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スワヒリ語劇上演 ~大阪大(旧大阪外大)外国語学部~
11月2日、大阪大学外国語学部(旧大阪外国語大学)で、スワヒリ語を専攻している学生有志らが、スワヒリ語による外国語劇を上演した。
題目は、「魔法にかけられて (Mti uliozungumza)」。呪術によって木に変えられた男性が、ある村の女性と結ばれるという東アフリカのお話である。歌や踊りを交え、東アフリカの民族衣装を身にまとって上演する様子は、アフリカの雰囲気をかもし出し、外国語劇ならではの異国情緒を感じさせてくれた。上演開始直後は字幕映像が作動しないトラブルに見舞われたものの、学生らが演じる物語は来場者を楽しませた。今回出演し代表を務めた土井真美さん(2年)は、「合宿を3回やって、語劇を通してメンバーと仲良くなれた。すごく楽しんでやれてよかった。」と、参加者の練習時間が合わないなか無事に劇が終了したことで、安堵の胸をなでおろしていた。また大内彩吏(さり)さん(2年)は、「字幕の失敗はみんなに申し訳なかったが、みんながんばっている姿がよかった。踊りも先輩方が教えてくれて楽しめた。」と語ってくれた。
ところで、毎年行われている外国語劇だが、来年度以降の開催が危ぶまれている。これは、大阪外大と阪大の統合によるところが大きい。ある学生は、語劇を行わなくてもよいのではないかということを大学関係者から言われたと話しており、一部の職員が外国語劇に対し積極的であるとは言いがたい。ここ数年、毎年継続してきたスワヒリ語劇だが、来年以降も見られるのか先行きは不明である。
(平成20年11月2日取材)