本文へジャンプする

NPO法人IFE

日本語教師の窓

Published on

お便り 49 - 5月後半

山下先生 編

5月16日(土)「どうしちゃったんだろう」

ジャパンハウス前の建設現場今年の2月に始まったジャパンハウス前の建築工事。先月は遅いなりにも進んでいたんですが、今月に入って工事がストップしている様子。ちょくちょく写真をお送りしていますが、ご覧のとおりの有様です。どうしちゃったんだろう、と鬼頭先生と話していて、2人の結論は「お金の支払の問題じゃないの」この先どんな建物ができるのかとても楽しみなんですが、どうやら鬼頭先生の帰国までには完成しそうもありません。もしかして、私が帰国する予定の来年6月までに完成しなかったりして。

5月17日(日)「ジャム」

リリアさんにもらったマンゴジャム今日の夜クラス(OPクラス)の前、少し早めに教室に行くとリリアさんが一人。「こんばんは。お元気ですか」とあいさつした後、彼女はかばんの中から瓶を取り出し「先生、どうぞ!」「何ですか」と聞くと、「マンゴのジャムです。母が作りました」瓶の中を見ると鮮やかな黄色の見るからにおいしそうなジャムです♪「リリアさん、ありがとうございます!お母さんも、ありがとう、話します」といい、ありがたくいただきました。明日の朝食がとても楽しみです♪

5月18日(月)「マラリア」

今朝鬼頭先生と早速リリアさんにもらったマンゴジャムを食べました。ところどころ実が入っていてとってもおいしかったです。リリアさん、リリアさんのお母さん、ありがとう!

そして、今日は18時からロジト先生のフランス語レッスンの時間でしたが、時間になっても来ません。19時から彼の日本語クラス(Mクラス)ですが、その時間になっても現れませんでした。「どうしちゃったんだろう?」と心配していると、40分ほど遅れて体を引きずるようにロジトさんがやって来ました。「どうしましたか」と聞くと、「マラリアです」

雨が多くなり、蚊も多いせいかマラリアが多いようです。あまりにだるそうなので「帰ってもいいですよ」と言いましたが「大丈夫です」と答え、クラスが終わるまで頑張りました。いつも元気なロジトさん、今日は元気がなく少し心配です。

5月19日(火)「停電・停電・また停電」

ジャパンハウス前の建設現場今朝は洗濯をしてシャワーを浴びた後、もリリアさんからもらったジャムとパンの朝食。その後部屋で定期試験を作ろうとパソコンの電源を入れた途端、すぐ停電。パソコンの作業はあきらめ、きのうのMクラスの漢字テストの採点と定期試験の漢字テストの内容を考えました。12時頃になってもまだ復旧せず、今日の夜クラス(JKクラス)の教案を作りました。本当に仕事がはかどらないなあ。12時半ごろ急に風が強くなり雲行きが怪しくなり、洗濯物を取りこむとすぐに雨が降り出しました。このころ停電も復旧しましたが、Qクラスが始まるまでわずかな時間しかなかったのでパソコンでの作業はしませんでした。クラスが終わる14時半ごろ、雨もほぼ止みました。

差し入れの「ヤム フリッツ」Qクラスが終わり昼食を食べ、「さあ、テストを作ろう!」とパソコンに向かうと、また停電。またあきらめてJKクラスの教案を作ることにしました。部屋は扇風機も使えず暑いので、教案を作り終えた後屋上へ上がりました。しばらくすると近所の女の子が「差し入れ」を持ってきてくれました。言葉は通じませんが、何か聞くと「ヤムフリッツ」というので、どうやらヤムイモをすりつぶして揚げたもののようでした。お礼を言い一口食べると外はカリッと、中は少しもちもちしておいしかったです。

今日の19時からはJKクラスなんですが、教室にはMクラスのアフォマセさんが1人だけ。彼は出席率が足りず補講に来ていました。Mクラスの教案を取りに行き、Mクラスの復習をしようと思ったところにJKクラスのオバグさん、イェワダンさん、ファドヌボさんが来たので結局JKの授業をしました。

