本文へジャンプする

NPO法人IFE

日本語教師の窓

Published on

お便り 34 - 10月後半

山下先生 編

10月16日(木)「眠れぬ夜」

コトヌーは相変わらず暑い日が続いています。ここ数日は海からの涼しい風が吹くこともなく、日差しも強く、日当たりのよい私の部屋はかなりの高温になっています(部屋にクーラーはありますが、使いませんよ)。

夜も以前のように風がなく、少し寝苦しいので「こんなときは、少し難しい本でも読んだら眠くなるかな」なんて思い、学校にある本を物色していたら… あり ました。難しそうな本が。それは、山崎豊子さんの『沈まぬ太陽』という長編小説です。山崎豊子さんと言えば皆さん『白い巨塔』や『華麗なる一族』などでお なじみかと思います。約1週間前「硬い文章を読んでないなー」と思っていたところだったので、ちょうど一石二鳥。読んでみることに。文庫本で全5巻、特に 私が気になったのは1,2巻は「アフリカ篇」だったこと。「いったいどんな内容なんだろう」とページを繰っていくと… どんどん物語に引き込まれていき、 眠れなくなってしまいました。

最近、小説から遠ざかっていた私ですが、「いやー、小説って本当にいいですね」。日本の皆さん、「秋の夜長」に小説はいかがですか?

10月17日(金)「散歩」

夜眠れなかったので、今朝は起きるのが少しつらかったなあ。

でも天気もよく学校は休みなので気分は上々♪ 今日鬼頭先生は生徒のジットレヌさんのバンドのメンバーとお出かけ。私は10時ごろ散歩を兼ねて隣町のスー パーへ買い物に。「たしかスーパーの先にパン屋があったよなー」と思い、パン屋で昼食を買ってスーパーで買い物をして帰ることに。

スーパーまでは約15分ほどの道のり。スーパーを過ぎ「確か7,8分ぐらいだったかな」と注意深く店を探しながら歩きました。この通りは とてもにぎやかでたくさんの商店が並んでいます。いつもこの通りは車で通るのですが、歩いてみるとあらためていろいろな店があることに気づきます。雑貨 屋、食堂、カフェテリア、バイク屋、自転車屋、服屋、床屋、薬局、材木屋、コピー屋、車の部品を売る店、携帯電話屋、電器屋、めがね屋、氷屋、ガソリンを 売る店(ガソリンスタンドではありません。露天でビン詰めのガソリンを売っています。スタンドもありますよ)、おまけにゲームセンター(とても古いタイプ のゲーム機が3台置いてありました)まで… 気がつくと、パン屋の先のスタジアムまで来てしまいました。40分近く歩いたでしょうか。「パン屋はどこ?」

空にはレースのカーテンのような雲がかかり、途切れたときには赤道直下の太陽が容赦なく照り付けます。ところどころにある木陰は日差しをさえぎり、風が吹 くと心地よいです。が、いつまでも木陰にいることもできず、とぼとぼ来た道を引き返しました。スタジアムから7,8分ほど戻ったところに目的のパン屋を発 見!「何で気がつかなかったんだろう」と不思議に思いながら、クロワッサンを3つ(1つ250CFA 約60円)買いました。スーパーではミロ(粉末の麦 芽飲料。400グラム1缶1950CFA 約480円)、バター(200グラム1050CFA 約260円)、のどが渇いたのでコーラ(500mlペット ボトル350CFA 約80円)を買って帰りました。

ジャパンハウスに帰ったときは11時45分。1時間45分の散歩。運動不足のこの身には応えたなあ。

今日の話題はもう1つ。やっと私の船便2つのうち1つが届きました。ただ、私がすぐにほしい「虫除け」と「蚊取り線香」がないほうの荷物で少しがっかり。もう1つの荷物は今どこに?

10月18日(土)「新クラス その3」

昨夜も小説がおもしろくて寝るのが遅くなってしまいました。目が覚めたのは8時20分。「いかんいかん、寝過ごしてしまった」

今日はRクラスの3回目の授業。「果たして何人来たかなー」と恐る恐る教室をのぞくと… 何と42人でした。しかも、クラスが始まってから 2人、3人…増えていきます。生徒代表のトスさんに聞くと「みんな友達を連れてきます」とのこと。それではきりがないので、ちゃんと名簿に名前を書いた人 以外は帰ってもらうことに。

