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NPO法人IFE

アフリカニュース

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高村外相がタンザニアを訪問

高村外務大臣は、1月4日から6日にかけてタンザニアを訪問した。日本の外務大臣がタンザニアを訪れたのは、今回で29年ぶり3回目。大統領、外務国際協力相らと会談を行ったほか、4日には日本の対アフリカ政策について言及し、約300億円の支援の実施と、今年5月に開催される第4回アフリカ開発会議(TICAD)の目標について述べた。

約300億円の支援は「人道危機・平和構築対策支援」と位置づけ、この一部を、昨年アフリカ諸国を襲った洪水や旱魃などへの対応や、タンザニア国内にいるコンゴ民主共和国やブルンジからの難民の状況を改善することに使われる。また、アフリカの「ブランドイメージを」明るいものとして定着させ、次のTICADを洞爺湖サミットにもつないでいく重要性にも触れた。

さらに高村外相は、日本が行うアフリカ援助は長期的な視野で行っていることを述べたほか、「人」に対する投資を重要視し、自立へ向けた自助努力を重んじるところに、日本の開発援助に対する考え方があることを強調した。

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ケニア大統領選挙後の混乱

昨年12月27日に行われたケニア大統領選挙の結果をめぐって、再選を目指す与党「国民統一党(PNU)」党首のムワイ・キバキ氏(76)と、最大野党「オレンジ民主運動(ODM)」の党首、ライラ・オディンガ氏(62)が対立し、一部地域では大規模な暴動が発生している。

ケニア選挙管理委員会は、開票3日目の中間発表において、オディンガ氏のリードを伝えた。だが、このときはキバキ氏支持者の多いケニア中東部の開票が完了していなかった。翌日、同選挙管理委員会は、キバキ氏が4,584,721票を獲得し、オディンガ氏が4,352,993票の獲得に留まったことで、キバキ氏再選を発表した。ところが、オディンガ氏が「選挙に不正があった」として敗北を認めなかった。このことから、オディンガ氏の支持者らと治安部隊が衝突し、多数の死者が発生する事態となっている。また1月1日、EU(欧州連合)の選挙監視団は、民主的選挙の基準を見たいしていないと認識を示しており、これが野党勢力の勢いを強めているという見方もある。

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エチオピアレストランを訪ねて

23日のIFE感謝祭では、参加者にベナンの料理を味わってもらうことができた。参加者の中には、おそらく初めて口にしたであろうベナン料理やアフリカ料理を食べて、いろんなアフリカ料理を食べてみたいと思った方もいるのではないだろうか。

エチオピア料理日本ではなかなか食べることができないアフリカ料理だが、大阪・心斎橋にエチオピア料理が食べられる店があり、どんな料理が食べられるのかを確かめに行ってみた。店の名前はアクスム(AXUM)という。アクスムとは、エチオピア北部の都市で、世界分化遺産に登録されたオベリスクが存在することで有名である。私自身、エチオピア料理を食べた経験が無かったので、西アフリカや東アフリカの料理とどう違うのか、非常に楽しみにしていた。店員であるエチオピア人女性に案内され、写真付きのメニューを見る。全体的にやや辛めのものが多いように感じられたが、私はそのなかで最も食べやすそうなBセットを選ぶことにした。正直なところ、辛いものばかりだと食べる自信が無かったのだ。

最初にサラダが出され、その後しばらくしてメインディッシュが出てきた。メインディッシュは、主食とされているパン2種と、カレーのようなスープが3種(カイ・ワット、ドロ・アリチャ、ゴーマン)である。パンはサクサクの食パンのようなダボというものと、灰色でみみのない食パンのようなインジェラというものだった。インジェラは、くるくると巻いてあった。

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EU・アフリカサミット 7年ぶり開催

アフリカ連合(AU)とヨーロッパ連合(EU)の首脳会議が7年ぶりに開催された。この会議は12月8日、9日の両日にわたって、ポルトガルの首都リスボンで開催され、およそ70の国の首脳が参加した。AU、EU共により緊密な関係を築いていこうとしており、安全保障、気候変動対策、民主化促進など多岐にわたる分野について話し合いが行われたが、貿易や人権などの問題で対立が見られた。

EUは、中国やインドのアフリカ進出に対抗することを視野に入れ、自由貿易や関税率の引き下げをAU側に要求したが、EUの要求が導入されると、競争力の無いアフリカ産業が衰退することをAUは懸念しているため、EUの要求に合意するまでには至らなかった。

いわゆるダルフール問題やジンバブエの人権問題でも、具体的な支援策や解決策は見出せず、せっかくの機会を嘆かざるを得ない結果となった。特にジンバブエのムガベ大統領が出席することを巡って、イギリスのブラウン首相が抗議して欠席する一方、ムガベ大統領もスピーチで欧州批判を行うなど、対立をより大きくしたかのようなやりとりもあった。

次回のEU・アフリカサミットは2010年に開催されるが、2008年はTICAD(アフリカ開発会議)が日本で開催される。こちらの会議の行く末がどうなるかにも注目していきたい。

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ケニアで新種類人猿の化石発見

京都大学とケニア国立博物館などの合同チームが、ケニア中央部ナカリで、約990万~980万年前のものと見られる新種の類人猿のあごと歯の化石を発見した。この化石は、ヒト、チンパンジー、ゴリラなどの共通祖先に近い可能性が高いとされており、米国化学アカデミー紀要電子版に掲載された。