クラスを終え夕食を食べた後、「電気があるうちにパソコンを使おう!」と先にメールチェックしてからテストを作ろうとしたらまたまた停電…発電機を回し部屋は明るくなりましたが、発電機の電気は電圧が安定していません。パソコンが壊れたらいけないと思い、やっぱりパソコン作業はあきらめました。

今日は1日テスト作りができませんでした。

5月20日(水)「またお葬式」

きのうは停電のおかげで1日パソコンでのテスト作りができなかったので、今日は朝食後「電気があるうちに」パソコン作業。13時のLクラスが始まるまで停電はなく、テスト作りに専念することができました。やれやれ。

午後も停電はなく順調にテスト作りをしていると、夕方ゾマホンさんから電話がありました。時計を見ると17時半、ベナンと日本の時差は8時間ですから日本時間で午前1時半ごろです。いつもゾマホンさんからの電話はベナン時間で21時半ごろ(日本時間で午前5時半ごろ)なので、今日は早いなあと思いながら「ゾマホンさん、今日も寝ませんか」と聞くと、「今日は早く仕事が終わります」と返事。ゾマホンさん、寝ないと早く亡くなりますよ!

で、電話の内容は「今度の土曜日親戚のお葬式があるので、パラクの手前まで行って参列してほしい」ということでした。今度の土曜日鬼頭先生はJICAのイベントで生徒たちとアラダという町に行くことになっていたので「私1人ですがいいですか」と聞くと、「(秘書の)ベロちゃんと行ってください」といわれたので「わかりました」と答えました。

それにしても本当に「お葬式」が多いなあ。

5月21日(木)「ひたすらテスト作り」

今日はAscension(キリスト昇天祭)という祝日です。祝日ということはあまり頭になく、朝食の時鬼頭先生に「今日コピーに行きますが、何かコピーするものがありますか」と聞くと、「一緒に行きます」ということで、朝食後2人で隣町のコピー屋へ。祝日なのにどこの店もやっていて、いつもと変わらない様子。コピー屋もやってました。今日はテストの切り張り用のコピーだけなので5枚だけでしたが、ママは笑顔で応対してくれました。

コピー屋から戻って部屋にこもり、ひたすらテスト作り。JKとRのテストは昼過ぎに終え、午後からMクラスのテスト作り。今日はAscensionで夜のJKクラスを除き休講です。夕方Mクラスのテストを作り終え、少し休んで19時からJKクラス。最初オバグさんだけでしたが、後からイェワダンさん、ファドヌボさん、Mクラスのアフォマセさん、Lクラスのニャンビさんが来て久々の「大人数」(といっても5人だけですが)

クラスが終わり、ファドヌボさんが「先生、できました」といってパスポートを持ってきてくれました。「あ〜よかった。これで共立女子大への書類の提出が間に合う」できたてのパスポートを見て安心しました。

5月22日(金)「どうしよう」

ジャパンハウス前の建設現場今日は学校の休みの日。いつもどおり近所のパン工房でパンを買って屋上で食べて10時に買い物に出発。これまたいつもどおりスタジアムで鬼頭先生と合流し、近くのコピー屋でJKクラスのテストをコピーしてトルネードでミロとチーズを買いガンヒの郵便局(私書箱)で郵便物をPICKして電話局でベロちゃんが電話料金を払ってジャパンハウスに戻って昼食、と昼過ぎまではほぼいつもの金曜日と同じでした。

午後からは作ったテストの見直し。特にMクラスは勉強熱心な生徒が多く、進度が速かったためいきおい問題数も多くなってしまいました。「これはさすがに問題が多すぎるなあ。さ〜て、どこを削ろうかなあ」といっても、どこも大切なところに思えて、どこを削ったらいいのやら。「どうしよう、どうしよう」と考えていたら…いつの間にか眠ってしまいました。気がつけば夕方。なんて呑気な私…

