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ベナンの現在 ~2年半前との比較~

ベナンの道路事情ベナンの道路事情今年3月に、2年半ぶりにベナンを訪問した。2年半前と比較して、一部のところでは大きく様変わりしていた。特に大きく変わっていたのは、道路だった。

ベナン最大都市のコトヌーでは、市内の一部の道路が拡張され、中央分離帯や照明、白線などが整備された道路が増えていた。また、舗装が痛んで凸凹になっていた道路も少なくなり、新たにアスファルトが敷かれている。さらに、コトヌーの商業地区であるガンヒと、大使館街や空港に通じるカジェウンとに、ドイツの援助で建設された立体交差の道路が2箇所完成していた。今年1月から使われ始めたこの立体交差は、渋滞解消に大きく貢献している。日本では当たり前の立体交差だが、ベナンでは最近になって、交通量、都市人口が増加したため、立体交差の必要性が高まってきたのではないだろう。

現在、コトヌー郊外のゴドメーには、中国の援助で立体交差の建設が始まっている。このゴドメーは、ナイジェリアからトーゴ、ガーナ方面に向かう道路と、ベナン北部やニジェール、ブルキナファソに続く道路とが交わる大きな較差点がある。しかしながら、現在のこのゴドメーの交差点には信号機が無く、日本の都市部の駅前にあるようなロータリーの形状で車の流れを誘導している。そのため、全ての車が必然的に減速せざるを得ず、交通量が多くなると停止することもしばしばある。特に朝夕のラッシュ時の渋滞が深刻な問題で、数キロも車の列が続くこともある。警察官が誘導して、事故が起こらないように配慮はなされているが、渋滞を解消する解決には至っていない。現在建設中の立体交差が完成すると、現在の渋滞がどれだけ解消されるものか、注目したいところである。

さらに、この交差点より北部へ向かう道路は、現在車線拡張の工事が行われている。近年の都市部における人口増加、それに伴う交通量の増加のため、道路を拡張せざるを得ないのだろう。おまけに、コトヌー近郊には、路線バスや鉄道がない。多くの人は、乗り合いタクシーやオートバイで通勤している。こういったことも、渋滞の問題を大きくしている。ベナンでも日本と同じように、都市部のラッシュは大きな問題となっているが、ベナンにおいては、公共交通のさらなる整備が必要とされる状況にある。

(平成21年3月1日~27日取材)

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