発掘された化石は、右下あごの骨1点と歯11個で、2005年1月に発掘されもの。放射性年代測定などから、約990万~980万年前のものと判明した。

この化石は「ナカリピテクス・ナカヤマイ」と命名された。2001年夏にナイロビ近郊で交通事故死した地質学者、中山勝博・島根大助教授にちなんだもので、類人猿の学名に日本人名が採用されたのはこれが初めてである。

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旧大阪外語大・第2回アフリカ研究会が開催

大阪大学(旧大阪外国語大学)プロジェクトの第2回アフリカ研究会が、11月3日(土)の文化の日に、大阪・千里ライフサイエンスセンターにて行われた。この日の研究会では、「ヨルバ語コーパスの作成とその利用について」、「ナイジェリア近現代史のなかの首長たち」、「ナイジェリア北部における創造的クンフーの存在」の計3研究の発表が行われた。

最初に大阪大学世界言語研究センター、塩田勝彦氏による、「ヨルバ語のコーパス作成とその利用について」発表があった。コーパスとは、電子化された言語資料のことを指す。そして、このコーパスを使って、将来的には実用的かつ包括的なヨルバ語の辞書を編纂したいとしている。しかし、ヨルバ語を電子化するには問題がある。ヨルバ語の正書法にはいくつかの付加記号と声調記号が表記されている。これらをコンピューター上で行うと、検索時にエラーが発生する、あるいはファイルが大きくなるなどの問題があり、将来ウェブ公開する際のマークアップ(活字の組み指定)方法の確立が必要であるという。

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ラグビーワールドカップ 南アフリカ世界一

10月20日、ラグビーのワールドカップ決勝戦が、パリ郊外のサント二で行われ、15-6で南アフリカがイングランドを破り、3大会ぶり2回目の優勝を果たした。

決勝戦は両チームともトライのない、徹底して守りに重きを置いた試合だった。南アフリカは、ラインアウトのマイボール13本をすべて獲得し、また、相手ボールも26回中7回獲得を阻止した。相手を仰向けに倒すようなタックルも連発し、得点王に輝いたFBパーシー・モンゴメリが4PGを決めるなどして、イングランドに粘り勝った。

南アフリカ 15 (9-3) 6 イングランド
    (6-3)    

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国連安保理非常任理事国にリビア・ブルキナファソが選出

10月16日に行われた国連総会で、安全保障理事会非常任理事国の選挙が行われた。改選数5のうち、アフリカから新たにリビア、ブルキナファソの2カ国が選出された。いずれの国も非常任理事国になるのは2回目である。任期は、他の3カ国(ベトナム、コスタリカ、クロアチア)も含めて、来年1月からの2年間。リビアとブルキナファソは、2007年で任期が終了するアジア・アフリカ枠の3枠分に立候補し、ベトナムとともに3分の2の支持を得て当選した。モーリタニアも立候補を検討したが、次の選挙でリビアがモーリタニアを推薦することで話がまとまった。

非常任理事国に選ばれた国々は、平和維持軍を派遣や、特定の国に経済制裁を課す権限を持つことになる。また、常任理事国のような単独での拒否権はもたないが、非常任理事国7カ国以上の意見が一致すれば、決議発動に対して反対することができるなどの権限がある。

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エチオピア暦2000年のミレニアム

9月12日(水)に、エチオピア連邦共和国では、エチオピア暦2000年をむかえた。このミレニアムを記念して、国内外で様々なイベントが開催された。

首都のアディスアベバでは、このミレニアムの前夜にキャンドルライトで行進するイベントや、文化、音楽に関する催物が行われた。このイベントにはメレス首相も参加し、「エチオピア暗黒時代の終焉が始まる」と述べた。

日本の東京でも、在日エチオピア大使館が主催して、講演会の開催のほか、ダンス、音楽、伝統料理、民族衣装などでエチオピア暦のミレニアムを祝うイベントを行った。

ところで、なぜエチオピア暦は西暦(グレゴリアン暦)と7年の違いがあるのだろうか。それは、キリスト誕生年の解釈が、ローマ教会とエチオピア正教会(キリスト教コプト派)とが異なるからである。

エチオピア暦は西暦と同様、1年は365日(閏年は366日)である。しかし、月のほうはというと、1月~12月は全て30日で、12月の次に13月が存在する。最後の13日は5日(閏年は6日)しかない。

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世界陸上大阪大会開催 ~ケニア、金メダル5個~

8月25日から9月2日までの9日間、大阪・長居陸上競技場にて、陸上の世界選手権大会が開催された。アフリカ諸国のアスリートたちもこの大会に参加し、ケニア勢、エチオピア勢が長距離種目を中心に大活躍を見せた。

ケニア勢は男女とも、マラソンで特に強さを発揮した。男子マラソンではキベトが2時間15分59秒で、女子マラソンでヌデレバが2時間30分37秒でゴールし、それぞれ金メダルを獲得した。マラソン以外にも、男子800メートル、女子800メートル、男子3000メートル障害でも金を獲得した。男子 3000メートル障害では、キプルト、ケンボイ、マテーロングの3選手が10年ぶりに表彰台を独占し、ケニアの底力を改めて見せつけた。ケニアはこの大会で金メダルを5個獲得し、アメリカに次いで最多の金メダルを獲得した。

またエチオピアも、男子1万メートルのベケレ、女子1万メートルのディババ、女子5,000メートルのデファーが金メダルを獲得し、ケニアと共に長距離走で上位に食い込んだ。

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