新クラスの受講希望者が約100名ということで、秘書のダベデさんには「4月から名簿に記帳した先着40人」と言っていたのですが、彼ら が友達を連れてきたことと、残る60人のうち何人かがこちらから何も連絡をしなかったので、新クラスが始まったことを聞きそれで来てしまったようです。多 くの人に迷惑をかけてしまいました。クラスの後、ゾマホンさんから電話があり60人のうちの何十人かをトスさんが教えることになりそうです。

回を重ねるごとに増える生徒。教室もだんだん狭く感じられ、教わるほうはたいへんだなーと思います。果たして明日はどうなることやら…

10月19日(日)「新クラス その4」

ここ2週間、週末のブログの話題が新クラスのことばかりですみません。もう少しお付き合いを。

今日のRクラスは31人。教室はすこし「ぎゅうぎゅう」ぐらいで何とか収まりました。きのうと今日でほぼひらがなの学習を終え、少しずつ簡単な単語やあいさつを勉強し始めました。皆さん一生懸命ノートに書き写しています。本当に脱落しないで頑張って欲しいです。

ところで、Rクラスの人数を過去4回の記帳をもとに調べてみると、54人いることがわかりました(4回のうち1回だけ来た生徒も含めて)。もし、これだけの人数がひとりも休まず来たら… その先は考えないでおこう!

ダベデさん、ちゃんとチェックしてよ!

10月20日(月)「ベナンらしさ」

今日は朝7時に目を覚ましました。久々に「目覚まし時計」で。

今週はNPOの団体が活動を紹介する「フェア(展示会)」がスタジアムであり、その開会式に参加するため「寝坊しないように」目覚ましを セットしたのでした。眠い目をこすりながらシャワーを浴びに浴室へ。お湯の栓をひねってもお湯が出ません。「断水?」と思い水の栓をひねると「ちょろちょ ろ」と出てきました。ベナンらしさを感じながらこの「ちょろちょろ」で何とかシャワーを済ませました。

朝食はタイ米の「おかゆ」とパンでした。私がおかゆを食べているとベロちゃんがしきりに「クリームパウダー(日本で売っている“クリープ”や“ブライト”、“ニド”と同じです)を入れろ」と勧めます。これが意外とおいしいんです!これもベナンらしさ?

昨夜、生徒代表のトスさんから「開会式は9時から」と聞いていたので、8時半ごろまでにしたくを終え鬼頭先生と2人で待っていると、トスさんが「準備が遅れています」と言いに来ました。「やっぱりベナンだ!」

9時40分ごろ、ベロちゃんが大きい声で「先生、行きます!」と言うので外へ出ると、今度はドライバーのフィルメンさんがいない… これもベナンらしさ。

フィルメンさんが見つかりスタジアムへ。屋外のテント張りの会場に着くと約30ほどのブースにまともに展示してあるのは多く見積もっても半分程度。今日から始まるというのに… これもベナンらしさ。

開会式はスタジアム脇の建物で行われました。結局始まったのは10時20分、開始前に1回、開始後1回短い停電がありました。これもベナンらしさ。

式はスピーチがメインでしたが、合間合間にベナンの伝統的な歌と踊りが披露され、ベナンを感じることができました。

スピーチの前半、「携帯電話の電源を切るように」と3回指示があったのに、最後まであちこちで携帯の着メロが…これは、ベナンも日本も同じ?

式の後、会場に1時間ほどいました。私たちのブースは入り口の正面でベストポジション。とてもよく目立ちます。その入り口からベナンの伝統宗教「ブードゥ」の一行が踊りながら入ってきました。「ブードゥ」の儀式を間近で見ることができてラッキーでした♪

以上、今日の「半日」でした。この半日はいつも以上に「ベナンにいる」ことを感じました。

10月21日(火)「男と女の熱き闘い」

今日の夜クラス(JKクラス)でのこと。

1人ずつ先週末の出来事を聞いていたときに、ふとしたことから「一夫多妻制」の話に。将来外交官になりたいという女性のイエワダンさんが 「今の国の法律はたくさんの妻はだめです。(一夫多妻は)古い伝統です」というと、男性陣からは一夫多妻に賛成の声が。男性の1人が「法律はフランスの考 え方です。ベナンは(人口の)52%が女性、48%が男性。4%の女性はどうしますか」と言うと、女性の1人が「結婚しません。教会の女の人(多分修道女 のこと?)になります。私は結婚しません」

