎えた。1988年以来20年にわたって、展示、会議、シンポジウム、アクロバットショーなど300以上もの文化活動を続け、発展させてきた。これら全ての活動は、ベナン-中国の2国間の文化交流を促進させ、またベナン人のもつ中国社会の知識を深める目的のために行われてきた。
コトヌー中国文化センターの劇場で9月20日(土)、重慶芸術集団が大衆向けにショーを行った。これは20周年記念を盛大に祝うために計画されたものである。文化センターの中庭内で行われたパーティーでは、ベナン人向けにショーが行われ、皿回し、空中独楽(こま)などのアクロバットショーや、”パミール地方の春”という歌を竹笛でソロ演奏するなど、およそ10種類の見世物が行われた。
なお、平常時の中国文化センターの様子も本サイトで紹介している。「日本と中国の文化戦略 」も参照されたい。
8月26日、ヤイ大統領が、ゴドメー(Godomey)の立体交差建設の礎石を設置した。土地の収用費と交通網の移転費用を除いた総費用は120億CFA(約30億円)で、完成後は円形のカーブを加えたスピーカー形になる。
この立体交差は、交通事故を防ぐことと、主要交通とオートバイを側道で分離することを目的に計画された。立体交差は6つの連絡道路、2つの地下道路と3つの側道を有する。本線は片側2車線ごとに分けられ、計4車線が予定されている。ゴドメーはコトヌーの西に位置しており、この立体交差が、コトヌー港や内陸国を発着する交通をより便利にさせることが期待される。平日ラッシュ時のコトヌー付近の交通量は非常に多く、渋滞が目立つ。近い将来、この立体交差の建設によって、コトヌー~アボメー・カラビ間の交通渋滞の解消と、アビジャン~ラゴス間の輸送や乗り継ぎの利便性が向上されるとみられている。
なお、この立体交差の工事については、2006年にヤイ大統領が中華人民共和国を訪問した際に話し合われた事柄である。中国の監督のもと、今年10月から工事が始まり、2011年の完成を目指す。
横浜・八景島シーパラダイスで、来年2月1日まで「アフリカ水族館~森をうるおす水辺と生き物~」が開催されている。このイベントは、「元気なアフリカを目指して」をテーマに今年5月に横浜で開催されたアフリカ開発会議(TICAD Ⅳ)を記念して、明るく元気なアフリカを応援しようと開催されている。
会場では、アフリカ大陸の大河、グレートリフトバレー(大地溝帯)やマダガスカル島に生息する約50種の魚類、両生類、は虫類が展示されている。なかでもカメレオンやカエルの展示や解説が充実しており、会場にはカメレオンの行動を真剣に眺めていたり、展示ケースの隅に隠れている小さなカエルを探すのに夢中になっていたりする子供たちもいた。
また、マダガスカルの展示、解説にも力が入れられていた。マダガスカルは8千万年前からアフリカ大陸と分離し、大型の肉食獣がいなかったため、大陸とは異なる独自進化をとげた動物がたくさんいる。それに着目してか、アフリカ53ヶ国のなかでも唯一独立したゾーンで来場者の注目を得ていた。
展示場内全体はコンパクトにおさまっており、解説もわかりやすく、子供でもわかるように漢字に読み仮名も書かれていた。取材時は夏休み中ということもあって、子供連れの家族やカップルらでにぎわっており、初めて見る生きものに、様々な反応を示していた。アフリカといえば、ライオンやシマウマなどの大型哺乳類が有名だが、このアフリカ水族館は日本にいながら、あまり注目されることのないアフリカの水辺の小さな生きものを観察する絶好の機会である。近くの方は足をのばしてみてはいかがだろうか?