でも、頭すっきり。削るところも削り、Mクラスのチェックは無事?終わりました。

皆さん、行き詰ったら少し休みましょう。きっといい打開策が見つかりますよ。

5月23日(土)「ゾマホンさんの親戚のお葬式へ」

お葬式の家の近所の子供たち昨夜は早めにベッドに横になったんですが、何かセレモニーがあったのか、かなり遅い時間まで楽隊の音楽が聞こえてきました。今朝は4時半に目が覚めましたが、やはり寝不足。車の中で寝るために大きいタオルを1枚持ってベロちゃん、ドライバーのイレネさんとともにジャパンハウスを5時ごろ出発しました。しばらくして眠気が襲ってきてタオルを枕にして寝ました。ベロちゃんに起こされるとあたりはすっかり明るくなっていました。「ごはん、たべます」とベロちゃん。ここはどこ?「先生、ダサです」時計を見ると7時半。イレネさん、ずいぶん飛ばしたねえ。

朝食は以前来たことがあるカフェテリアでインスタントコーヒーと練乳のカフェオレ、そしてオムレツとパン。ベナンで「カフェオレ」というとこのタイプが一般的なようです。この熱くて甘いコーヒーが身体中に染み渡り、目が覚めました。ここダサはゾマホンさんのふるさと、このカフェでゾマホンさんのお兄さんと待ち合わせ、一緒に出発しました。途中パン屋でおいしそうなクロワッサンと飲むヨーグルトを買いました。このヨーグルト、シャーベット状に程よく凍っていてとてもおいしかった!その後もイレネさん、飛ばしに飛ばして9時半ごろパラクの手前の街に到着。お葬式の会場(亡くなった方のうち)はすぐわかりました。ベロちゃんがトイレを聞いてくれてそこへ行ってみると、下半身だけ囲いがある簡素なトイレ。「何もないよりまし」と思い用を足していると、子供たちが手を振ってきます。どうリアクションしていいのかわからず、ひきつった笑顔で応えました。変な感じ。

セレモニーがあった教会その後、身なりの立派な方に家へ案内されいろいろな方にあいさつしました。あいさつが終わり教会の近くへ移動、そこで先程買ったクロワッサンを食べました。食後教会へ。外観はとてもかわいらしい造り、中も簡素ながら落ち着いた雰囲気の教会でした。セレモニーは10時半から始まりましたが、歌があり踊りがありの、やはりベナンのお葬式でした。約2時間でセレモニーは終了。その後会食場で昼食をいただきました。サラダ、パン、ライスと鶏肉と盛りだくさん。食事が終わるとすでに14時。急いで帰途に。JICAの「日本の祭り」を見学している鬼頭先生がアラダの街で待っています。寝たり起きたりしながらダサに到着。ゾマホンさんのお兄さんと別れ再び南下。途中大量にマンゴを買いました。このあと道は悪路になり、買ったマンゴは車の中を行ったり来たり。そんな中、再び寝てしまいました。

お葬式の帰りにダサで。車の上に鶏ふと目を覚ますと鬼頭先生と一緒のはずのAクラスのココさんが車に乗っています。「どうしてココさんだけ?」と聞くと、用事があって鬼頭先生と別れアラダの北のボイコンという街に来たとのこと。まだアラダまで1時間半以上の道のりです。ココさんとベナンのお葬式の話などしながら(何て暗い話題)、ようやくアラダの街に入りました。鬼頭先生と一緒の生徒代表のトスさんとココさんの携帯で連絡を取り合いますが、なかなか見つかりません。車は同じところを行ったり来たり。しばらくしてようやく2人を見つけ合流することができました。

コトヌーが近くなるにつれ、週末の夕方のせいか渋滞が激しくなってきました。特にアボメ・カラビ大学(ベナンで一番大きい大学です)があるカラビの街周辺は大掛かりな道路工事をしているせいもあり、車がなかなか進みません。私たちは「渋滞だから仕方ない」と思っていたんですが、1人せっかちな男…それはイレネさんです。あまりに無茶な運転を繰り返すので鬼頭先生も私も「イレネ!アブねえよ!」と叫ぶ始末。彼、いつものんびりしているのに車に乗ると性格が変わります。日本人でもいますよね。車に乗ると性格が変わる人。かくいう私もそうですが(ここだけの話、10年ほど前スピード違反で捕まったことがあります。その後反省して安全運転、今はゴールド免許です)。