私が「たくさんの女性と結婚します。問題はありませんか?」と聞くと、男性陣は「問題ない」と言い、女性陣は「問題がある」

私が男性陣に「もし皆さんの奥さんにたくさん男の人がいたらどう思いますか」と聞くと、「それはだめです」と言い、女性陣から非難の声が。

「今ベナンの男性は結婚しない人が多い」という話が出て、「どうしてですか」と聞くと「女性は食べます、寝ます、働きません。お金がない男性は結婚することができません」と1人の男性が言うと、「そうです。女性はお金がたくさんある男性を探します」と1人の女性。

果てしなく続くと思われた男性対女性の「一夫多妻」論争でしたが、終始冷静に女性側に立っていた男性のフンテンニョさんが「先生、どうして人は結婚しますか」と話題を変えたとき、ちょうど終わりの時間になりました。

アフリカの「一夫多妻」は奴隷制度で男性人口が減ったことなど、背景にいろいろな問題があり私のような「外国人」がとやかく言えることではありませんが、皆さんも「結婚」についてもう一度考えてみませんか?

10月22日(水)「一夫多妻の現実」

今日の夜クラス(Mクラス)が終わってからのこと。

ある男性の生徒が「先生、男の人1人に妻がたくさんいます。皆さん妻ですか」と言うので、「日本では男の人1人と妻1人ですが、ベナンは皆さん妻ですね」と言いました。まるで、きのうのJKクラスの続きのような展開。

続けてその生徒は「私の祖父は妻が28人いました」と話し始めたのでビックリ!さらに「子供は140人います」と言われ2度ビックリ!!  「問題はありませんでしたか」と聞くと「お金がたくさんありました。皆さんたくさんのうちに住んでいます」と言われ少しだけ納得しました。

話には聞いていましたが、実際に聞くとビックリしますよ。

参考までに、彼の父について聞くと「父の妻は15人います。子供は60人います」 …言葉がありませんでした。

10月23日(木)「素敵なお父さん」

今日、昼クラス(Qクラス)のあと、月曜日のブログで書いた「NPOのフェア(展示会)」で授業のデモンストレーションをするというので私たちはスタジアムへ行きました。

現場には生徒代表のトスさんをはじめ多くの生徒が来ていました。テレビ局が来るとは聞いていたのですが、私たちは何をするのかわからずトス さんに「何をしますか」と聞いても、トスさんも「わかりません」 いつまでたってもテレビ局の人は現れず結局帰ることに。帰りに生徒最年長のセポンさんと 話をしていたら、オフィスを見せてくれると言う話に。

スタジアムの裏にあるセポンさんのオフィスはこじんまりとしていましたが、新しくてとてもきれいでした。

セポンさんは今日本に留学しているバクミナさんのお父さん。娘さんと一緒に日本語を勉強し始め、60歳を過ぎた今もABDクラス(私たちの 学校の最上級クラス)で日本語を勉強しています。いつも紳士的で私たちにも優しく接してくれます。時々クラスでお茶目な一面を見せてくれますが、それはご 愛嬌。テキストの小さい字を追う目は老眼のようですが、学習意欲は若い生徒に負けません。そんなセポンさんを私たちはいつも「セポンお父さん」と呼んでい ます。

オフィスでは仕事の休憩中に勉強していると言う日本語のCDを聞きながら、昔は世界史の先生だったこと、将来の夢は農業を営むこと、などなどいろいろな話を聞くことができました。クラスのセポンさんとは違った一面を見ることができました。

仕事を頑張りながら日本語を勉強している「セポンお父さん」私たちはあらためて「とても素敵なお父さん」だと思いました。

10月24日(金)「異変」

今日は買い物の日。鬼頭先生は買うものがないと言うので、秘書のベロちゃん、ドライバーのフィルメンさんと3人で買い物へ。

日本から送った船便ももう4ヶ月… もう半ばあきらめていますが、一応ほんの少しだけ期待して郵便局の秘書箱へ。やはりありませんでした が、大学時代の恩師からエアメールが♪ 先生、ありがとうございます!消印は10月9日、半月で届いたことになります。やっぱり飛行機は早いなあ。

今日はどうしてもチーズ(日本でも売っている円形の紙の箱に8ピース入っているもの。700CFA 約140円)を買いたくて、いつもの スーパーマーケットへ。いつもの売り場へ行きましたがありません。フィルメンさんが店員に聞いてくれましたが、ないとのこと。あきらめて別のスーパーへ行 きましたが、そこにもありませんでした。

すると、フィルメンさん「先生、デパートへ行きます」 ベナンのデパート… 話には聞いていましたが、行ったことはなかったので興味津々♪ 駐車場に入ると「これがデパート?」という建物。外観は2階建ての田舎のボーリング場といった雰囲気。いい感じにひなびています。

恐る恐る中に入ると、中もひなびていました。客と思われるのは私たちと、レストランで食事していたヨボ(白人)3人だけ。どうもその「デパート」の「奥地」には少し大きめのスーパーマーケットがあるようでしたが、あいにく休みでシャッターが閉まっていました。とても残念。

帰り道、別のスーパーへ寄ってみましたが、やはりチーズはありませんでした。バターはあるのに… 誰かが買い占めたんでしょうか?それともベナンで何かが起きる前ぶれ?

