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NPO法人IFE

アフリカニュース

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サッカー日本代表カメルーン代表と対戦

8月22日、キリンチャレンジカップ2007、日本対カメルーン戦が、大分の九州石油ドームで行われた。カメルーンはアフリカ諸国の中でも最も強いチームの一つで、2000年のシドニーオリンピックでは金メダルを獲得した経験のあるチームである。

日本は前半25分、田中マルクス闘莉王がバックヘッドでゴールし、日本が先制点を挙げた。後半44分には、山瀬功治がミドルシューを放ちゴール。終盤に2点目を上げた日本がこれを守りきり、2-0でカメルーンに勝利した。後半はカメルーンも何度もシュートを放ち、日本を脅かしたものの、試合会場でのウォーミングアップができず、動きの悪さが目立った。

現在、カメルーンのスタジアムが、現地の日本企業によって改修されている。改修後に、日本代表が現地でカメルーン代表と対戦するという話が出ており、両国の責任者が話をしている模様である。具体的な話はまだ決まっていないようだが、対戦が実現すれば、このコーナーでも取り上げようと思う。

8月22日、大分・九州石油ドーム
日本 2 (1-0) 0 カメルーン
    (1-0)    

[得点](日)田中マルクス闘莉王、25分 (日)山瀬功治、89分

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ベナン47回目の独立記念日

8月1日、47回目のベナン共和国独立記念式典が開催された。今回は、最大都市コトヌーでの開催ではなく、140km離れた、ベナンの歴史都市アボメー(Abomey)で開催された。これは、式典開催のためにインフラを整備することで、中小都市が発展する機会を提供するというベナン政府の決定によるものである。

式典は午前10時に始まった。はじめに、バイク隊のサイレンによって、ヤイ・ボニ大統領と大統領夫人の到着が伝えられた。その後、閲兵式が行われたほか、交代で様々なファンファーレが行われた。また、一般市民、ガーナやナイジェリアの分遣隊、ナティティングやベンベレケ(ベナン北部の町)の軍学校の生徒たち、警察官や税関職員、森林監視員や海軍兵らなどが、カラフルな絵や横断幕を持って行進した。パレード終了後は大統領杯争奪のサッカーの試合も行われ、ヤイ大統領と、この日ベナンを訪問していた岩屋たけし外務副大臣が、直接勝利チームのキャプテンに優勝カップを手渡した。

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大阪外国語大学プロジェクトが始動 ~民族紛争の背景に関する地政学的研究~

今年度から開始された「大阪外国語大学プロジェクト・民族紛争の背景に関する地政学的研究」の第1回アフリカ研究が、7月15日(日)、大阪府の千里ライフサイエンスセンターで開催された。このプロジェクトは、これまで国内での研究蓄積が乏しかった中央アジア、パレスチナ、旧ユーゴ、アフリカの4地域ついて組織的な研究を行うもので、大阪外大のスタッフと他の研究機関と連携して、民族紛争の背景解明に取り組むのが目的である。

当日は台風の影響で欠席者がいたものの、関西を中心にアフリカ研究に携わっているものや、大阪外大の教員、学生らなど15名ほどが参加した。

今回は、東京外大の舩田クラーセンさやか氏が、「モザンビークの武力紛争の起源」と言うタイトルで発表を行った。主な内容は、1975年のモザンビーク独立以降に起こった紛争についてであり、なぜこのような紛争が起こったのか、当時を物語る資料や現地での聞き取り調査を行い、外部要因と内部要因の2つの視点から原因を考察していくものであった。

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アフリカ連合総会開催

ガーナの首都アクラで、第9回アフリカ連合(AU)首脳会議が、7月1日~3日にわたって行われた。モロッコを除くアフリカ52の独立国と西サハラの計53の国と地域から、首脳級の代表らが出席した。