とまれ、無事ジャパンハウスに着いた時はくたくた。往復約1000Kmの道のりを日帰りでしたから。今日も早くベッドに横になりました。

5月24日(日)「いつもの日曜日」

きのう鬼頭先生はJICAの「日本の祭」、私はゾマホンさんの親戚のお葬式で休講でしたが、今日は通常通り。いつもと同じ忙しい1日です。トス先生のSクラスのとき、なぜか腹痛が。10時半に鬼頭先生と交代したあとすぐ部屋に戻り薬を飲み、その後は収まりました。11時からファドヌボさんの特別授業。時間の言い方も覚束なく、これでは日本に行ってから大変だと思い、もう一度勉強した上で宿題も出して家でも勉強するよう言いました。12時半に終わり、部屋に戻って今度はRクラスの準備。このクラスで使う絵カードを作り忘れていたことに気付き、慌てて絵を描きました。何とか間に合い13時半からRクラス。生徒は最初少なかったですが、少しずつ増えホッとしました。15時に終わり急いで昼食を食べ、15時半からA〜Iクラス補助。今日はテスト前最後のクラスで、鬼頭先生は何とかテスト範囲の『みんなの日本語』(日本語のテキストです)の42課を終わらせました。

18時半にクラスが終わると、アムスさんから瓶詰めした豆乳の差し入れをいただきました。アムスさん、いつもありがとう!

その後大急ぎで準備をして、19時からOPクラス。今日は助数詞の勉強。生徒にはどうして物によって数え方が違うのか、理解に苦しんでいる様子。どうしてもわからない時は「1つ、2つ…」でもわかります、と話しました。

クラスは20時半に終わりましたが、夕食の後はテスト作りが待っています。原稿はできているので、それをプリントアウトして、漢字にルビを振って、絵を描いてようやくコピーするばかりとなりました。ホッとして時計を見ると午前2時。

そろそろ寝ようかなあ。おやすみなさい…

5月25日(月)「朝は大雨…」

今朝は雨、それもかなりの大雨。そんな中、ファドヌボさんはレインコートを着て時間通り9時にやって来ました。「ファドヌボさん、この雨の中よく来たね」ただ彼女、大学に行かなければならないらしく、「10時に帰ります」というので早速授業開始。きのう出した宿題もちゃんとやってきていました。10時にファドヌボさんと別れ、教室で本を読みながらアムスさんを待っていると、秘書のボサさん(ダベデさんは寺嶋さんとパラクへ行っているので代理で来てくれています)が「アムスさんは雨で来ることができません」アムスさんから電話があったようです。部屋に戻りメールのチェックなどしていたら13時ちょっと前。雨はほとんど上がりました。テラスではロシア人のチェカソバさんが日本語能力試験をしていて、教室にはアゴスさん1人。アゴスさんに「1人(のクラス)はいいですか」と聞くと、「よくありません」しばらくしてフンボさんとニャンビさんが来て3人。ちょっぴり「にぎやか」になりました。

月曜日は昼クラスと夜クラスの間に時間があるので、今日は外で子供達と遊びました。たくさん遊びすぎて夕方小腹がへったので、アタとテビを買って食べました。

そして19時からMクラス。こちらも最初イダヤツさん、バマホソビさん、ケンドさん、ジオバニさんの4人だけでしたが、あとからジェラさん、ロナドさんが来て6人に。今日もロジトさんの姿がなく、マラリアがひどいのか少し心配です。

5月26日(火)「アフォマセさん、大丈夫?」

今日の昼クラス(Qクラス)に出席が足りないアフォマセさんが来ましたが、彼の姿を見てビックリ。首にギブスをして何とも痛々しい。クラスが終わって「どうしましたか」と聞くと、「たくさん(車を)運転しました」なるほど、ベナンの悪路を長時間運転すれば首も痛くなるんだろうなあ、と変な納得をしてしまいました。