10月25日(土)「ベナンらしさ その2」

きのうの夕方、NPO団体のフェア(展示会)の閉会式に行きました。招待状には「4時から」と書いてありましたが、「どうせ時間通りには始まらないだろう」と思い私たちは4時過ぎにジャパンハウスを出発。スタジアムには4時15分に着きました。会場の体育館は…

広い館内に10人ほどでした。おまけに会場の飾り付けをまだしている始末。やっぱりベナンだ… 鬼頭先生も私もあきれてしいました。待って いる間1回外に出されましたが、一向に始まる気配もなく人もまばら。日本人ならみんな文句を言うでしょ? ここの人は「おおらか」なので何も言わず待って います。

いらいらすること約2時間、6時20分にようやく始まりました。月曜日の開会式同様、メインのスピーチ(もちろんフランス語です)の合間に歌や踊りがありましたが、会場が広いせいか何かメリハリのない式でした。ほんとベナンらしい。

唯一救いだったのは、ブースのコンテストで私たちの団体が3位に入賞したこと。これはとてもうれしかったです。私たちは何もしませんでした が、生徒のルペさん、ナタさん、アキムさん、ボサさんが毎日ブースに常駐し、何人かの生徒も時間があれば顔を出し、全体を生徒代表のトスさんがまとめあげ てくれた努力の結果でした。みんなとても喜んでいました。トロフィーと表彰状(のようなもの)と賞金をいただきました。

しかし、表彰のあとの食事会で私たちは「ごはんがない」という理由で食事まで「お預け」 最後まで「ベナンらしい」閉会式でした。

今日の晩ご飯はゾマホンさんから私たちへの「ごほうび」ということで、レストラン「ママベニン」へ行きました。私たちは何もしていないのに…

10月26日(日)「憎い奴」

きのう、今日とも新クラス(Rクラス)は30人ほど。落ち着いてきたようです。

ところで今ベナンは小雨季ということで、たまに激しい雨が数時間降ります。ここ数日は雨もなく暑い日が続いていましたが、今日のABDクラ スのとき久々に激しい雨が降りました。以前ブログで書いたとおり、教室は大きい屋根のあるオープンテラスのようなつくりで、トタン屋根なので大雨のときは 声がかき消されてしまいます。今日も30分ほどそのような時間があり、鬼頭先生は大変でした。

ただ「小雨季」といっても、日本ほど雨の量は多くないと思います。今日もABDクラス終了前に雨はやみました。雨が降ったあとは涼しく快 適なのですが「ジェフリ」が多くなります。これも以前ブログで書きましたが、とても小さい虫で刺されると長いこと「かゆみ」が続きます。刺しているときは 小さい「ほくろ」のようで、なかなか気がつきません。刺されたとき少し「ちくっ」と痛みがありますが、気がついたときは「後の祭り」 たとえ殺したとして も、小さく「ポツッ」と跡が残り、蚊とは違ったかゆみが。私たちはまたここ最近「奴ら」の攻撃にさらされています。かゆいよー!

10月27日(月)「またまた新クラス」

今日は日中厚い雲が空を覆い、きのう降った雨のせいもあり比較的涼しい一日でした。一日中曇りという日はこれまであまりなかったように思います。

さて、先日新しいクラス(Rクラス)を立ち上げたばかりですが、次の日曜日から新クラス(Sクラス)を開設することになりました。対象はRクラスに収まら なかった人で、毎週日曜日の朝9時から12時までの授業です。担当教師は私たち(日本人)ではなく、日本語教師を志望している生徒代表のトスさん(もちろ んベナン人)です。彼は前任の成田先生時代にOPクラスを教えたことがあり、少しですが経験があります。明日から彼と授業内容や指導法について話し合うこ とになりそうです。多くのベナン人は日曜日の朝は教会へ行く習慣があるので、どれくらいの人が集まるのかわかりませんが、果たしてベナン人がどのように日 本語を教えるのかとても楽しみです♪