会議では、ダルフール問題、ソマリア問題、人権問題、児童および貧困問題が話し合われたが、議論の中心となったのは、「アフリカ合衆国」建設に関することだった。アフリカ合衆国構想は、もとはガーナの初代大統領・エンクルマが提案したものである。リビアのカダフィ大佐は、アフリカ合衆国の早期建設を主張し、「連立政府や200万人からなる軍隊を組み、統一した貨幣やパスポートを発行して、強くて大きなアフリカ合衆国を建設する」といった案を提唱した。

一方、ナイジェリアのヤラドゥア大統領は、国内の経済発展、インフラ整備、エイズなどの問題を優先的に解決すべきだと主張。また、ザンビアのシカタナ外相や、南ア共のズマ外相も、準備はまだできていないと、やや消極的な意見を述べた。

このように、必ずしも各国の足並みがそろっているわけではなく、問題も山積しており、アフリカ合衆国建設には、まだまだ時間がかかりそうである。

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6月25日・モザンビーク独立記念日

6月25日は、アフリカ南部・モザンビーク共和国の独立記念日である。独立記念日の前日、ゲブーザ大統領が演説を行い、「かつてモザンビーク人は、植民地支配から脱却するために団結した。今は、貧困から国を救うために団結するのだ。」と国民に述べた。

1975年にポルトガルから独立したモザンビークは、長い間戦争状態が続き、94年には日本の自衛隊が、国連のモザンビーク活動に参加したこともあった。

近年は7.5%と言う高い経済成長率から見られるように、貧困が緩和されつつあり、インフラ整備や生産活動が向上している。また、来年は南アフリカ自由貿易エリアに加盟することになっている。

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サミットに見られるアフリカ

今月はドイツのハイリゲンダムでサミットが開かれ、宣言文書である「アフリカにおける成長と責任」が採択された。この宣言文書は、「平和と安全」「経済成長」「よい当地とアフリカとの改革パートナーシップ」「保健システムの改善とHIV/エイズ、結核、マラリアとの闘い」の4項目で構成され、アフリカの開発を促進し、それを達成することが盛り込まれている。

また、一昨年の英国のグレンイーグルスサミットでも触れられたアフリカ支援に続き、エイズ、マラリア、結核への対策費として新たに600億ドルを提供することが決まった。

ところが、国境なき医師団によると、G8の国々は製薬メーカーを保護するために、製剤特許の規則を強化しようとすることを危惧している。また同時に、特許期限が切れたジェネリック薬も保護の対象とし、特許法の強化を狙っていることも懸念している。エイズの場合、ジェネリック薬の登場で1年間の薬代が1万ドル以上から200ドル以下に急落していることに期待されていたのだが、このようなG8の動きに対し、人道的配慮が欠けているとの声や、多額の援助が無駄になってしまうのではないかと言う見方がある。

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アフリカ開発銀行総会 上海で開催

アフリカ開発銀行(AfDB)の年次総会が16日、上海国際会議センターで行われた。アフリカ大陸以外での開催はスペインについで2度目で、アジアでは初めての開催となる。

今回の総会では、以下の共通認識が形成された。

  1. アフリカの貧困削減と発展におけるAfDBの重要な役割を強化し、アフリカ諸国に対するサービスレベルをさらに引き上げる。
  2. 業績を基礎とする資金配分制度を不断に改善し、資金の使用効率を引き上げる。
  3. 弱小国・戦後復興国が社会・政治・経済秩序を復興し、国民の基本的生活を確保する上での資金面のニーズに留意する。
  4. インフラ支援を強化し、地域統合プロセスを推進する。
  5. 国連、アフリカ連合(AU)、世界銀行、国際通貨基金(IMF)、アフリカ準地域開発機構、その他すべての協力パートナーとの協調と協力を強化する