「アフォマセさん、お大事に!」

ところで、工事が止まっていたジャパンハウス向かいの建築現場ですが、久々に動きがありました。屋根ができ、敷地の前方にトタンで壁を作り始めました。それにしてもきたないトタンだなあ。

5月27日(水)「ふと子供のころを思い出す」

ジャパンハウス前の建設現場。ようやく前方の壁と屋根ができました今日は宿題をコピーするため、隣町のコピー屋へ。店に行くとママといつもどおり笑顔であいさつ。すぐコピーに取りかかってくれました。途中で紙がなくなりそうになり、ママは小学校1,2年生ぐらいの娘に紙を買ってくるよう頼み、彼女は走って出かけていきました。紙を売っている店はそう遠くないところにあり、そこへ行ったはずなのになかなか帰ってきません。「どうしたんだろう」と思っていると、隣の美容院のお姉さんが様子を見に行きました。すぐそのお姉さんはコピー用紙を持って帰ってきました。後からバツが悪そうに娘も帰ってきました。その娘を見るなり今まで笑顔だったママの形相が変わり、いきなり竹で編んだ大きいうちわで娘をたたき始めました。何度もたたいて泣き出しても許す気配がありません。コピーをしながら怒り続けていました。

なぜか、ふっと私が子供のときを思い出しました。私の母も普段優しい人でしたが、何か悪いことをした時にはよく竹でできた50cmのものさしで私をたたきました。それをきっかけにいろいろな思い出が頭の中をめぐりました。そういえば、小学生のころ悪いことをしてよくたたかれたなあ。中学の時もまだたたかれていたなあ、と。決して恨みがましい思いではなく、どちらかと言えば「よき思い出」としてよみがえってきました。私が子供のころはまだ親は怖い存在でした。先生も厳しい先生が多かったような気がします。私は子供のときは悪いことをしたら大人はたたいてもいいんじゃないかと思うんです。物事の良し悪しの分別がつかない時期ですから。「体罰容認」ということではありませんよ。愛情を持って接する上では決して体罰にはならないんじゃないかと私は思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか。

5月28日(木)「テスト期間に入りました」

今日も朝からOPクラスとRクラスのテストのコピーをするために2日続けて隣町のコピー屋へ。ママは男の人と話していましたが、すぐにコピーの準備をしてくれました。ママの娘さんは今日は笑顔で安心しました。今日も紙が足りなくなり、ママは娘に買ってくるように言い彼女は買いに出かけました。「今日は大丈夫?」とドキドキしながら待っていると…今日はすぐ帰ってきました。「あ〜よかった」

今日の会話クラスでは、私にとっておもしろい話がいくつか話題となりました。

1つは石油について。ギニア湾には大きい油層があり、ベナンもたぶん石油を採ることができるが、その油層はすでにナイジェリアなど近隣の国々で採掘されているので、いまさらベナンにたくさんのお金をかけて採掘場を作らない、ということでした(かつては採掘場があったが、今は機能していない?という話もありました)。なるほど!確かに採れるのは同じ石油ですからね。でも「ベナンにある石油もほかの国に取られてしまいますね」というとみんなうなずいていました。

もう1つは発電所について。私はベナンには発電所はないと勝手に思い込んでいたんですが、生徒の話では「ある」そうです。ただ、ベナン全部の電力をまかなうことができず、外国から買っているということでした。

いずれも私の勉強不足から生徒に教えてもらったことで、教えてもらっておいてよかったです。

そして、今日のJKクラスから定期試験が始まりました。みんな、がんばれ!