10月28日(火)「断水」

きのうの夕方電気が止まり、続いて水道も止まりました。電気は2時間ほどで復旧しましたが、水道は復旧しませんでした。いつもならジャパンハウスの上の貯 水タンクから水を引いてくるのですが、肝心の水が貯まっていなかったようで、昨夜はトイレは井戸(ジャパンハウスの敷地内にあります)の水、歯磨きはミネ ラルウオーターで。

今朝は早い時間に外の物音で目が覚めました。ドライバーのフィルメンさんが井戸の水を汲む音、それを浴室へ運ぶ音でした。ということは、まだ復旧していないということ… でした。今日は朝から洗濯する予定だったのに… 外は憎らしいほどの洗濯日和。がっかり。

洗濯だけではなく、シャワーを浴びることもできず「朝からついてないなあ」

10時半ごろ秘書のベロちゃんが水道を使っている音をかすかに聞き、急いで浴室へ。「ちょろちょろ」ですが水が出ました。急いでシャワーを浴びました。やれやれ。

それにしても、これほど長い時間水道が止まるのは、私たちが来て初めてのことです。水道のありがたさを改めて実感しました。

ここベナンで私は「水があるうちに洗濯を、電気があるうちにコピーを」ということを「学習」しました。

明日こそ無事洗濯ができますように。

10月29日(水)「雨・雨・雨」

今朝は6時ごろから降りだした雨音で目が覚めました。かなり激しい雨で、2日連続で「水がらみ」の音で目覚めました。「今日も洗濯はダメかあ…」と 思いましたが、「いやいや待てよ、どうせこの雨も長くは続くまい」 朝洗濯してみました。予想通り洗濯している間に雨は上がり、急速に天気は回復。「伊達 にベナンに4ヶ月住んでないな」と自画自賛。今日は何かいいことが起こりそうな予感♪

油断していたら、昼前に再び雨… 慌てて洗濯物を取り込みました。が、さすがベナンの雨。小一時間ほどでまたやみました。

今日は3時半から子供クラス。担当は私です。が、時間になっても子供たちは現れません。隣の長屋をのぞいてみると、イザベルが走ってきたの で教室を指して「クラス」というと、ノートとペンを持ってきました。「みんなは(トゥールモンド)?」と聞くと、学校のほうを指します。「学校(エコール)?」と聞くとうなずきました。今日は静かな子供クラスでした。やれやれ。

夜のM クラスを終え、夕食を食べたあとMクラスの宿題をチェックしているとまた雨音が… すぐに激しい雷雨に。

今日3回目の雨でした。この雨も「ベナン人のけんか」同様長続きせず、やはり小一時間でやみました。

今日の天気は「女性の心」のようにめまぐるしく変わりました。「女心とベナンの空」

10月30日(木)「ベナンの携帯電話事情」

今日の夜クラス(JKクラス)はとてもおしゃべり好き。いつもは恋愛ネタや下ネタ、ゲテモノネタで盛り上がり収拾がつかなくなることもしばしば(先日は「一夫多妻論争」がありました)。ただ、今日は人数が少なかったせいか、そういった方向へ話が行かず「携帯電話」の話に。

ベナンの多くの若者は携帯電話を持っています。授業中の使用は当然禁止ですが、着メロが鳴ることもときどきあります。ベナンも電話会社が何 社かあり、日本同様会社により通話料はまちまち。そのため電話番号や携帯を複数持っている人もいるようです。聞いた話では携帯を4,5台持っている人もい るとか。ちなみに、通話料はプリペイド方式(クレジットという小さいチップのようなものを買い、それを携帯に差し込む。クレジットがなくなったら通話も終わり)です。

電話本体はやはり「世界のノキア(フィンランドの会社)」製のものが大半です。本体の値段もピンからキリまであり、JKクラスの生徒の多 くは15,000CFA(約3,000円)のものを持っていましたが、中には60,000CFA(約12,000円)のものを持っている生徒もいました。 以前別の機会に聞いた話では150,000CFA(30,000円)を超えるものもあるとのことでした。

クラスで「鬼頭先生も私も携帯電話は持っていません」といったら、生徒に「えーっ、どうしてですか?」といわれてしまいました。私の答えは「なぜなら必要ないから」です!

コメントする

※管理者が承認したコメントのみ表示されます。

コメント投稿フォーム

« 前の記事 | 次の記事 »

ページトップへ戻る

サイトマップ