(8月21日取材)
8月8日から25日まで北京オリンピックが開催され、ベナンからも5選手が水泳、陸上、テコンドーに出場した。
開会式での選手団の入場は、漢字の画数が少ない順番になっていた。ベナンは中国語の漢字で“贝宁”と表す。日本より5つ後の28番目に入場したベナンの選手、および関係者らは、茶色いボンバに金色の帽子をかぶって会場内を行進した。入場行進の様子は、北京オリンピック公式ウェブサイト でも見ることができる。
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7月7日から9日までの3日間、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)が開催された。初日の7日はアフリカ問題について協議され、G8(日、露、英、仏、独、伊、米、加)のほか、アルジェリア、セネガル、ガーナ、ナイジェリア、エチオピア、タンザニア、南アフリカのアフリカ7カ国の首脳、アフリカ連合(AU)や欧州連合(EU)の議長、国連事務総長や世銀総裁を含めた拡大対話が行われた。
拡大対話では、原油・食料価格の高騰といったグローバルな課題、ミレニアム開発目標やジンバブエ情勢について議論が展開された。
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福田首相は6月30日、来日中の潘基文(パン・ギムン)国連事務総長と会談し、現在展開されている国連平和維持活動(PKO: Peace Keeping Operation)のひとつである「国連スーダンミッション(UNMIS: United Nations Mission in the Sudan)」に、自衛隊員を派遣することを正式に表明した。UNMISが展開するスーダンに、内閣府と防衛、外務両省の職員計11人が政府調査団として、7月27日から8月5日まで現地に派遣される。その後2名程度の隊員の派遣が予定されている。アフリカへの自衛隊員の派遣は、1994年のルワンダ難民救済以来となる。
スーダンでは1983年、北部イスラーム教の勢力と、南部キリスト教および伝統宗教の勢力間で内戦が起こった。実態は宗教対立というよりも、内戦開始以前から存在していた国内の複数勢力の対立、そして諸外国からの干渉が背景にあり、内戦が長期化した原因でもある。2005年に南北包括和平合意(CPA)が締結され、内戦が終了した。UNMISでは、73カ国から約1万人の要因が派遣され、この内戦によって発生した難民の帰還支援や和平合意に向けた関係当事者間の調整などを行っている。スーダンでは、UNMIS以外にも同国西部のダルフール地域で「ダルフール国連・AU合同ミッション(UNAMID)」が展開されてはいるが、南部のほうが治安は安定しているとされている。
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大阪大学外国語学部(旧大阪外国語大学)で、6月28日(土)に夏まつりが開催された。外国語学部の前身である大阪外国語大学が統合され今年の開催が危ぶまれたが、大学職員や卒業生らの協力により、今年も例年と大きく変わることなく開催された。
25言語の専攻語がある外国語学部の夏まつりでは、外国料理の模擬店がたち、東アフリカのサンブサ(春巻のような三角形の揚げ物)や北アフリカのクスクスほか、デンマークやイランなど世界各国の料理を味わうことができるようになっていた。
3年前からは民族衣裳を披露する企画が組み込まれた。タイ語専攻はタイの民族衣裳を、ウルドゥー語専攻はパキスタンの衣裳をまとうなど、普段は見られない 民族衣裳が一度に見られ、多くの来場者の人気の企画となっている。日本で唯一のスワヒリ語(※1)専攻もこの企画に出場。スワヒリ語が話されてるケニア、 タンザニアなどの東アフリカの民族衣裳『カンガ』をまとい、ジェンベとよばれる木をくりぬいてヤギ皮を張った太鼓にあわせて踊りを交えて披露した。
また、西アフリカの音楽とダンスを行なうサークル『タリベ(TALIBE)』では、先述のジェンベをメインに用い演奏した。太鼓のカーンという音と全身で 躍動感のある踊りで大いに盛り上げ、中には踊りだす客もいた。タリベの演奏は大学祭の名物の一つになっており、立ち見の客が出るほどの盛況であった。
参考データ
※1 スワヒリ語
東アフリカ諸国で広く話されているアフリカ固有の言葉。safari(旅行)やsimba(ライオン)など、日 本人にもスワヒリ語の単語がいくらか知られ ている。母音は日本語と同じ5つで文字もアルファベットを使用するため、日本人にはとっつきやすい言語のひとつ。学習書も多数ある。