5月29日(金)「新しい先生のご紹介」

ジャパンハウス前の建設現場。鬼頭先生の帰国まであと1ヶ月弱となり「学校の生徒たちにも新しい先生の紹介をしなければいけないなあ」と思い、新任の先生に写真を送ってもらいました。買い物の時、写真を現像して鬼頭先生に見せると「若そうですね」

今日は生徒たちのミーティングがあり、そのときに生徒代表のトスさんに紹介してもらうことにしましたが、私たちが持っている情報も「名前、性別、若そう」という3つだけ。私たちも生徒たちもどんな先生かは「会ってからのお楽しみ」です♪

そうそう、もう1つの情報は写真を見る限り「男前」ということ。写真と一緒に送られてきたメールには「本物は写真の3倍男前」と書いてありましたので、空港でお会いするのが楽しみになりました。

ジャパンハウスの前で長屋のグランマ(おばあちゃん)が商い「男前」と書きましたから、もうみなさんお分かりかと思いますが、新しい先生も「男性」です。新たな年はトス先生も含め全て男の先生になります。また、ジャパンハウスも女性は秘書のベロちゃんだけ(9月までは留学生のポヌさんも滞在するので2人です)。ジャパンハウスが始めて「男の園」になります。いったいどんな年になるのか楽しみです。

さて、ここまで明かしましたから(わかる範囲で)新しい先生のご紹介をしましょう。

藤波大吾先生です。年齢は???でも、若そうです。それ以外のことは皆さんもお楽しみに!

5月30日(土)「静かなジャパンハウス」

皆さんには話してませんでしたが、今日はゾマホンさんの知人のお母さんのお葬式で、鬼頭先生とベロちゃん、運転手のイレネさんは朝5時にジャパンハウスを出発。私はクラスがあるので留守番です。先生たちを見送り、戸締りしてもう一度寝ました。

8時半ごろ再び目を覚ましましたが、いつもと違い「し〜ん」としていて変な感じ。5時ごろ本降りだった雨はすでに止んでいて空も明るく、シャワーを浴びながら洗濯しました。朝食は近所のパン工房でいつものパン。部屋に戻って今日のOPクラスの教案を作りますが、不気味なくらい静かでかえって落ち着きません。そんな落ち着かない中教案を作っていると12時ごろ部屋の窓から「先生、こんにちは!」の声。ゾマホンさんから留守番を仰せつかったトスさんでした。私は部屋へ戻りましたが、リビングからテレビの音がしてようやく落ち着きました。

13時ごろトスさんに連れられ近所のレストランへ。トスさんと同じミナ人のレストランということでした。トスさんによると、ミナ人は料理が上手とのこと。私は牛の煮込みとライスとフライドポテトを注文しました。果たしてお味は…

とてもおいしかったです。

ジャパンハウスに戻り、準備をして15時からRクラス。トスさんも家へ帰りました。今日のRクラスはテスト前の総復習。あっという間に時間が過ぎ、気がつけば16時半。クラスを終え、再び静まり返った部屋に戻るがやはり落ち着かず、屋上で佇んでいると、17時半ごろ鬼頭先生たちが帰ってきました。そして、いつものにぎやかなジャパンハウスに戻ったのでした。

5月31日(日)「Pentecote」

トフォの教会(鬼頭先生写)今日は日曜日ですが、以前ブログでもご紹介した“Pentecote”聖霊降臨祭の祝日です。が、トス先生のSクラスだけは遅れていることもあり授業をしました。鬼頭先生は帰国も近づき、お母さん(フィロメンさん)と一緒にトフォという街の教会へ1泊2日の「静養」に。お母さんは10時半ごろ先生を迎えに来て、先生と出かけていきました。私は明日のクラスがあり今回は留守番です。先生たちを見送り、12時までSクラスの補助をしました。

午後からはクラスがないので屋上で佇んだり、子供達と遊んだり。半日のんびりと過ごしました。夕食はなぜか2人分。ベロちゃんに「鬼頭先生はいませんよ」というと、「わかりませんね!」といわれてしまった…「あしたもいませんよ」というと「わかりました!」ベロちゃん、知らなかったんだ。

5月もあっという間に過ぎていきました。来月は鬼頭先生の帰国、そして藤波先生を迎え、新たな1年がスタートします。6月初めから私は長期休暇に入ります。6月は心身ともにリフレッシュして、また7月から新しい1年をスタートできればと思います。

コメントする

※管理者が承認したコメントのみ表示されます。

コメント投稿フォーム

« 前の記事 | 次の記事 »

ページトップへ戻る

サイトマップ