人民網日本語版 2007年5月18日

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アフリカンフェスタ2007開催 ~IFEも出展~

5月19日(土)、20日(日)、東京日比谷公園で「アフリカンフェスタ2007」(外務省主催)が行われた。例年通り、アフリカの音楽やダンスのショー、NGOブースでの活動紹介や物品販売、アフリカ大使館ブースでの観光パンフレットの配布や、アフリカ料理の販売が行われた。初日の午前中は雨が降り、客足がやや少なかった感じではあったが、2日目は五月晴れのよい天気になり、アフリカ料理販売のコーナーに行列ができるほど多くの来場者でにぎわった。

NGOコーナーでは、各団体の活動紹介のほか活動対象国の特産品や民芸品を販売していた。来場者の中にはお目当てのものを探したり、掘り出し物を見つけようと、様々なものを比べたりしている人がたくさんいた他、アフリカ大使館コーナーでも販売スペースがあり、「アフリカ物産市」のようにも見受けられた。

NPO法人IFEは、今年度もフェスタに参加。今回の最大の目玉は「観光」であり、ベナンは安全な国であることを強調し、写真を交えながらベナンの観光PRを行った。結果的には民芸品販売の方が多くの来場者の足をとめることになったが、ガーナに留学予定の学生や、29年前にベナンに渡航した方などと、話が大いに盛り上がったときもあった。

2日目のNGO活動報告の時間では、在日ベナン人3人がトーキングドラムなどで即興演奏をするなど、多くの人の関心を集めた。また、演奏後の講演の中で、貧困やAIDSなどの問題を取り上げるNGO団体が多いことを踏まえ、これからIFEでは、貧困やAIDSなどの負の部分、暗い部分以外のアフリカの側面を注目、アピールしていくことと、アフリカにとっての必要な援助は人を育てることであることを改めて強調した。さらに、ベナンの観光PRや、日本語教師体験談も行った。

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ナイジェリアに新大統領

2期8年大統領を務めたナイジェリア大統領のオバサンジョ氏の任期満了に伴い、4月21日に、次期大統領の選挙が行われた。選挙の結果、北部カツィナ州知事で、オバサンジョ大統領の後継者とも言われる、ウマル・ヤラドゥア(Umaru Yar'adua)氏56歳が、24,638,063票を獲得し当選した。2位のブハリ氏は6,605,299票獲得と、その差が大きく開いた。

ウマル氏は、財政改革や社会基盤整備に取り組んできた実績があるほか、汚職疑惑の少ない州知事との高評がある。

選挙では、票の水増しや投票所襲撃事件などが報告されており、不正を指摘する声もあったが、選挙結果に影響は無いと思われる。

ナイジェリアは政治、経済の面で、周辺諸国や主要先進国にも影響力があり、これからの新政権の運営に世界中が注目している。

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アフリカ関連書籍の紹介「新書アフリカ史」

アフリカ史、特にサブサハラアフリカ(サハラ以南アフリカ)について、今まで詳しく勉強したことがあるだろうか?高校の世界史の教科書を見てみても、サブサハラアフリカに関する記述が少ない。その数少ない記述についても、奴隷貿易以降のものが大半で、しかもそれらのほとんどは、ヨーロッパやアメリカからの視点で描かれているものである。そのため、奴隷貿易よりも前にあった諸王国や諸地域の様子、民族の関係などについては、ごくわずかにしか紹介されていない。

今回紹介する「新書アフリカ史」(宮本正興、松田素ニ編、講談社新書)では、今まで主にヨーロッパやアメリカの文字資料によって書かれたアフリカ史に、口頭伝承や考古学、民族学や言語学など、歴史学以外の学問的視点を持たせることで、アフリカ五大河川周辺の社会やサハラ交易といった、今まで日本人が知ることが無かったアフリカ史の一面が、詳細に書かれている。

新書ながら600ページ近くにもなる程のボリュームのある構成で、日本の大学の講義でも参考文献として使われるほど充実したものとなっている。アフリカを知る、特にサブサハラアフリカの歴史を深く知りたい人には、おすすめの一冊である。全国の書店や、オンラインショッピングで購入可能。

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